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植村 真理子 院長の独自取材記事

東戸塚ベルエアこども歯科

(横浜市戸塚区/東戸塚駅)

最終更新日:2025/01/08

植村真理子院長 東戸塚ベルエアこども歯科 main

「東戸塚ベルエアこども歯科」は、この地で3児を育てる植村真理子院長のこだわりがたっぷり詰まった歯科医院だ。院名の「ベルエア」は「good air(良い空気)」という意味で、「歯科医院が、子どもの頃から行きたい場所となってほしい」という願いが込められている。クリニック内には、人工芝を敷いたキッズスペースをはじめ、星柄の壁紙を使用しプラネタリウムを思わせるエックス線室、子どもの好奇心をくすぐるくぐり戸を備えるなど、従来の歯科医院のイメージを覆す、子どもが喜ぶしかけが複数ある。今回のインタビューでは、植村院長に歯科医師をめざしたきっかけや、子どもの頃からの口腔ケアの重要性などについて話を聞いた。

(取材日2024年11月22日)

子どもが喜ぶ工夫を詰め込んだ院内が特徴

東戸塚エリアに、子どもに特化した歯科医院を開いたきっかけは何だったのでしょうか?

植村真理子院長 東戸塚ベルエアこども歯科1

私も東戸塚に住んでいて、3人の子どもを育ててきました。開業は地域の子どもたちに貢献できたらいいな、という思いからです。お子さんも、働いているお母さんも多く、子育てのニーズに合わせて地域も発展していっているように感じます。

院内の内装もすてきですね。

歯科医院は、入った瞬間ににおいやキーンとした音、独特の雰囲気が緊張感を誘いますよね。当院は歯科医院っぽくしたくないという思いがあり、森の中にあるカフェのようなイメージにしています。お子さんも保護者の方もリラックスして過ごせるように緑を多めにしたり、待合室の照明も、明るすぎないものを選びました。

院内には子どもが喜ぶしかけがたくさんありますね。

植村真理子院長 東戸塚ベルエアこども歯科2

キッズスペースには人工芝を敷き、裸足で遊べるようにしました。おままごとができるキッチンのおもちゃや、バスケットゴールなども置いています。診察室へ続くドアは高さ110cmのくぐり戸になっているので、「この先はどうなっているんだろう?」と特別な空間に入るような、わくわくとした気持ちを子どもに感じてほしいです。また診療の励みになるよう院内にカプセルトイマシンも用意しています。エックス線室は星がいっぱい描かれた壁紙を使っていて、中はプラネタリウムのようになっています。

歯科医院が苦手なお子さんに対しては、どのような工夫をされていますか?

子ども用の診療チェアが2台あり、完全フラットにできるので、ベッドのような感覚で寝そべることができます。天井にはモニターがついているので、動画を見ながら、治療することも可能です。特に恐怖心が先立ってしまい嘔吐反射がある場合などは、笑気麻酔を使うこともできます。

点ではなく線で、将来を見据えた治療を提供したい

診療のモットーについて教えてください。

植村真理子院長 東戸塚ベルエアこども歯科3

お子さんの成長を見据えて、点でなく線で、「将来を見据えた治療」を意識しています。例えば乳歯のむし歯が進行し歯の周りに感染が広がると、その下で控えている永久歯が影響を受けることもあります。今起こっていること、そして将来的にどういうリスクがあるのか、保護者の方になるべく正しい情報を伝えられたらいいなと思っています。私は一般歯科に10年ほどいましたが、お子さんが歯科医院への拒否感が強く導入までに時間がかかったり、発達の特性があって治療まで進めなかったり、一般歯科では対応が難しいケースに悩んだこともありました。そういった場合も気軽に紹介してもらえる歯科医院になれればと思っています。環境が変わるだけでできるようになることもありますし、治療の緊急度にもよりますがスモールステップで時間をかけて協力度を高めていくこともあります。歯科医院が苦手なお子さん大歓迎です。

特に痛みや気になることがなくても、診療は可能でしょうか?

