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石原 央記 院長の独自取材記事

千住あさひ町歯科

(足立区/北千住駅)

最終更新日:2026/07/28

石原央記院長 千住あさひ町歯科 main

北千住駅東口からすぐの場所にある「千住あさひ町歯科」。2024年に新規開業した同院の最大の特徴は、夜間中心であること。困っている人の受け皿になりたいと、平日と祝日の23時まで診療を行っている。診療を担うのは、優しい笑顔の石原央記(いしはら・おうき)院長。「患者を第一に考えた歯科診療」をモットーに、かかりつけ医として通う地域の患者に加え、仕事終わりや緊急で来院した患者を温かく迎えている。同院では、周辺の薬局が19時頃に終わることから薬の院内処方にも対応。患者の声にきめこまやかに耳を傾け、ニーズの高まるホワイトニングにも注力するなど、いつでも患者ファーストの姿勢を欠かさない。そんな石原院長に、開業の経緯や夜間診療に対する思いなど、詳しく話を聞いた。

(取材日2026年4月15日)

にぎやかさと穏やかさが共存する地域に惹かれ、開業

先生がこの場所で開業した経緯についてお教えください。

石原央記院長 千住あさひ町歯科1

以前は勤務医として働いていたのですが、自分が理想とする歯科医療というものが徐々に見え始め、理想と現実の間で葛藤していました。そんな時、学生時代に塾講師として担当した教え子から、継承先を探して困っている人がいるという話を聞きました。歯科医院の院長が突然亡くなられ、ご家族も患者さんも困っていらっしゃると。それが、この千住あさひ町歯科でした。訪れてみると駅のロータリーと大学に隣接していて、活気がありながらも落ち着いた場所で、一目で気に入ったのです。その後すぐに話を進めて、設備などをそのままに、ここで開業することを決めました。

看板や院内の雰囲気も温かみがあってすてきですね。

看板は前院長の奥さまがデザインしたもので、以前のものをそのまま使用しています。奥さまは好きなように変えていいとおっしゃっていたのですが、デザインも良く想いが込められた看板なので、ぜひ使わせていただきたいとお願いしました。前院長は患者さんとよくお話しされる方だったそうで、そうしたアットホームな空気が残っているところも気に入っています。私も患者さんと対話することを大切にしているので、前院長と通じる部分もあるのでしょう。立地的にはとてもいい場所なので、他からの引き合いも多かったそうですが、私に譲っていただいたのは何かご縁を感じていただけたからだと思っています。

夜間中心の診療としているのはなぜでしょうか。

石原央記院長 千住あさひ町歯科2

理由は3つあります。まず夜間診療を行う歯科医院が周辺に極めて少ないということです。これは以前から思っていたことで、歯科医院は遅くても20時頃で終わってしまいます。夜間や深夜に救急で診てほしいと思っても、診療しているところは多くありません。2つ目に、仕事や授業が20時より遅くに終わる方や夜間・深夜に歯の激痛に悩まされる方も大勢いらっしゃいます。中には夜パジャマで受診される患者さんもいらっしゃいます。最後の理由としては、土日など仕事がない休日には遊びにいったり朝から一日中思いっきり楽しんでほしいんです。そうした皆さんの受け皿になれる歯科医院になりたいと思いました。

休日の診療枠を新設、より多くの声に応えられるように

開業から2年がたちますが、現在はどのような患者さんがいらっしゃっていますか?

石原央記院長 千住あさひ町歯科3

やはり、日中は仕事があってなかなか歯科医院にかかれないという方や、昼間に別の歯科医院で治療を受けた後、夜になって急に痛み出したなど、急患の方が中心ですね。この辺りは飲食店が多いので、食事や会食中に突然歯のトラブルが起きた方がいらっしゃることも。開業してしばらくたち、この辺りの飲食店や商店街とのつながりもできてきたこともあって、何かあると店主の方が当院を紹介してくださっているようです。もちろん、かかりつけの歯科医院として定期検診に通ってくださっている方もいらっしゃいます。また、当院はベビーカーごと診療スペースまで入っていただき、そのまま近くで治療を行うこともできますので、なかなか歯科医院に行きづらいという親御さんにも気軽に利用していただけると思います。

