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尾田 靖 院長の独自取材記事

三愛クリニック

(豊中市/庄内駅)

最終更新日:2024/12/03

尾田靖院長 三愛クリニック main

阪急宝塚本線の庄内駅から徒歩で約12分の住宅地の一角にある「三愛クリニック」。院長の尾田靖先生が2022年に事業継承し、新たに診療をスタートさせたクリニックだ。尾田院長は整形外科の医師としていくつかの総合病院で勤務し、外傷や股関節の手術など数多くの実績を積み重ねてきた。消化器外科の医師としてのキャリアも持ち、診療では運動器疾患だけを診るのではなく、全身を診ることをモットーとしているという。2025年1月からは新たにリハビリテーションをスタート予定。運動機能の維持向上を通じて地域の健康寿命の延伸をめざし、日々の診療にあたっている。今回はそんな尾田院長に診療方針やクリニックで新しく始めるリハビリテーションについてなど、たっぷり話を聞いた。

(取材日2024年11月20日)

整形外科を中心として、地域に根差した医療を提供

こちらのクリニックは2022年7月に開業されたそうですね。

尾田靖院長 三愛クリニック1

こちらは2022年7月に事業譲渡を受け、新たに開業したクリニックとなります。クリニック名や診療科は変わっていないので、ご近所の方であっても気づいていないかもしれませんね。見た目は同じですが、これまでとはまったく違うクリニックになったのですから、開業のタイミングで名称を変更することも考えました。ですが、町の中のクリニックというのは、地域の方にとって何かあったときに頼れるところでなくてはいけません。ご病気で訪れた際に今まで通っていたクリニックがなくなってしまったと、通院を躊躇するようなことがあってはいけないと思い、あえて名称をそのままにしています。慣れ親しんで来られたクリニックと同じように、安心して利用してもらえたらと思います。

ご開業のきっかけと、これまでのご経歴について教えてください。

私の専門は整形外科で、長年、総合病院で外傷や股関節の手術などを数多く経験してきました。多くの患者さんと接する中で、一時的な外来や手術だけでなく、長期的な視点で患者さんに寄り添った診療を提供したいと思ったことが、開業のきっかけです。実は、もともとは外科出身で、中でも消化器疾患に関して治療や手術を豊富に経験してきました。腰が痛い、肩が痛いといったお悩みは、胃や十二指腸の潰瘍、肝臓や胆嚢の炎症が関係していることも少なくありません。単に運動器の痛みを診るのではなく、その根本的な原因はどこにあるのか、その人の全身に目を向けて診療するということを大切にしています。

どのようなお悩みでお越しになる患者さんが多いですか?

尾田靖院長 三愛クリニック2

患者さんの中心はご高齢の方で、腰・膝・肩の痛みといった慢性疼痛の相談を目的に来られる方が多いですね。火曜日は夜8時まで診療していますので、お仕事帰りの人や部活帰りの学生さんも来院されていますよ。痛みだけでなく、重み、ゆがみ、こわばり、腫れ、しびれ、熱い、冷たい、思うように動かない、変形といった症状のほか、打撲や骨折、切り傷、脱臼、捻挫などの外傷、皮膚疾患も診療しています。また火・木・土曜日には内科の先生2名が交代で来てくれています。検査もエックス線撮影、手で計測できる骨密度検査、心電図、指で計測できる血管年齢測定、血液検査、尿検査など幅広く実施しているほか、各種ワクチン接種や健康診断にも対応しています。どのようなお悩みも気軽に診てもらえる、そんな地域に根差したかかりつけ医が当院のめざすところです。

理学療法士による運動器リハビリテーションを開始予定

新しく運動器リハビリテーションを開始されるそうですね。

尾田靖院長 三愛クリニック3

これまでたくさんの整形外科疾患に悩む患者さんに接してきて、感じたことの一つが運動器リハビリテーションの重要性です。やはり手術や治療後には、早期に専門スタッフが介入して運動をスタートすることで、後遺症が残りにくかったり、可動域が広がったりといったところにつなげやすいんですね。整形外科疾患の治療ステップの中で、運動器リハビリテーションは欠かせないことの一つだといえます。そこで当院でも、2025年1月から理学療法士による運動療法を開始する予定です。2階はリハビリテーション専門フロアでして、すでに牽引やウォーターベッド、低周波治療器などの物理療法機器を用意しています。自宅で取り組めるエクササイズの指導を受けられるスペースも設けて、今まで以上に有用な治療を提供していきたいですね。

