全国のドクター13,757人の想いを取材
クリニック・病院 156,839件の情報を掲載(2025年5月18日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 愛知県
  3. 春日井市
  4. 勝川駅
  5. 鷹来クリニック内科・循環器内科
  6. 伊藤 竜太 院長

伊藤 竜太 院長の独自取材記事

鷹来クリニック内科・循環器内科

(春日井市/勝川駅)

最終更新日:2024/12/26

伊藤竜太院長 鷹来クリニック内科・循環器内科 main

鷹来小学校のすぐ南に位置する「鷹来クリニック内科・循環器内科」は、2024年10月1日に新規開院した。循環器をイメージした「ハート」を指す愛らしい鷹のロゴマークが目印だ。院長の伊藤竜太先生は、循環器内科を専門とし、総合病院で18年のキャリアを持つベテラン医師。「重篤化を防ぐため、早期介入と予防に力を注ぎたい」と、地域医療への強い思いを胸に開院した。クリニックのコンセプトは「来て良かった」と思える場所。「病気の治療や管理はもちろんですが、患者さんに安心していただけることを何より大切にしています」と、穏やかな笑顔で語る伊藤院長に、診療のモットーや今後の展望、地域医療への思いについて、たっぷりと話を聞いた。

(取材日2024年11月12日)

地域に根差し、病気の早期介入、予防に取り組みたい

開院の経緯や先生のご経歴についてお聞かせください。

伊藤竜太院長 鷹来クリニック内科・循環器内科1

私は循環器内科の医師として18年間、急性期病院で治療に携わってきました。特に、透析患者さんの心臓や血管の病気に取り組んできましたが、その多くは生活習慣病が進行したがゆえに心臓や血管の病気を発症した方々でした。生活習慣病が原因であるため、循環器疾患の治療が成功しても再発するケースが多く、時には「もっと早くお会いできていれば」と感じることもありました。この経験から、「もっと早い段階で患者さんを支えたい」という思いが強まり、予防や早期発見に力を入れた地域医療をめざす決心をしました。そこで、自分が必要とされる開業地を探すことにしました。この地域では飯田医院など近隣の医院が閉院し、内科医療が手薄になり、地域の方々が困っていると伺いました。また、周辺クリニックの先生方も疲弊している状況と聞き、「ここなら自分が役に立てるのではないか」と考え、この地で新たなスタートを切る決意をしました。

院内は内装から医療設備まで一新されたのですね。

院内は、患者さんがリラックスできる空間づくりを意識しました。また、感染症対策として動線を工夫し、不便がないように配慮しました。設備については、糖尿病や心不全などに対応するため、その日のうちに結果が出る血液検査機器を整備しました。さらに、私の専門である循環器分野では、心臓や血管の超音波検査を充実させ、患者さんが近場で詳細な検査を受けられる体制を整えています。こうした設備は地域にとって大きなメリットになると考えています。また、病院との役割分担も重要です。クリニックでは外来で可能な検査や治療を行い、手術や入院治療が必要な場合は病院にスムーズに引き継ぐ。この連携が地域医療における当院の役割だと考えております。

こちらの診療内容を教えてください。

伊藤竜太院長 鷹来クリニック内科・循環器内科2

当院では、循環器内科を中心に、一般内科の診療も幅広く行っています。これまで勤務医としてさまざまな疾患に対応してきた経験を、地域医療に生かしたいと考えています。また、小児科については専門ではありませんが、救急科外来で小児診療の経験があり、小学生以上のお子さんの体調不良やインフルエンザの予防接種なども行っています。私自身、3人の息子を育てる親として小児科にお世話になる機会が多く、その重要性を痛感しています。この地域には小児科が少ないため、当院で対応することで少しでも地域の助けになればと考えています。幅広い診療を通じて、地域のニーズに応えるとともに、重篤な疾患を見逃さないことを何より大切にしています。

予防を重視し、患者の将来をより良くすることを根幹に

診療方針やモットーについてお聞かせください。

伊藤竜太院長 鷹来クリニック内科・循環器内科3

まずは「来て良かった」と感じていただける診療を提供することを第一に考えています。また、特に循環器内科では、高血圧症や糖尿病、コレステロールの管理といった生活習慣病の治療が中心となります。これらは現在症状がなくても、将来のリスクを軽減するための治療です。私はこれまで、それらの病気を放置した結果どうなるかを、数多く見てきました。そのため予防を重視し、患者さんの将来をより良くすることを診療方針の根幹としています。ただ、治療や薬に対して不安を感じる方も少なくありません。「一度薬を始めたらやめられないのでは?」といった声もよく耳にします。そうした不安に寄り添いながら、患者さんが納得できる治療プランを一緒に考えることが重要です。ガイドラインに基づいた治療も大切ですが、患者さん一人ひとりの価値観や生活背景に応じた提案を行い、予防という目標は妥協せず、その溝を埋めていくことに注力したいと思っています。

専門の循環器内科の中で、特に得意な治療はありますか?

