藤本 正博 院長の独自取材記事
堺東Mデンタルクリニック
(堺市堺区/堺東駅)
最終更新日:2024/11/11

堺東駅直結の「堺東Mデンタルクリニック」は2024年9月開院。改札出てすぐの左側にある専用エレベーターで7階へ、百貨店からは5階南エレベーターでつながった場所にある。もともと整形外科の兵田堺東クリニックがあった場所に歯科クリニックを開院したのは、同じ堺市内で長らく歯科医院を営んできた藤本正博院長だ。一般歯科診療をベースに、特に審美性にこだわった診療を提供すべく、分院として開院に至ったという。そんな藤本院長に、同院の診療の特徴や患者に接する際に心がけていることなどについて、幅広く話を聞いた。
(取材日2024年10月25日)
審美性にこだわった、総合歯科診療クリニック
開院のきっかけを教えてください。

当院は南海本線湊駅から徒歩5分の場所にある「藤本歯科」の分院として、2024年9月に開院しました。本院は住宅街にある「町の歯医者さん」ですが、交通の便が良い大きな駅の周辺で、本院とは異なる審美にこだわったスタイルの歯科クリニックの運営にチャレンジしてみたいと考えたのが、当院設立のきっかけです。審美を追求したいと考えた理由は、きれいであることはどなたにとってもうれしいことだと考えたこともありますが、やはり患者さんの審美歯科へのニーズが高いことや、白い補綴物がだんだんと保険適用になってきているように、時代の流れが変わってきていることなどが挙げられます。また、審美面にこだわったより良い材料は、強度にも信頼が置けたり、金属アレルギーの心配がなかったりするなど、さまざまな点でメリットが多いんですよ。
こちらでは、どのような歯科診療が受けられますか。
まずはすべての基本である、保険内の一般歯科診療がベースにあり、その上で、CAD/CAMシステムを用いたセラミック治療、ホワイトニング、ワイヤー矯正やマウスピース型装置を用いた矯正、小児矯正、インプラント治療などを提供しています。保険診療に対し自由診療で使用する材料は、丈夫であったり審美性に妥協がなかったり、体への悪影響に配慮されていたりするなど、あくまでも「治療の選択肢を増やす」ものです。保険診療も自由診療も、実際に医療を提供する上で私にとって差はなく、差別化している点もありません。例えば、歯を失った際の選択肢には入れ歯・ブリッジ・インプラントが挙げられます。インプラント治療のデメリットとして費用がかかることは挙げられますが、ケアをきちんと行えば長持ちが見込めるメリットも大きいと考えます。院内に歯科技工士が常駐していますので、色合わせも含めてより精密な歯科技工物の製作が可能です。
CAD/CAMシステムを用いたセラミック治療のメリットは何ですか。

CAD/CAMシステムを用いたセラミック治療では、型採りを口腔内スキャナーで行うため、負担がかかりにくいのが特徴です。さらにその場で設計し3Dプリンターで製作するので、混雑具合により前後はあるものの、最短1時間ほどでオールセラミックの詰め物・かぶせ物が完成するのが大きなメリットといえます。これまで詰め物・かぶせ物は、歯型を採り模型に置き換えてから作成していたため、完成まで1~2週間ほどかかりました。CAD/CAMシステムを用いたセラミック治療なら、午前に型採りを行い、午後に再来院してもらって装着するなど、即日治療完了も可能です。時間に限りのあるお忙しい方にお勧めしたい治療方法ですね。セラミックは金属と異なり熱伝導が緩やかで、しみる感覚が抑えられることが望め、金属アレルギーの心配がないことも利点といえるでしょう。
患者の要望を優先し、誰もが納得の治療提供をめざす
患者さんに接する際に心がけていることはありますか。