運動と聞くと、苦手意識がある人も多いと思うのですが……。

確かに、そういう人もいるでしょう。ですが、運動器リハビリテーションは一般的な運動とは異なります。やみくもに激しい運動をするのではなく、医師と理学療法士が患者さん一人ひとり個別にメニューを立て、治療計画に沿って運動するもの。運動機能の回復段階に合わせて、定期的に機能を評価して、メニューの再調整も行っていきます。年齢や症状に合わせて、無理のない範囲で体を動かすので、運動が苦手な人も心配いりませんよ。また一方で、運動が好きな場合にも、体が回復途中で「どこまで力を入れたらいいのかわからない」「どのくらいの運動ならしてもいいの?」と悩む人もいるでしょう。そういった場合も、理学療法士が親身になって、適切にアドバイスを行っていきます。

慢性的な痛みの場合にも、リハビリテーションは役立ちますか?

尾田靖院長 三愛クリニック4

ええ。肩や腰などの慢性的な痛みに対しても、運動器リハビリテーションは良いアプローチの一つです。とはいえ、いきなり動かすのは痛いし、怖いという人もいるでしょう。そういった場合には理学療法士によるリラクゼーションから始めるケースもあります。運動器の治療は途中で止めてしまうことが良くありません。リラックスして痛みに配慮しながら治療できる方法もありますし、痛いときに無理やり運動させることはありませんので、安心して通院を続けていただきたいですね。とはいえ、筋力の低下がそもそもの痛みの原因であることも多いです。薬で治療できるものではないので、リハビリテーションをしっかりすることはやはり必要です。お薬に頼らずにご自身の力で機能回復をめざせるというのは、大きな魅力だと思いますので、心にも体にも寄り添ってしっかりサポートしていきたいと思います。

患者の目線に立った診療をめざす

診療で大切にしていることはなんですか?

尾田靖院長 三愛クリニック5

「患者さんが一番何をしてほしいか」ということは、いつも気にかけて診療しています。医師が必要だと思う治療であっても、患者さんにとって最善の治療とは限りません。治療を押しつけるのではなく、さまざまな治療法を提示して、それぞれのメリット・デメリットをお話しした上で、何を求めているのか傾聴することを大切にしています。例えば、ギプスや松葉づえでは仕事ができないという患者さんには、軽い骨折ならテーピングだけにしておくという柔軟な対応も治療を行う上で必要だと思っています。もちろん、すべて患者さんの希望を聞き入れていては治療が困難になることもあるので、そこはある程度「この治療はしないといけませんよ」というラインまでしっかりとお話しするようにしています。

ところで、先生が医師になろうと思ったきっかけは?

実家は代々続く歯科医院で、幼い頃から医療が身近だったということが影響しています。小さな時には、朝早くから夜遅くまで働く父親を見て、「患者さんのために働く父は立派だ」と思うようになっていました。私にはきょうだいがいましたので、実家は継がず、医師の道に進みました。整形外科の医師になったのは、私もケガが多かったことがきっかけです。子どもの頃からサッカーをしてきて、ケガには悩まされました。治療はしなくちゃいけないし、とはいえサッカーはやめたくない、という葛藤を繰り返してきました。そんな私だからできる患者さんの目線に立った治療を大切にしていきたいですね。

地域の方へ、メッセージをお願いします。

尾田靖院長 三愛クリニック6

整形外科には痛みがあってお越しになる患者さんが多いこともあって、「痛いことをされるんじゃないか」「怖いことを言われるんじゃないか」と不安に思いながら来られる方がいらっしゃいます。ですが、実際には当院では何よりも痛みに配慮し、何よりも患者さんの希望を尊重した治療提案を大事にしています。また当院で治療ができない病気やケガに関しては、速やかに提携する総合病院をご紹介しますし、そこで治療や手術が終われば、引き続き当院で治療や術後管理を受けていただくこともできます。どのようなことも気軽に相談いただけるアットホームなクリニックだと思います。安心してご相談にお越しください。

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