全身のがんをMRIで検査できる
DWIBS(ドゥイブス)法とは
高原クリニック イノベーティブスキャン
(世田谷区/経堂駅)
最終更新日:2025/04/11


- 自由診療
がんのリスクは30代、40代でもあるとはわかっていても、子育てや仕事に忙しい世代ほどつい自分のことは後回しにしがちだ。しかし、DWIBS(ドゥイブス)法を用いたMRI検査ならば、全身のがん検査を行っても受付から会計まで約1時間で済む。特に乳がん検査は乳房を圧迫板で挟むこともなく着衣のままで受けられるという。2025年4月1日開業の「高原クリニック イノベーティブスキャン」はこのDWIBS法を採用。院長を務める高原太郎先生は、MRIの撮影、診断ともに専門としてきたスペシャリストで、このDWIBS法の考案者でもある。英語圏ではおなじみのフレーズ“Do it”(ドゥイット=やってみなさい)の意味も込められているというDWIBS法がなぜ革新的なのか、高原院長に詳しく話を聞いた。
(取材日2025年3月12日)
目次
乳がんなどの全身のがんを短時間で検査可能な、DWIBS(ドゥイブス)法を用いたMRI検査
- QDWIBS法を用いたMRI検査について教えてください。
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A
▲オンラインシステムの導入により、スムーズな受診が可能に
MRIのDWIという撮影法を改良した検査法で、私が東海大学に在籍していた2004年に考案しました。当時、脳梗塞の超早期診断に使用されていたDWIのパラメーターを調整することで、体幹部のがんを広く撮影し3次元的に表示できるようにしたのです。MRIの読影だけではなく撮影の研鑽も積むという専門性の高いキャリアがあり、パラメーターを自在に操作できるようになっていたからこそ考案できた手法でした。現在、DWIBS法による検査ができる施設も増えていますが、考案者だからこその高画質を自負しています。また、全国に約80ある提携クリニックから送られてくる画像の遠隔診断も行い、診断に関する豊富な知見も強みです。
- QDWIBS法ではどのような病気がわかるのでしょうか。
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A
▲開放感のあるMRI検査室
DWIBS法は乳がん、前立腺がん、肺がん、大腸がん、肝臓がん、膀胱がんなど、全身のがんの発見に役立つことが大きな特徴です。これまでも全身のがんを調べるにはPET検査という方法もありましたが、前日から絶食して放射性薬剤を注射しなければならず、検査時間がかかります。一方、DWIBS法は事前準備もなくより短時間で終了。今風の表現だと「タイムパフォーマンスが良い」のです。さらに、がんだけではなく、副鼻腔炎、ヘルニア、大腸憩室などもわかります。放射線被ばくのリスクもないので、がん治療中の方が半年に1度のペースでも受けることができ、治療の経過をこまめに確認できるというのもPET検査にはないメリットです。
- QDWIBS法はより気軽に受けられる検査なのですね。
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A
▲狭く感じないように、ゴーグルを装着して映像を見ることも
例えば、全身のがんを検査しようとなったら、PET検査では在院時間はどうしても4時間ほどかかりましたが、DWIBS法ならば1時間程度で済みます。また、乳がんに関しても従来のマンモグラフィと違って着衣のままで検査できますし、検査時の痛みもなく、これまでつらい経験をされたことがある方にも試してほしいです。どんなに正しい検査でも受けた方が2度目をためらうようなものでは早期発見・早期治療の機会を逃すことにもなってしまいます。実際、乳がん検診がつらくて何年も検査を受けずにいたところ進行がんができていた……という例も少なくありません。そういった方を一人でもなくしたいと願っています。
- QDWIBS法を受ける際の注意点はありますか?
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A
▲さまざまな角度から撮影した検査画像を詳細に説明する
4時間以内の直前の食事を避けていただく以外の注意は不要で、到着後すぐに受けられるので、気楽に受けていただければと思います。ただし、広範囲に入れ墨がある方は発熱の恐れがあるので適用外となりますが、小さなタトゥー程度であれば問題ありません。強い磁場を使うので体の中に金属が入っている方、具体的にはペースメーカー、脳動脈瘤クリップ、人工内耳などをお使いの方はご相談ください。現在はチタン製などMRI検査に対応しているものが主流なので、古いタイプを使用しているのでなければ心配ないでしょう。また、閉所恐怖症でこれまでMRI検査を断念していた方でも受診していただけるよう、当院では独自の工夫も考えています。
- Qこちらならではの工夫や特徴をお聞かせいただけますか?
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A
▲患者一人ひとりに合わせたオーダーメイドの検査実施をめざす
閉所恐怖症の方でもMRIの中が狭く感じないよう、顔の前に鏡を装着していただき、壁に設置した大型モニターの映像が目の前に広がるような工夫を施しています。デフォルトでは青空などの自然の風景ですが、これを改造して、インターネットに接続して患者さんがお気に入りの動画を視聴しながら検査できるようにもしました。また、それぞれの患者さんが持つ背景によって撮影の仕方を変えられるのが他にない、最大の特徴です。このため検査前の問診には力を入れ、丁寧に行います。特に気になることをお伺いし、それを調べられるよう、一人ひとりに適したオーダーメイドの検査を実施していますので、ぜひご活用ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはDWIBS法による全身がんMRI精密検査/8万3000円~