さまざまな訴えがある中で、まずは患者さんが「何を望んでいらっしゃるのか」を優先的に考え、治療方針を立てていきます。一番気になるところだけ治療をしたいとお考えでも、別の箇所にもアプローチしないと「一番気になるところ」が治療できないことがあります。そのような場合はきちんと説明をした上で、患者さんのご要望に沿えるようにすることを大切にしています。すぐには処置できない場合も、その理由を説明し、次回の診療からこのように治療を進めていきましょうとご納得いただけるよう努めています。検診でお越しになった方であれば、全体の口腔内の状況をお伝えし、問題がなければ定期ケアへとご案内します。
説明する際に工夫していることはありますか。
診療室の大型モニターを使用して、視覚的にわかりやすい説明をめざしています。どこに虫歯があるのかをモニターで確認していただいて、治療を行い、その後に再度画像にて確認してもらうなど、目で見てわかりやすくなるよう工夫しています。患部を可視化すると状況を理解しやすいのではないでしょうか。その補足としてタブレットを使って図を描いて視覚的にご説明することもありますね。またどのような説明であっても難しい言葉を使わず、すべての患者さんにきちんと伝わるように気を配っています。
こちらでの予防歯科について教えてください。

段階を踏んで治療を終えて予防へと移る際には、その方の日常生活ではどのようなリスクがあるのかを踏まえて、ご自身の手で毎日のケアをしていただく必要があります。しかし虫歯や歯周病の予防をする上で、日常生活の改善が困難であると考えられる場合には、通常3ヵ月に1回程度の定期通院を、1ヵ月に1回など期間を縮めてご来院いただいて、コントロールできるようになれば通院間隔を長くするといったように、患者さんに合わせた予防歯科を提案しています。治療を終えると、なぜ歯科医院に通院することになってしまったのか、きれいさっぱり忘れてしまうもの。治療が終われば歯科医院への通院は終わりではなく、逆に治療終了時点がスタートであると考えて、予防に取り組んでいただきたいですね。
再治療のない「安心して治療が受けられる」場所に
院内のこだわりを教えてください。

当院は極力周りの目を気にせずリラックスしていただけるよう個室を備え、プライベート空間を重視した造りです。本来であれば9台の診療チェアを置ける広さに対し、当院が設置したのは3台。待合室なども含め、全体にゆとりを持たせ広々とした空間にこだわりました。また、診療室とは別箇所にホワイトニングルームは個室を2つ設け、こちらもプライバシーに配慮しています。当院のホワイトニングはしみにくい薬剤を用い、照射時間が比較的短時間で済むのが特徴です。ホワイトニング専門のスタッフも在籍していますので、お気軽にご相談ください。
スタッフさんについてご紹介ください。
歯科衛生士は、患者さんとコミュニケーションを取ってくれています。その方の気をつけていただきたい部分だけを指摘するのではなく、どうしてそうなってしまったのか、またこういうふうにケアをすれば良いかなどを、丁寧にお話ししています。また院内常駐の歯科技工士は長く一緒に働いてきたスタッフです。診療室に入り、実際に患者さんのお口を見てから歯科技工物製作をすることも。みんな、非常に信頼しているスタッフたちです。スタッフ同士も仲が良くて、院内は明るい雰囲気ですね。
今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

歯科治療は、現代の日本人の食生活や悪習癖などに対するものも含め、どんどんと良い材料が出てきています。接着剤一つとっても、改良が進み、接着剤の隙間から生じる虫歯などのリスクも減少してきているんです。このように技術も材料も進化する中で、一度治療を終えたら、予防・メンテナンス以外には何もしなくていいようなお口をめざせるよう、より精密な治療に努めていきたいですね。また患者さんのニーズに合った治療法を提案し、きっちり治療を進め、患者さんにご納得いただける治療を提供していきたいです。「堺東Mデンタルクリニックがここにあるから、安心して歯科治療を受けられる」と思っていただけるようなクリニックでありたいと考えています。
自由診療費用の目安
自由診療とはCAD/CAMシステムを用いたセラミック治療/5万6000円~、ホワイトニング/1万8000円~、ワイヤー矯正/75万円~、マウスピース型装置を用いた矯正(成人)/30万円~、機能型のマウスピース型装置を用いた矯正(小児)/23万円~、インプラント治療/33万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。