酒井 敏貴 院長の独自取材記事
TOKYO DENTAL OFFICE 西新宿
(新宿区/西新宿駅)
最終更新日:2026/08/12
東京メトロ丸ノ内線西新宿駅から徒歩6分、1階にスーパーが入るビルの一角に「TOKYO DENTAL OFFICE 西新宿」はある。2024年開業の院内はホテルのラウンジを思わせる広々とした造りで、季節ごとに入れ替えられる花が来院のたびに新鮮な彩りを添える。院長の酒井敏貴先生は日本大学歯学部卒業後、歯科医院で研鑽を積み、祖母との約束を胸に江東区で1院目を開業した後、この地に2院目を構えた。「患者さまに触れることを当たり前と思ってはいけない」と穏やかに語る酒井院長は、処置中の声かけから患者の心情を察する気配りまで、「おもてなし」の精神を細部に行き渡らせている。子どもの気持ちを大切にした小児歯科の方針や、担当制で寄り添う歯科衛生士など同院の取り組みについて聞いた。
(取材日2026年7月17日)
祖母との約束から始まった、くつろぎの歯科医院
まずは、歯科医師を志されたきっかけをお聞かせください。

父が歯科医師でしたので、幼い頃から歯科という仕事が自然と身近にありました。東京で生まれて間もなく北海道に移り住み、大学進学を機に上京しています。歯科の道を歩む上で大きかったのが、母方の祖母との思い出です。祖母はかつて東京でブティックを営んでおり、小学生の頃に「ここで歯医者をやってね」と言ってくれたことがありました。受験期に祖母を泣かせてしまったことがあり、あの経験が自分を奮い立たせ、本腰を入れて勉強に取り組むきっかけになりました。卒業後は一般歯科医院で学び、祖母の物件を改築して1院目の「こうとうデンタルオフィス木場」を開業しています。子どもの頃の約束を形にできたことが、今の診療の土台になっています。
こちら西新宿に開業された経緯を教えてください。
木場のクリニックにありがたいことに多くの患者さまが通ってくださるようになり、スタッフが活躍できる場をもっと広げたいという思いから2院目の開業を考えるようになりました。当初は江東区内で探していたのですが、条件に合う物件がなかなか見つからず、範囲を広げる中でこの西新宿の場所に出合いました。1階にスーパーの入っている角地の建物で、日々の買い物のついでにも立ち寄りやすい立地です。東京メトロ丸ノ内線の西新宿駅や都営大江戸線の中野坂上駅など最寄り駅が複数あり、さまざまな方向からアクセスしやすい点にも魅力を感じました。ユニットは5台を備え、どの地域でも変わらない診療を届けたいという思いを込めて「TOKYO DENTAL OFFICE」と名づけています。
受付や待合室がとても広々としていて印象的です。

歯科医院にポジティブなイメージを持って来られる方は、そう多くありません。緊張感のある中で通われる方がほとんどですから、少しでもリラックスした状態で診療に入っていただきたいと考えました。受付を広く取り、ゆっくり心の準備をしてから治療室へ向かっていただけるよう、ホテルのラウンジを意識した空間に仕上げています。季節の花も約2週間ごとに入れ替えており、来るたびにちょっとした変化を感じてもらえたらうれしいですね。制服にもこだわっていて、受付にはアパレル出身の妻の意見を参考にやわらかな雰囲気の物、歯科衛生士や歯科医師にはきちんとした印象の物を採用しています。診療室のユニットも1台ごとの幅を広めに確保し、全体を通してゆとりある空間づくりを心がけています。
子どもの将来も見据えた、心まで届く丁寧な診療
診療で大切にされていることを教えてください。

