全国のドクター13,609人の想いを取材
クリニック・病院 157,059件の情報を掲載(2025年4月27日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 岐阜県
  3. 大垣市
  4. 大垣駅
  5. はなみずき内科・内視鏡クリニック
  6. 河口 順二 院長

河口 順二 院長の独自取材記事

はなみずき内科・内視鏡クリニック

(大垣市/大垣駅)

最終更新日:2025/01/06

河口順二院長 はなみずき内科・内視鏡クリニック main

大垣市の幹線道路でもある国道258号線沿いに開院した「はなみずき内科・内視鏡クリニック」。もう1つの幹線道路である国道21号線との交差点からほど近くに位置する。ハナミズキをはじめシマトネリコやモミジなど樹木が植えられた外観はすっきりとしたたたずまいだ。消化器内科を専門としてきた河口順二院長は、岐阜大学医学部を卒業後、県内の大学病院や総合病院で20年以上研鑽を積み、地域に根づいた診療を続けていきたいと開業。病院と同等レベルの検査を身近で気軽にできるようにとの思いで、内視鏡検査に注力している。「病院では進行したがんの方を多く診てきましたが、胃がん、大腸がんであれば早期発見、早期治療につなげられる可能性があります」と話す河口院長。穏やかな口調で、こちらの質問にきちんと耳を傾けてくれるドクターだ。

(取材日2024年11月9日)

鎮静剤を使用した内視鏡検査で不安の軽減を図る

開院して1ヵ月、振り返られていかがでしょうか?

河口順二院長 はなみずき内科・内視鏡クリニック1

勤務医の頃は、私は診察室で座って患者さんを診ることや内視鏡検査に徹していました。しかし開業したら当たり前ですが、内視鏡検査以外の検査や診察以外のことも全部自分の責任で行なわなければなりません。一人ひとりの患者さんに対する責任をより感じるようになったとともに、患者さんをより身近に感じることができるようになりました。幸い、開院にあたってスタッフも優秀な人がそろいましたので、皆で協力しつつ良いクリニック作りに邁進していきたいと考えています。

患者さんはどのような方々が来られていますか?

河口順二院長 はなみずき内科・内視鏡クリニック2

今のところ、近隣の方が多いです。高血圧症などの生活習慣病の方や、クリニック名に「内視鏡」と入れているので、健診で指摘されて内視鏡検査に来られる50~70代の方も多いですね。開院前の内覧会には2日間で約700人が来てくださったのですが、目の前の国道258号線より東側はクリニックが少ないため、国道を渡らなくても行けるクリニックができたということで、近隣にお住まいの方々から多くお声がけをいただきました。加えて、鎮静剤を使った内視鏡検査を行うクリニックは地域でも少ないということもあり、皆さんのお言葉から当院に対する期待を感じましたので、それにお応えできるクリニックになりたいと思っています。

院名の「はなみずき」にはどのような意味があるのですか?

ハナミズキは大垣の「市の花木」であり、近くの自宅にも植えたことから当院の名前にもつけました。当院の建物の周囲にはハナミズキのほか、シマトネリコやモミジも植えています。院名より先に決めたのがロゴマークです。私はもともと山登りなど自然が好きで、植物をイメージしたロゴをデザイナーにお願いしたところ、葉っぱの形でもあり、鳥のようでもあり、また私のイニシャルの「K」のようでもある、すてきなデザインが出来上がりました。院名を決めてからは内装にも植物の感じを取り入れたくて、ソファーは緩やかにカーブした物にして背もたれはモスグリーンに、座面や床は大地のように温かみのあるベージュにしました。待合室の窓は大きく天井は高く、明るく開放感のある空間をめざして作ってあります。院内には私が撮影した風景写真も飾っており、今後季節に合わせて変えていく予定です。

痛みや怖さの少ない、丁寧な内視鏡検査に注力

こちらでは内視鏡検査に注力されているのですね。

河口順二院長 はなみずき内科・内視鏡クリニック3

はい。長く消化器内科の医師として、おなかの病気を中心に診療をしてきて、胃・大腸とも内視鏡検査は数多く行ってきました。肝胆膵といわれる、肝臓と、とりわけ胆膵をもともと専門としており、病院では膵臓がんなど進行したがんの方もたくさん診てきました。開業医であれば、病院よりも気軽に受診していただけますから、胃がんや大腸がんであれば、早期発見、早期治療につなげられる可能性は大きいです。得意である内視鏡検査を行って、地域の皆さんのお役に立てればと思ったことも開業した理由の1つです。クリニックですべての病気が治療できるわけではありませんので、検査結果により、大垣市民病院や西濃厚生病院、大垣徳洲会病院など地域の基幹病院へご希望に合わせて紹介をします。

