戸井田 玲子 院長、戸井田 達典 副院長の独自取材記事
のべおか中央クリニック
(延岡市/延岡駅)
最終更新日:2026/06/12
延岡駅からほど近く、まるでアートミュージアムのようにスタイリッシュな建物が「のべおか中央クリニック」だ。戸井田玲子院長と戸井田達典副院長夫妻により、2024年9月に開業した内科、循環器内科、腎臓内科のクリニック。地域住民はもとより遠方からの来院者や女性患者も多いという。「女性の私が院長であることや、建物の雰囲気から女性にも入りやすいのでは」と語る玲子院長は、心エコー図検査を得意とし、後進の指導にもあたるドクターだ。同院は心臓疾患のみならず、日本内科学会総合内科専門医として幅広い診療を行う。一方、腎臓内科のエキスパートである達典副院長は、大学で教壇に立ちながら、定期的な日程で帰郷し診療を行っている。休日は愛犬の散歩でリフレッシュしているという2人に、診療への思いを聞いた。
(取材日2026年4月3日)
院長と副院長、それぞれの専門性を生かした診療
最初に、玲子先生が院長となられた経緯を聞かせてください。

【玲子院長】当院は、私の実家が運営する医療法人の分院という形を取っており、私がメインでということになりました。以前は、子育てをしながら延岡・日向地区の病院で約15年間非常勤で働いていました。子どもも大きくなって、そろそろ本格的に仕事がしたいというタイミングとなり開業を決意しました。
【達典副院長】私は現在、東京の大学でも仕事をしており、そちらの業務と並行して当院での診療にあたっています。延岡はもともと私の地元でありまして、県立延岡病院に長く勤めていましたし、院長もそちらに長く勤めていましたので、延岡市での開業となりました。
先生方が医師をめざしたきっかけは何だったのですか?
【玲子院長】私の実家は開業医で、両親とも内科のドクターでした。母は肝臓内科が専門、父は腎臓内科を専門としていました。両親の背中を見て育ち、自然とドクターになりたいと思うようになりました。
【達典副院長】私は実家が延岡市内で薬局をしていまして、高校時代に医療に携わる仕事をしたいと思うようになり、漠然と医師になろうと医学部を受験しました。私たちは大学の同級生なんです。6年生で医師国家試験の合否もまだ出ておらず先が見えず不安定な中、一緒に宮崎に帰る選択をしました。幸い2人とも合格でき、宮崎大学医学部で初期研修を行いました。
それぞれのご専門について教えていただけますか。

【玲子院長】私は循環器内科、特に心エコー(心臓超音波)検査による画像診断・治療が専門です。超音波の非侵襲的な検査の必要性を感じたのと、純粋に超音波が好きだったことから専門としました。
【達典副院長】私の専門は腎臓内科です。宮崎大学医学部時代に入局したのが第一内科で、そこは循環器と腎臓、消化器内科があるのですが、入ってまんべんなく勉強して、その中で専門を選んでいきました。
【玲子院長】宮崎大学の先生方はとても優しくて、今でも深いつながりがあります。診療は一人ではできませんし、周りとの連携、多職種連携が大事なので助かっています。
「最後の砦」という思いで取り組む心エコー検査
院長の心エコー検査へのこだわりとは、どのようなものですか?

【玲子院長】心エコー検査で、教科書で見たのと同じきれいな画像が、目の前の患者さんから映し出されるのが感動的で。目に見えて血行動態や心臓の機能がわかるし、病態を理解するのに重要な検査なので、非常に有用だと思っています。心臓は一番といっても良いくらい大事な部分ですから、技師と見逃しがないよう注意を払いながら検査を進めます。この地域で循環器を専門的に診られるドクターは少ないので、「最後の砦」というか「自分にしか見えないものがあるんじゃないか」という気持ちで検査をしています。超音波検査については、他の病院の技師の指導もしています。人を育てることも自分の役割だと思っています。
副院長は現在も教壇に立たれているそうですね。
【達典副院長】現在、常勤で東京の東邦大学の腎臓内科で准教授をしています。そのため、日程を決めてこちらで診察をするという診察スタイルです。研究や診療、後進の教育も必要なので、そのようなやり方にしています。大学での研究は、研究成果を世界に発信し、それをベースに皆さんの診療に生かしてもらうのが目的です。
患者さんのために、どのような配慮をされていますか。