まず、治療前の説明と処置後の説明、次回の内容の共有は欠かさず行います。その上で私が大切にしているのは、患者さまに触れることを当たり前と思わないことです。仕事柄「口を開けてください」と言えば開けてくださいますが、だからこそ丁寧に扱わなければならないと思っています。器具の入れ方やほっぺたの引っ張り具合、処置中の声かけ、うがいのタイミングなど、一つ一つの配慮を積み重ねることが大切です。治療に集中するあまり患者さまが疲れてしまうこともありますから、そうした点にも気を配るようにしています。「あの人、今ちょっとしゃべりたそうだな」「いつもより元気がないな」といった変化も見逃さず、歯だけでなく心まで癒やせたらという思いで日々接しています。
お子さまの診療ではどのようなことを心がけていますか。
お子さまの場合、調子があまり良くないときは無理に治療を進めず、次回に回すこともあります。歯は一生付き合うものですから、歯科医院が「嫌だ、行きたくない」という場所になってはいけません。長い人生を考えると、今この場で進めることが本当に正しいのか、常に問いかけています。保護者の方は時間を割いて連れてきてくださっていますから、治療をしてほしいお気持ちもわかります。ただ、お子さまの気持ちが追いつかないこともあるので、ご相談しながら判断しています。当院では託児サービスも提供しており、保育士資格を持つスタッフが対応しています。私自身4歳の息子がおり、子育て中は自分のケアが後回しになる大変さを実感しているからこそ、保護者の方が痛みを我慢せず通える環境を整えたいと思っています。
クリニックとして特に力を入れている治療はありますか。

クリニック全体として矯正歯科に力を入れています。矯正は虫歯治療や歯周病治療とは異なり、歯並びという「口の中の環境そのもの」を変えることを目的としています。歯を整列させるために矯正を行うことで、見た目だけでなく噛み合わせの改善も期待できます。矯正をした上で他の治療を進めるほうがメリットは大きいと考えています。近年はお子さまの顎が小さくなる傾向があり、歯並びの乱れで来院される方も増えました。小児矯正では取り外し可能な装置も活用しています。成人の方にはマウスピース型装置を用いた矯正にも対応しており、口腔内スキャナーを用いた精密な診断が可能です。小児期から取り組むことで将来の負担軽減にもつながりますので、歯並びが気になる方は早めにご相談いただければと思います。
担当制で信頼を重ね、世代を超えて寄り添い続ける
予防やメンテナンスの体制について教えてください。

当院では歯科衛生士を担当制にしており、パーソナルトレーナーのように一人ひとりに寄り添う体制を取っています。1回、2回の来院で患者さまが心を開くのは難しいと思うんです。同じ衛生士が継続して担当することで、「実はこういうことが気になっていて」と話していただける信頼関係を少しずつ築いていきます。歯科衛生士の側にとっても、口腔環境の変化を見守りながら自分の施術が適切だったかを確認でき、成長の機会になります。毎回担当が変わるとそうした把握が難しくなりますから、やはり同じ方が継続して対応することに意味があると感じています。もちろん、曜日の都合が合わない場合や急ぎの受診をご希望の場合は柔軟に対応していますのでご安心ください。
今後、クリニックとしてどのような姿をめざしていますか。
子どもの頃から通い始めて、大人になり、やがて家庭を持ったらそのお子さまも通ってくれる。そんな世代を超えた循環が私の理想です。地域に根差した「街の歯医者さん」こそが間口が広く、長く続けていける形だと考えています。託児を利用されていたお子さまがいずれメンテナンスに来て、歯並びの相談をして、社会人になっても通い続けてくれたら、これほどうれしいことはありません。幅広い年代の方に対応できることが、かかりつけ医としての大切な役割です。将来的には訪問診療にも取り組み、クリニックの成長に合わせて診療の幅を広げていくつもりです。来ていただけたら、きっと満足していただけるという自信があります。地域の皆さんに末永く頼っていただけるクリニックをめざしていきます。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

何か気になることや迷うことがあったら、まずは気軽に足を運んでいただけたらと思います。歯のことはもちろんですが、肩の凝りや顔まわりの不調が実は歯や食いしばりから来ていたというケースも少なくありません。「これは歯科に相談していいのかな」と思うようなことでも、遠慮なくお話しいただければうれしいです。また、定期的なクリーニングはお口の健康を守る上でとても大切です。小さなお子さまがいらっしゃる方も、託児サービスを活用しながらご自身のケアの時間をつくっていただけたらと思います。基本は予約制ですが、お近くにいらした際にお立ち寄りいただいても空いていれば対応できます。お口のことで何かあったとき、頼れる場所でありたいと思っています。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正/1〜3ヵ月 片顎 16万5000円~、小児矯正/66万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

