大墨 竜也 院長、奥村 暢旦 先生の独自取材記事
新潟歯科・矯正歯科 HIDENT
(新潟市西区/小針駅)
最終更新日:2024/12/24

小針駅から徒歩6分の「新潟歯科・矯正歯科HIDENT」。道路を挟んだ向かい側にある本院の「医療法人社団明理会まつみだい歯科診療所」の3院目となる分院で、精密根管治療や補綴・かぶせ物治療など高度な技術を要する自費診療に特化したクリニックだ。診療するのは歯科保存治療への造詣が深い大墨竜也院長と、補綴治療に精通する奥村暢旦先生。両先生はそれぞれの専門性を発揮しつつ連携して治療に取り組んでおり、開院から2年半が過ぎた現在では他院からの紹介で訪れる患者も増えたという。同院で最も重視しているのは、できる限り患者の歯を残すこと。その理由や同院の特徴、強みについて両先生に語ってもらった。
(取材日2024年11月20日)
自費診療に特化することで精度の高い治療の実現を
開業したのは2022年だそうですね。

【大墨院長】そうです。本院である「まつみだい歯科診療所」の患者さんが増えて院内が手狭となっていたため、できるだけ近い場所に分院を、ということで当院がオープンしました。当院の特徴は、精密な根管治療や補綴・かぶせ物治療など専門性の高い自費診療を提供しているところです。通常の保険診療では実現するのが難しい、高度な治療を求める患者さんのためのクリニックなのです。院名の「ハイデント」とは、ハイレベルとデンタルを元にした造語で、各分野のスペシャリストが連携することで、難症例にも対応できる技術力を発揮しています。
こちらで行われている自費診療は、通常の保険診療とどう違うのですか?
【大墨院長】自費診療だと使える薬剤や機材の幅が広がり、より精度の高い治療をめざすことが可能になります。当院は「できる限り患者さんの歯を残すこと」を最も重視していますから、そのためにいかなるときもベストな選択肢が取れるよう、自費診療に特化しているのです。自分の歯が多く残っていれば、年齢を重ねてもおいしく食事ができて健康的に暮らしていくことができます。今はインプラントなどの技術も発達していますが、やはり自分の歯にかなうものはありません。制限のない高度な治療を提供することで、生涯にわたって患者さんの歯を守っていく。これが私たちの使命です。
専門の異なる両先生が連携して診られているところも特徴的ですね。

【大墨院長】そうですね。私は長らく根管治療について臨床・研究を積んできました。一方、奥村先生は補綴やかぶせ物などが専門です。私が歯を保存するための土台をつくって、それから奥村先生に精度の高いかぶせ物をつくってもらう。この院内連携が実現できたことで、高度な治療を実践できるようになりました。
【奥村先生】1ヵ所に専門の異なる複数の歯科医師が集まって、一人の患者さんのために治療するスタイルを取っている歯科クリニックは、このエリアではこれまでほとんど見かけませんでした。当院ではその場で大墨先生と相談しながらスピーディーに治療を進めていけるので、治療の幅は広がったのではと感じています。
どんな患者さんが来られますか?
【大墨院長】年齢を問わず幅広い患者さんにお越しいただいている印象です。最初は「自費診療は高いのでは」と難色を示す方も少なくありませんでしたが、自分の歯を残す意義が周知されてきたことで、納得して進んで来られる方が増えました。
【奥村先生】確かに開業から2年半が経過して、1本の歯の価値、歯を残すことの大切さが皆さんに浸透してきたように思います。他の歯科医院からの紹介で来られる患者さんも増えてきたので、私たちの取り組みが認められてきたのかなと手応えを感じ始めているところです。
チーム医療で患者の期待を超える結果をめざす
こちらで実践されている診療内容について詳しくお教えください。

