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工藤 真弓 院長の独自取材記事

みんなの内科クリニックさっぽろ澄川

(札幌市南区/澄川駅)

最終更新日:2025/10/29

工藤真弓院長 みんなの内科クリニックさっぽろ澄川 main

札幌市南区澄川の住宅街にたたずむ「みんなの内科クリニックさっぽろ澄川」。院長の工藤真弓先生は、前身である「かたばみ内科ホームクリニック」を継承。思いを受け継ぎ、内科と消化器内科を中心に幅広い症状に応える地域のかかりつけ医をめざしている。土曜日の終日、毎月第1・3・5の日曜日午前中も診療し、忙しい人や急な発熱で困っている人など、多様な患者のニーズに対応している。誰もが気軽に相談できる医師でありたいと願い、患者一人ひとりの思いに耳を傾ける診療を大切にしているという。「ここに来て良かった。また来よう」と、思ってもらえるクリニックをめざす工藤院長に、これまでの歩みや診療への思いを聞いた。

(取材日2025年6月30日)

全身を診る内科で、地域住民の暮らしに寄り添う

医師をめざしたきっかけを教えてください。

工藤真弓院長 みんなの内科クリニックさっぽろ澄川1

自分自身が子どもの頃、風邪をひきやすく、重い咳が長引いて苦しい思いをすることが多かったんです。そのため小児科に通う機会が多く、当時診てくれた女性の医師が吸入をしてくれて気が楽になったという体験がすごく印象に残っていて。その姿がとてもかっこよくて、小学生の頃には「私も人を安心させられる医師になりたい」と、自然に思うようになりました。そこからはもう医師への道を真っすぐ志し、あの時に感じた安心感を、今度は私が患者さんに届けていきたいとずっと願ってきました。

医療を学ぶ中で、印象的だったことを教えてください。

医学を学び始めて一番驚いたのは、人間の体は本当に複雑でよくできていて、すべてに意味があるんだということです。知識を深めるほど、それを患者さんに還元できることが増えていくのが楽しくて、勉強は大変でしたが苦にはなりませんでした。病気の原因がはっきりしなくても、症状の裏になんらかの理由があるとわかるだけで、患者さんも安心できます。わからなかったことを少しずつ理解し、「こうなっているから、こういう症状が出るんだ」と、納得できる瞬間が面白くて、今でも医師としての原動力になっています。

内科を専門に選んだ理由は何ですか?

工藤真弓院長 みんなの内科クリニックさっぽろ澄川2

小児科や婦人科、皮膚科にも興味がありましたが、最終的には全身を診ることができる内科を選びました。研修医時代は北海道大学病院や関連病院で呼吸器や循環器、消化器、膠原病など幅広く学びましたが、特に消化器はカメラで直接確認して診断できるのが面白かったですね。また、アメリカに留学してベイラー医科大学でピロリ菌の研究をしたりもしました。他にもNTT東日本札幌病院や釧路労災病院、愛育病院、札幌北楡病院、西成病院などで経験を積み、患者さんから病気や命に対する向き合い方などを学びました。その経験から地域で患者さんの暮らしに寄り添える内科医でいたいと考え、今に至ります。

「患者との会話を大事に」が研修医の頃からのスタンス

診療で大切にしていることは何ですか?

工藤真弓院長 みんなの内科クリニックさっぽろ澄川3

研修医1年目の頃、入院患者さんから「安らぎも医師と会話に 寒緩む」という句が書かれた短冊をいただいたんです。当時はまだ大きな治療はできない研修医の身分でしたが、自分との何げない会話で目の前の患者さんの不安を和らげられたことがとてもうれしかったんです。この経験から、どんなに忙しくても患者さんの声にしっかり耳を傾けたいと思うようになりました。薬を出すだけではなく、会話するからこそわかることがたくさんあります。このいただいた短冊を見るたびに、原点回帰させてくれるんですよね。