【玲子院長】当院は女性の患者さんが多いので、検査の際もプライバシーを守ることにかなり注意を払っています。お着替えの場所や、人の出入りの制限などに配慮をしています。また、ドライブスルー式の発熱者診療を行っており、感染症が疑われる方とそうでない方の動線の分離を徹底しています。患者さんにも安心していただけるのではないかと思います。皆さん緊張して検査に来られるので、こうした配慮は大事です。また、きちんとした説明や、丁寧な対応を常に心がけています。
専門領域だけでなく一般的な内科診療も
こちらのクリニックで最近目立つ患者さんの主訴はありますか。

【達典副院長】春季は入職時の健康診査のご希望も多いですね。その他、健診で異常があった方、例えば高血圧症、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病の方が多く来られます。心臓や腎臓に悪影響が出ますので、そこを専門的に診ていきます。
【玲子院長】循環器内科ですので、動悸や胸痛は年間通して多いです。風邪や花粉症、発熱の方も来られますが、急性期の疾患も満遍なく診ています。あとは健診のオプションとして、専門的な心臓の検査や腎臓、動脈硬化といった、通常の健診にはない詳細な検査も自費で受けられるようにしています。
自費診療では他にどのようなものがありますか?
【玲子院長】最近は健康サポートとして、肥満症の治療も一部自費診療で行っています。院内で私が伝えたいことを動画配信しており、それを見て診療を希望される方もいらっしゃいます。肥満症治療は注射薬だけでなく必ず定期的な診察でチェックするプランで行い安全性を重視しています。禁煙外来は保険診療で行っています。
【達典副院長】当院では、専門的な管理のもとで治療を進めることができます。投薬して終わりではなく、内科の知識を持って安全に配慮して行う。そこが良いところであり、強みだと思っています。
診療で大切にされていることは何ですか?

【達典副院長】わかりやすく説明することです。特に腎臓は難しい臓器で判断に困ることも多く、治療も複雑なのです。それを患者さんに理解していただくのは大変なのですが、なるべくわかりやすくご納得いただけるように心がけています。
【玲子院長】開業してからは、心臓が悪い人だけじゃなく、さまざまな主訴の方が来院されるので、研修医の頃のように初心に戻って一から勉強し直しているところです。2人とも総合内科専門医の資格を持っていますので、専門領域だけに偏らず、幅広く内科一般の病気を認識した上で、専門的な知識を生かすことを大事にしています。
【達典副院長】院長は、超音波の専門的な技術や知識を持っているだけでなく、一般的な内科診療にもしっかりと対応できます。
読者の方へのメッセージをお願いします。
【玲子院長】基幹病院とも連携し、少しでも異変があれば、迅速に専門の医療機関につなげます。旧知のドクターも多いので、良い連携ができていると思っています。これからも、地域に根差した相談しやすい窓口になれるよう精進してまいります。
【達典副院長】連携については、他の病院からの患者さんを、当院でフォローするというケースもあります。周りの医療機関との連携をさらに深めて、一般的な病気から専門的な病気まで幅広く対応していきたいですね。悪くなってから来院するのではなく、少しでも気になることがあれば早めに相談してください。私たちで経過をしっかり診て治療できる体制をつくっていきたいです。
自由診療費用の目安
自由診療とは健康診査のオプション/心エコー+BNP:7500円、頸動脈エコー:3500円、健康サポートの外来(肥満症治療)/初診1000円、再診500円、肥満症治療剤0.25mg✕4回:1万6000円、0.5mg✕4回:2万4000円