内視鏡検査は「痛い」「怖い」「恥ずかしい」といったイメージがあります。

そういう方もいらっしゃるかもしれませんね。当院は胃も大腸も、検査時には基本的に鎮静剤を使用します。私自身、一昨年、初めて患者として鎮静剤を使用した大腸の内視鏡検査を受けました。受けてみると、感覚としては眠っている間に検査が終わってるような感覚で、「これは負担が少なくて良いな」と感じましたね。だからこそ、自分が提供する検査にも取り入れることにしたんです。また、当院では大腸の検査の前処置についてはトイレつきの個室を3室用意しています。共同のトイレだと恥ずかしさもあると思うのですが、個室ではリラックスして過ごせますし、トイレを自由に使えます。こうしたことで、患者さんにとっての検査に対する不安や恐怖感、懸念を少しでも減らしていけたら良いですね。ぜひ、気軽に検査を受けていただければと考えています。

他にも内視鏡検査で気をつけていることなどを教えてください。

河口順二院長 はなみずき内科・内視鏡クリニック4

勤務していた病院では鎮静剤を使わないケースも多かったので、昔も今も鎮静剤のあるなしにかかわらず“痛みの少ないように”ということに気をつけています。大腸の場合は腸が伸びると痛みが出やすいので、なるべく伸びないように丁寧にと心がけています。検査機器は開業時点で新型のものを取り入れており、しっかりと明るく見える光源を搭載。検査は鎮静剤を使う関係から、患者さんは最初から最後まで移動の負担が発生しないようにストレッチャーを導入しています。これまでの経験を生かし、小さな病変も見逃さないように努めています。当院の内視鏡検査はインターネットから予約が可能で、胃に関しては、朝食を抜いていれば当日でも可能です。土曜日の午後も内視鏡検査に対応していますので、平日は難しいという方にも受けていただきやすいと思います。

消化器内科だけでなく全身に留意して診療

そもそも先生が医師をめざされ、消化器内科を専門にされたきっかけとは?

河口順二院長 はなみずき内科・内視鏡クリニック5

小さい頃に実際に働く医師の姿を見て憧れたことがきっかけです。小学生のとき、家族が入院していたことがあり、病院に面会に行っていました。そのときにきびきびと働く医師の姿を目の当たりにし、人を助ける仕事は素晴らしいなと思ったんですよね。そうして医学部へ進み、専門をどうするのかで迷ったのですが、消化器内科は昔から頭に描いていた「お医者さん」のイメージにぴったりでした。個人的な医師像としては、町医者として地域の患者さんの健康を支えることを思い描いていたんです。おなかの病気というのは比較的誰でもなり得るので、広くたくさんの方のお役に立てるのではないかと思ったことから消化器内科を専門に選びました。

診療時に心がけていることはありますか?

当たり前のことですが、患者さんの訴えられる症状をよく聞いて、検査も含め、なるべく早く対応して、痛みや不快の原因を取り除いて差し上げたいと思っています。最近では医師がパソコンばかりを見ているという話も聞きますので、きちんと患者さんの顔を見て、不安のないように、安心できるようにして差し上げたいですね。心に留めているのは、医局時代、恩師に言われた言葉で、「消化器内科しか診られない医師ではなくて、消化器内科が得意な内科の医師になれ」ということです。おなかの病気だけを診るのではなく、患者さんの全身状態を診ることのできる医師であるよう、常に心がけて診療にあたっています。

これからの展望についてお考えをお聞かせください。

河口順二院長 はなみずき内科・内視鏡クリニック6

おなかはもちろん、何か困ったことがあればどのような小さなことでも相談していただける、身近なクリニックでありたいです。開院にあたっては、皆で「地域の皆さんに求められるようなクリニックになろう」と話し合いました。スタッフは笑顔が魅力の、感じの良い人ばかりです。気軽に来られるクリニック、特に私の強みである内視鏡検査をたくさんの方に気軽に受けていただけるクリニックにしていきたいですね。内視鏡検査については健診などで指摘されたときや気になる症状があったときはもちろん、40歳を超えたら一度は受けていただきたいと思っています。感染症対策として入り口を別に設けた部屋も作っていますので、どなたもどうぞ安心してお越しください。

Access