昨年からは、土曜日の昼間の診療もスタートしたそうですね。

これまでは平日の13時から午後23時までの診療がメインだったのですが、患者さんから「休日の昼間にもここで診療を受けたい」という要望をいただいて、新たに土曜日の11時から15時という診療枠を設けました。ご都合の良い時間帯に来ていただくことで、これまで以上に患者さんのニーズに応えられるようになりました。薬の院内処方もそうですが、そもそも開業を決意したのも、歯科医院側の利益だけを追求した歯科治療に疑問を感じ、「患者さんを第一に考えた歯科治療」を実現したいと考えたから。まだまだ優先順位を付けながらにはなりますが、こうして患者さんに寄り添った診療ができていることに、やりがいを感じています。

最近は、ホワイトニングのニーズも高まっているのだとか。

石原央記院長 千住あさひ町歯科4

はい。以前から希望はあったのですが、「ブライダルフォトに向けて歯を白くしたい」という男性がいらっしゃって、それがきっかけで先日、オフィスホワイトニングを始めました。ご自分の歯をきれいに保ちたいという気持ちは日頃のケアのモチベーションにもつながっていきますので、とても大切なことだと思います。これからは歯科医院で行うオフィスホワイトニングと、ご自宅で行っていただくホームホワイトニングのどちらにも対応していきますので、性別や年齢に関わらず、気になる方はぜひご相談ください。

先生が得意とされている親知らずの抜歯についても、幅広く対応されていますね。

私は歯科口腔外科で研鑽を積んだので、歯肉に埋まっている親知らずや、横向きに生えてしまっている親知らずの抜歯も行えます。こうした難症例や痛み・腫れがある場合には抜いたほうが良いのですが、真っすぐ生えていて他の歯とも噛み合っている場合など、実は必ずしも抜かなくても良い親知らずがあるんです。ただ、抜く・抜かないの判断は、ある程度経験を積んだ歯科医師が将来的な変化をふまえて診断する必要があります。他の歯科医院で抜歯を断られた方や、本当に抜いたほうがいいか悩んでいる方も、まずは当院にご相談いただければと思います。

いずれは訪問診療も、歯科難民の受け皿であり続けたい

歯科医師をめざしたのは、どのようなきっかけからですか?

石原央記院長 千住あさひ町歯科5

私の父は医師をめざしていたそうなのですが、家庭の事情で医学部には行けませんでした。今思い返すと、幼い私に遠まわしな表現で医師になれと言っていたなと思います。その影響かわかりませんが、私も医師をめざして大学を受験。国立の志望校に受からず、いったんは一般大学に入学するものの、医師になる道を挑戦したいという気持ちが諦めきれず、その後も塾講師をしながらセンター試験を受け続け、最後は昭和大学の歯学部に入学できました。医師をめざしていた時は救命救急の分野に携わりたかったので、より命に関わるところで働きたいという想いから、同仁病院の歯科口腔外科で研鑽を積み、その後就職もしました。

診療ではどういったことを心がけていますか?

患者さんにわかりやすい言葉で説明し、質問しやすい雰囲気をつくることを心がけています。そうしたスキルは、塾講師時代に生徒と関わることで身につきました。心に壁がある間は、こちらが訴えかけても届きません。世の中にはさまざまな情報があふれているので、それに惑わされて患者さんが不利益を被る可能性もあります。ですので、なるべく患者さんの心の壁を取り除いて、こちらの声を受け入れてもらえる土壌をつくることが大切です。そのために、診療とは関係のない話をしたり患者さんが困っていることを先回りして伝えてあげたりします。患者さんにはこうなりたいとか、これは嫌だとか、わがままを言ってもらいたいですね。そうした関係性になることが、治療においても欠かせないと思っています。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

石原央記院長 千住あさひ町歯科6

患者さんが増えたことに伴って歯科衛生士を増員するなど、少しずつ歩みを進めてきました。今後も引き続き、夜の診療所を探している方や歯科恐怖症の方など、いわゆる「歯科難民」になっている方の受け皿であり続けたいですね。また、先進の医療機器の導入も検討中で、それによって当院で対応できるケースを増やしていけたらと考えています。あとは、いずれは歯科医師の仲間を増やし、訪問歯科診療にも取り組みたいという思いもあります。当院にかかっている患者さんで、通院が難しくなった場合にも、かかりつけ医として最期までお口の健康を見守り続けるのが理想です。