クリニック開業の経緯を教えてください。

これまで多くの病院を回る中で、患者さんと長く付き合い、生活にまで寄り添える場が必要だと感じました。入院医療や療養を経験し、介護保険などの知識を深める中で、もっと地域に密着して予防や早期発見に取り組みたいと思うようになったんです。ご縁あって「かたばみ内科ホームクリニック」を継承する形で開業を決めたのは、地域の方々の健康を支えながら、長く安心して通っていただける場所をつくりたいと考えたからです。これからも地域に根差した医療を続けていきたいです。

クリニックの特徴をお願いします。

工藤真弓院長 みんなの内科クリニックさっぽろ澄川4

レントゲンや心電図、限られた項目にはなりますが迅速採血検査、尿検査、骨粗しょう症の検査などの他、消化器内科ならではの、上部消化管内視鏡検査、下部消化管内視鏡検査、腹部エコー検査などが行えます。内視鏡検査は、ご希望に応じて苦痛を軽減させるための鎮静剤を使用した検査もできます。また現在は月に3回ほど、専門のエコー技師の先生に来ていただき、頸動脈や心臓、甲状腺、腹部などのエコー検査も行っています。発熱の外来は、発熱のある患者さんは通常の外来患者さんと動線を別にして専用のブースで診察しています。雇用時健診やとくとく健診、特定検診など健診、大人のワクチン各種はインフルエンザ、コロナ、肺炎球菌、帯状疱疹、水痘、麻疹風疹、B型肝炎、子宮頸がん(HPV)ワクチンなども行っております。土曜は夕方まで、奇数週日曜の午前も開院しております。平日や土曜午前が難しい方は、ぜひご利用いただきたいです。

「来て良かった。また来よう」と思えるクリニックへ

ご専門である消化器内科医としてのやりがいを教えてください。

工藤真弓院長 みんなの内科クリニックさっぽろ澄川5

消化器内科は、胃や大腸がメインというイメージを持たれがちですが、おなかだけでなく全身を診ることができるのが魅力なんですよ。例えば、おなかの不調が心筋梗塞のサインだったり、吐き気が実は脳や他の病気から来ていたりすることもあるんです。患者さんの「何かおかしい」という小さなサインをまず受け止め、異変を見逃さず、原因を探り当てるのが私の役割です。胃カメラや大腸カメラは、ケースバイケースで鎮静麻酔を使用し、できるだけ負担を少なくすることで安心して受けていただけるよう工夫しています。特に、過去に内視鏡検査で嫌な思いをしたことのある人や、不安や緊張を感じやすい人にはお勧めしています。男性女性に関わらず大腸カメラも受けていただければ良いと思います。「ここで診てもらえれば大丈夫」と、感じてもらえる存在でありたいですね。

今後の展望を教えてください。

「まずは当院に来てみよう、工藤先生やスタッフさんに相談してみよう」と思ってもらえる身近な存在であり続けたいです。自分で診られるところは責任を持って診て、必要があれば専門の医師や近隣の大きな病院へつなぎます。その「最初の分別役」として、地域に根差したかかりつけ医でいることが、私の使命だと感じています。一人ひとりの生き方を尊重し、治療を強要するのではなく、その人らしい人生を送るための最善の選択を一緒に考えるような診療を続けていきたいですね。

最後に、読者の方にメッセージをお願いします。

工藤真弓院長 みんなの内科クリニックさっぽろ澄川6

「ここに来て良かった。また来よう」と思っていただけるクリニックをこれからもめざしていきます。病気のことだけでなく、生活や介護、どんな小さな不安でも構いません。遠慮なく、気軽にご相談ください。発熱の外来も通常の外来患者さんと別経路で診療しておりますので安心して来院いただけます。患者さんと一緒に最適な治療法や暮らし方を考え、患者さんの人生を豊かにするお手伝いをすることが私の役目です。
これからも地域の皆さんの健康と安心を支えられる存在でいられるよう努めていきます。「体のどこかがおかしいな、なんとなく不安だな」と、感じたときはどうぞ遠慮せずお立ち寄りくださいね。

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