歯が生えてきたばかりの赤ちゃんの診療も可能です。離乳食の時期は、食べる機能や舌の機能が発達していく大切な時期です。歯の本数が少なくても、食べることに関するお悩みも聞けますし、毎日のお口のケアについても確認できますのでお気軽にご相談ください。口の中には食生活や習慣が現れるので、定期的に診ることでその時期に合ったアドバイスもできます。大人と違ってお子さんのお口はどんどん変わっていきますから、問題がなくても3~4ヵ月に1回程度のペースで来ていただくといいかなと思います。

患者さんや保護者の方と接する際、気をつけていることはありますか?

植村真理子院長 東戸塚ベルエアこども歯科4

気軽に質問ができる空間づくりですね。どうしても食生活のことなど細かく聞かなくてはならないことが多いですが、威圧的にならないよう、対等な立場でお話しできたらいいなと思います。今はSNSなどで情報があふれている時代で自分自身で取捨選択していかなければならず、誤った情報をうのみにしてしまうこともあります。保護者の方に正しい情報を伝えることも大切な役割だと感じています。自分自身も子育てに関することなど「もっと早く知っておけば!」と思うことがあります。親であれば、子どものために何でもしてあげたいと思う気持ちは変わらないと思うので、できるだけ保護者の方の負担が過剰にならないよう、サポートしていけたらと思っています。

歯科医師をめざしたきっかけについてお聞かせください。

高校生の頃に、アメリカのヒューストンに留学した際、急に歯が痛くなったんです。ホストファミリーに連れて行ってもらった歯科医院が日本の歯科医院とは違い、プライベートな空間を意識して、一人ひとり時間を設けていて、親身になって丁寧に対応してくれたんです。その歯科医院の先生も、日本から来た私を歓迎してくれました。保険制度の違いもありますが、日本の歯科医院もこんなに丁寧で痛みに配慮してくれたら、と衝撃を受けました。歯並びや歯の白さを大切にする文化の違いもあり、そこから歯に興味を持ちました。もともと動物好きで獣医師になりたかったのですが、帰国してから歯学部を受験することにしました。

子どもの頃から「お口の健康の大切さ」を伝える

小児歯科の道に進んだのは、どのような転機があったのでしょうか?

植村真理子院長 東戸塚ベルエアこども歯科5

一般歯科に長く勤めている中で、高齢の患者さんと接する機会が多くありました。歯周病などで歯がなくなってしまった方は「歯を大事にすればよかった」と後悔していました。歯が残っていて食べることに問題のない方は「歯を大切にしなさいと教育してくれた親に感謝している」とも言っていました。骨折などとは違い、歯は一度削ると元には戻りません。高齢の患者さんの声を聞く中で、子どもの頃から歯の大切さを伝えることが重要だと感じ、2018年頃から小児歯科を専門とした医療機関で勤務しました。

これまでにお子さんの口内を見てきた中で、感じたことがあれば教えてください。

2~3歳ですべての歯がむし歯になってしまった子などたくさん診てきたのですが、本人には罪はないと思っています。環境や与えているもの、親御さんの意識や生活環境が大事だなと感じています。中には、子どもが嫌がるからと何日間も歯を磨いていない方もいます。同じ親の立場として、日々やることが山のようにあって大変なのもとてもよくわかります。その中でも、寝る前に1~2分だけでもお子さんの口の中を見て仕上げ磨きをしてあげると、それもコミュニケーションの1つになると思います。歯科医師が、保護者をいかにサポートしていくかが大切だと感じています。

今後、この歯科医院をどのように根づかせていきたいですか?

植村真理子院長 東戸塚ベルエアこども歯科6

地域のお子さんが健全な永久歯列を育成できるよう、しっかり噛んで、おいしくご飯を食べられるよう、サポートしていきたいです。発達特性があるお子さんや障害のあるお子さんも安心して通ってもらい、お口の健康が維持できたらいいですね。今後は言語聴覚士とも連携し、発音や言葉の発達支援にも取り組んでいきたいです。

最後に、読者の方へのメッセージをお願いします。

初めての場所は行きにくかったり、緊張してしまったりしますが、美容院に行くような気持ちで来ていただけたらと思います。定期的にチェックが大切なので、あまり怖がらず、気軽に立ち寄ってほしいですね。

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