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健診結果で糖尿病の疑いが出たときは
専門家のいる医院に受診を

新宿サザンクリニック

(新宿区/新宿駅)

最終更新日:2025/03/12

新宿サザンクリニック 健診結果で糖尿病の疑いが出たときは 専門家のいる医院に受診を 新宿サザンクリニック 健診結果で糖尿病の疑いが出たときは 専門家のいる医院に受診を
  • 保険診療

2023年厚労省の「国民健康・栄養調査」によると、「糖尿病が強く疑われる者」の割合は男性16.8%、女性8.9%。数字自体はこの10年ほど横ばいだが、日本糖尿病学会糖尿病専門医で「新宿サザンクリニック」の診療部長を務める山本万友美先生の心配は「そうした患者さんがきちんと受診されているのかどうか」にあるという。そこで今回は、自分の糖尿病が気になるとき、どこにどのように受診すればいいのか。そして身近にある病気でありながら実は怖い糖尿病について、山本先生に話を聞いてみた。

(取材日2025年2月21日)

目立った症状がなくても多様な糖尿病。糖尿病内科で病状と患者個人に合った治療を

Q健康診断で糖尿病の疑いが出る方は多くいらっしゃるんですか?
A
新宿サザンクリニック 診療部長を務める山本万友美先生

▲診療部長を務める山本万友美先生

新宿のある健診クリニックに勤務していた際、これは個人の実感ですし地域差もあると思いますが、特に中高年男性の検査結果の欄に「要指導」や「要医療」の赤い印がいっぱい並んでいるのをよく目にしました。糖尿病は血糖値と、HbA1cという血液中でヘモグロビンと糖が結合した割合が判断基準となりますが、ほかにも脂質異常症に関わる中性脂肪やコレステロール、血糖値、尿酸値なども重要です。いわゆる生活習慣病の数値ですね。それらの数値が基準値を超えていても、放置している方が少なくなく、お話をすると「どこ行けばいいかわからなくて」「忙しくて」とおっしゃる方が多いんです。ぜひ一度医療機関を受診していただきたいですね。

Q健診の結果以外にも糖尿病を疑うようなサインはありますか?
A
新宿サザンクリニック 診療では、生活背景を丁寧にヒアリングして治療の糸口を見つける

▲診療では、生活背景を丁寧にヒアリングして治療の糸口を見つける

糖尿病は症状が出ない状態で進行していくことが多いんですが、例えば、喉が乾く、多尿、あとは原因のわからない体重減少、あるいはだるさを感じる方もいらっしゃいます。さらには、以前よりも疲れやすくなったという声も多いです。また、糖尿病の合併症が発症した際には、目が見えにくくなったり、足がしびれたり、浮腫みやすくなったりする症状が見られることもあります。健診などで血糖値やHbA1cの数値が高かった方はもちろん、これらの症状がある場合は、ひとまず検査をしていただきたいですね。仮に何の問題もなければそれでいいですし、実際に糖尿病であった場合は、早い段階で医学的な介入を開始することができます。

Qどこに行けばいいかわからない場合、何科に行けばいいですか?
A
新宿サザンクリニック 患者のライフスタイルに合わせた治療の提案を実施

▲患者のライフスタイルに合わせた治療の提案を実施

糖尿病は内科であればどこでも診てくれます。ただ、ぜひとも一度は糖尿病専門医のいる糖尿病内科を受診してみてください。糖尿病専門医は、非常に多様な糖尿病の症例を経験しています。それだけ糖尿病の患者さんは千差万別なんですね。罹病期間やほかの病気との兼ね合い、合併症の有無によって病状はまったく異なります。そこを緻密に診断し、治療に関しても、どの程度までの血糖管理が望ましいのなか、患者さんご自身の年齢や普段の生活環境によって変わってきます。病状を細やかに評価し、あらゆる条件を評価した上で、患者さん一人ひとりに合ったオーダーメイドの治療方法のご提案は糖尿病専門医の得意とするところです。

Qこちらのクリニック糖尿病治療の特徴を教えていただけますか?
A
新宿サザンクリニック できるだけ短い時間での検査結果を出すことが可能

▲できるだけ短い時間での検査結果を出すことが可能

常に糖尿病の専門家が常駐し、患者さん一人ひとりに合った医療を提供しているのが何よりの強みだと思います。スタッフもみんな経験豊富です。糖尿病やさまざまな生活習慣病の治療においては、患者さんの「より良く管理したい」というモチベーションを維持することがとても重要なのですが、私たちは医師もスタッフも一丸となって、投薬だけでなく食事や運動などのアドバイスも行い、患者さんが前向きに治療に臨む環境を提供しています。加えて、空腹時血糖値やHbA1c、尿検査などの数値がすぐにわかる院内検査機器の充実は、患者さんに「頑張った成果をタイムリーに数値でしっかりお伝えする」という意味でも、プラスになっていると思います。

Q糖尿病には放置するとどのようなリスクがありますか?
A
新宿サザンクリニック 平日は21時まで診療を実施。働いている人も通いやすい

▲平日は21時まで診療を実施。働いている人も通いやすい

高血糖が続くと血管は傷つきダメージを受けてしまい、全身に張り巡らされた血管が機能低下を起こし、さまざまな合併症が発症します。例えば、糖尿病網膜症で視力を失ったり、糖尿病性腎症になって人工透析が必要になったり、糖尿病神経障害は足の壊疽(えそ)にもつながります。傷んだ血管は、残念ながら元に戻すことはできません。しかし、血糖値を良い状態に維持し、機能が落ちていく速度を緩やかにできれば、健康寿命の延伸も十分期待できます。お薬はどんどん進化し、選択肢が増えました。24時間連続して血糖値が測れる検査機器もあります。当院ではそうした先進かつ最適な医療の提供に努めていますので、ぜひ一度検査にお越しください。

ドクターからのメッセージ

山本 万友美先生

糖尿病は、早く介入することがとても大切です。ですので、「もしかしたら糖尿病かもしれない」「受診するか悩ましいな」という段階でもいいので、少しでも気になるところがあったらぜひ受診してください。糖尿病の患者さんの診察をする際に、患者さんが謝っている光景をよく目にします。ですが、医師に謝るのではなく、病気をご自身のこととして捉えて、自分を大切にしてあげてほしいと思います。生活習慣の問題を医師から注意されて萎縮される方もいらっしゃるかもしれませんが、努力してもコントロールうまくいかないことはあります。私たちは患者さんと一緒に、モチベーションを保って治療を続けられる方法も見つけていきたいと思っています。

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