【大墨院長】まず特徴的なのは、根管治療の精度を高めるためにマイクロスコープを使用していることです。肉眼では見落としがちな細部までチェックしながら治療を進めることができるため、その後内部に膿がたまったりするのを予防することができます。そして2つ目に、歯科保存治療に関する専門知識・技術を生かして適切な診査診断を行っていること。専門の歯科医師が責任を持って診断することで、再発を防ぎ歯の温存につなげています。
【奥村先生】その上で、仕上げとして重要になるのがかぶせ物です。当院では天然歯と見分けがつかないか、それ以上の美しさを持つ歯をめざして治療しています。チーム医療を実践しているところも強みです。私は本院の院長も務めていますが、当院内だけでなく本院との連携も図ることで幅広いニーズに対応しています。
お二人が診療の際に心がけていることは?
【大墨院長】私が専門とする歯の根っこの疾患は痛みに直結する部分ですから、今まで患者さんが悩んで苦しまれてきた訴えをしっかりとお聞きして、思いをくみ取ってから治療に反映することを大切にしています。根管治療は患者さんにとっては何をするのかよくわからない治療だと思いますから、まずは画像などをお見せして状況や今後の治療過程をよく知っていただくことが第一だと考えています。
【奥村先生】私は「患者さんにとってベストな治療」を提案することですね。専門分野に特化していると、ついどなたにも最先端の治療を提示したくなりがちですが、実際のところ患者さんのライフステージに応じて今やるべき治療は変わってきます。その人にとってのベストを見出せるかどうかが、専門の歯科医師としての腕の見せどころです。
やりがいを感じるのは?

【奥村先生】治療を終えた患者さんのリアクションを見るときですね。患者さんの反応を見るとうれしくなります。スタートの時点でしっかりとゴールを思い描いて、妥協なくそこへ進んでいくことが大切です。そして思い通りの結果に仕上がると大きなやりがいを感じますし、そこが治療の醍醐味だと思っています。
【大墨院長】私は諦めかけている患者さんを前向きして差し上げられたときですね。歯の温存を諦めかけている方にとって、希望が沸くような治療を提供していければと考えています。
歯を残すことの大切さを地域に根づかせたい
ところで、お二人はなぜ歯科医師に?

【大墨院長】私は小中学生の頃に矯正治療を受けたのがきっかけで歯科に興味を持ちました。もともと手先を動かすのが好きだったので、面白そうな仕事だと思ったのです。その時の担当の先生は寡黙な方でしたが、もっと歯について教えてほしいなと子ども心に憧れたのを覚えています。当院で診療するようになって、患者さんとじっくり向き合いながら治療を進められるようになり、子どもの頃にめざしていた患者さんとよくコミュニケーションを取る歯科医師に少し近づけたのではないかと感じています。
【奥村先生】私は母が歯科医師で開業していたので、物心がついたときには自分も同じ道を進むものだと心に決めていました。母の診療している姿が格好よくて誇らしかったんだと思います。母には「医院は継がずに好きなことを極めなさい」と言われたので今ここにいますが、いいチームと巡り会えたおかげで、他にはない高度な診療が提供できていると考えています。
お忙しいかと思いますが、お休みの日は何を?
【奥村先生】私たちはそれぞれ2人の男の子の父親なので、休みの日は一緒に子どもたちを連れて家族ぐるみで遊んだりしています。
【大墨院長】ちょうど子どもたちの年齢も近いんですよ。プライベートでもお互い良き相談相手です。
今後の展望についてお聞かせください。

【大墨院長】だんだんと当院の取り組みが認知され、他院からもご紹介いただけるようになってきたので、これから私たち専門チームだからこそできることをもっと周知し、一人でも多くの困っている患者さんを助けたいと考えています。ご自身の歯を1本でも多く残せる人を地域に増やしていきたいです。
【奥村先生】私は予防歯科に注力している本院と当院の両方を行き来しながら診療していますが、両院に共通しているゴールは「歯を残すこと」です。今後は長いお付き合いの患者さんも増えていくと思いますから、その方の年齢や体調の変化に応じていかに良い状態を維持していくかを考えることが大事です。地域に当院のコンセプトが根づいてくれるとうれしいです。
自由診療費用の目安
自由診療とは精密根管治療/7万7000円〜、補綴治療/5万5000円〜