もともとカテーテル治療が専門で、心筋梗塞や狭心症、動脈硬化性疾患、心不全の管理を得意としています。もちろん、これらの疾患は予防が最も重要ですが、不幸にも発症してしまった場合には、発症後の管理が再発防止において非常に大切です。入院治療を終えて退院された患者さんには、地域での長期的なサポートを通じて、患者さんの人生を見据えた治療を提供したいと考えています。また、少し特殊ではありますが、下肢末梢動脈疾患といって足の血管に対するカテーテル治療の経験も豊富で、その管理にも自信があります。さらに、睡眠時無呼吸症候群についても注目しています。この疾患は高血圧症や心不全、肥満などの心血管疾患と密接に関連しているので、気になることがあればご相談いただければと思います。

心血管疾患の受診目安となるような症状はありますか?

伊藤竜太院長 鷹来クリニック内科・循環器内科4

病気によってもちろん異なりますし、すべてが心臓に関連するわけではありませんが、動悸、息切れ、さらには足のむくみなどが主な症状として挙げられます。また、生活習慣病については、症状よりも健康診断で異常を指摘されるケースが多いですね。健診で血圧やコレステロール値、尿酸値などに問題があると指摘された方が、それをきっかけに受診されることが多いかと思います。

「困ったら相談しよう」と思える地域のインフラに

循環器内科を専門に選んだきっかけを教えてください。

伊藤竜太院長 鷹来クリニック内科・循環器内科5

大学の実習の時、心筋梗塞の方が救急搬送されてきた場面を目の当たりにしたことです。地域の診療所から搬送され、大学病院の循環器内科の医師たちが引き継ぎ、迅速にカテーテル治療を行っていく。その一連の流れが非常にスムーズで、強く感銘を受けました。同時に、搬送に付き添った診療所の医師が、冷や汗をかきながら「無事にたどり着いて良かった」と安堵している姿も印象的でした。その後、私も急性期の病院で心筋梗塞の治療やカテーテル治療をたくさん手がけてきました。充実感もありましたが、20年のキャリアで気づいたことがあります。それは、あの救急搬送の時、付き添ってきた地域の開業医の役割が非常に重要だということです。もしもの時、適切なタイミングで治療を受けられなければ、患者さんの未来は大きく変わってしまいます。急性期の前段階である地域医療の重要性を痛感し、今回の開院に至るというわけです。

休日はどのようにお過ごしですか?

趣味といえるかわかりませんが、料理をするのが好きなんですよ。新型コロナウイルス感染症の流行で家で過ごす時間が増えた際にはまりまして、スパイスをそろえてカレーを作ったりしています。ですので、休日には料理をして、妻や子どもたちがそれを喜んで食べてくれるのがうれしいです。さらに、自分で料理をするようになったことで、食事に含まれる塩分や油の量を実感できるようになり、その経験が診療時の食事指導にも役立つようになったので、二重のメリットですね。

今後の展望をお聞かせください。

伊藤竜太院長 鷹来クリニック内科・循環器内科6

医師として、できるだけ多くの方のお役に立ちたいという思いで開院しました。早期介入をめざし、困った時に「とりあえず相談してみよう」と思ってもらえるような、地域医療のインフラとして機能することが重要だと考えています。また、将来的には、より充実した検査体制を整備したいです。循環器内科では、運動負荷心電図などさらに高度な検査を行う設備を整え、より多くの患者さんに迅速かつ適切な診断と治療を提供していきたいです。地域の皆さんは、どんな小さなことでも構いませんので、お気軽にご相談ください。患者さんが納得しないまま無理に治療を進めるようなことはしませんが、アドバイスやサポートを提供することはできます。一緒により良い方法を見つけていきましょう。

Access