シャント管理まで完結できる体制で
暮らしに合わせた人工透析を
いななみクリニック
(神戸市西区/明石駅)
最終更新日:2026/05/07
- 保険診療
腎機能の低下によって必要となる人工透析は、患者の生活に大きく関わる治療の一つ。特に近年は、糖尿病性腎症や高血圧症などを背景に透析導入に至るケースも多く、早期からの適切な対応が求められている。一方で、透析に対する不安や「制約の多い治療」というネガティブなイメージを持つ人も少なくない。そんな中、治療を続けていくためには、患者一人ひとりのライフスタイルに寄り添いながら、全身状態を踏まえた透析管理を行うことが重要だ。神戸市西区にある「いななみクリニック」は、シャント管理まで含めた一貫した透析治療の体制を構築。安心して治療を継続できる環境づくりに努め、多くの患者の暮らしと治療に寄り添っている。そこで今回は、日本循環器学会循環器専門医として人工透析の管理やシャント治療に取り組む稲波整副院長に話を聞いた。
(取材日2026年4月9日)
目次
透析導入前の段階から一貫してサポート。暮らしに寄り添った透析治療の提供をめざす
- Qそもそも人工透析とは、どのような治療なのでしょうか?
-
A
▲無理なく治療が続けられるよう寄り添ったサポートを行う
人工透析とは、腎機能が低下した場合に、本来腎臓が担っている老廃物の排出や、水分・電解質バランスの調整といった働きを、専用の機械で代替する治療です。透析には大きく分けて「血液透析」と「腹膜透析」の2種類があり、当院で行っているのは、血液を体外に取り出して機械で浄化し、再び体内に戻す血液透析です。一般的には週3回、1回あたり4時間前後かけて行うことが多く、患者さんの生活の一部として長く付き合っていく治療です。透析によって腎不全が治癒するわけではありませんが、血液中の毒素や過剰な水分を取り除くことで体の状態の維持を図り、少しでも長くその人らしい生活を送っていただくために欠かせない医療です。
- Q透析治療が必要となる疾患は何ですか?
-
A
▲血液を体外に取り出して機械で浄化し、再び体内に戻す血液透析
透析が必要となる代表的な疾患は、糖尿病によって腎臓に障害が及ぶ糖尿病性腎症や、慢性腎炎です。これらが進行すると慢性腎不全へと至り、透析が必要となります。また、高血圧症も腎機能が低下する要因の一つ。長期間にわたり血圧が高い状態が続くと腎臓の血管が傷つき、徐々に機能が低下していきます。腎不全が進行すると全身の血管にも影響が及び、心筋梗塞や脳梗塞といった重篤な疾患のリスクも高まります。これらの疾患は初期には自覚症状がないことも多く、健康診断の血液検査や尿検査で異常を指摘されて初めて気づくケースも少なくありません。そのため、健診で異常を指摘された場合には、早めに受診していただくことが大切です。
- Qこちらのクリニックで透析を受けるメリットを教えてください。
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A
▲日常生活を維持できるようになんでも相談してほしいと話す副院長
当院の特徴は、循環器疾患の専門的な視点を持ちながら透析管理を行っている点にあります。透析患者さんは動脈硬化や心血管疾患のリスクが高いため、心臓や血管の状態を踏まえた総合的な管理が欠かせません。当院では、透析だけを切り離して考えるのではなく、全身状態をトータルに評価しながら治療を行っています。また、患者さん一人ひとりのライフスタイルに合わせた透析スケジュールや治療内容を提案している点もメリットの一つです。透析治療は通院の制約から不自由を感じる場面もありますので、できるだけ日常生活を維持できるよう柔軟に対応しています。旅行や出張などで遠方に滞在される際には、遠慮せずに私たちに相談してみてください。
- Q安心して透析を受けてもらうために、心がけていることは?
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A
▲透析中の体調変化にもこまやかに対応している
透析治療は長期にわたるため、患者さんご本人だけでなく、ご家族の理解と支えも重要です。そこで、当院では治療内容や体調管理について丁寧に説明し、不安や疑問をできるだけ解消できるよう努めています。また、透析中の体調変化にもこまやかに対応できるよう、患者さんには積極的に声をかけ、コミュニケーションを取っています。医療者と患者という関係にとどまらず、家族のように寄り添うことで、治療に前向きに取り組んでいただけたらと考えています。もちろん、通院の負担や生活リズムへの影響を最小限に抑えることも重要。無理なく治療を続けていただくために、患者さん一人ひとりの生活背景に寄り添ったサポートを常に意識しています。
- Qシャント管理ができる体制も整っていると伺いました。
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A
▲治療内容や体調管理について丁寧に説明を心がけている
透析を行う上で欠かせないのが、血液の出し入れを行うために作られる血管である「シャント」です。このシャントは長期間使用するため、トラブルの早期発見と適切な管理が非常に重要です。当院では、シャントの作製にも対応しており、透析導入前の段階から一貫して関わることができます。日常的な観察はもちろん、異常が疑われた場合にも迅速に対応できる体制を整え、必要に応じて専門医療機関と連携しながら切れ目なくサポートできる点が強みです。シャントの状態が安定しているかどうかは、透析の質そのものに直結しますので、日々の管理を丁寧に行い、患者さんが安心して治療を続けられる環境を提供していきたいと考えています。

