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吉田 直史 院長の独自取材記事

東中野糖尿病内科クリニック

(中野区/東中野駅)

最終更新日:2025/07/09

吉田直史院長 東中野糖尿病内科クリニック main

JR中央・総武線の東中野駅、西口より徒歩1分のビル2階にある「東中野糖尿病内科クリニック」。その名のとおり、糖尿病治療のスペシャリストである吉田直史院長が、地域医療に貢献したいと2024年に開業したクリニックだ。長年、大学病院で研鑽を積んだ院長は、緻密なデータ管理による「診る」医療にこだわり、糖尿病から透析導入に至る人を少しでも減らすべく尽力する。「信頼できるスタッフたちがいるので、僕は患者さんと井戸端会議をしている」と場を和ませる一方で、「20年先を見据えた治療をしたい」と専門家としての強い使命感も見せる。そんな院長にプロフェッショナルとしての姿勢や診療におけるこだわりについて聞かせてもらった。

(取材日2025年6月2日)

糖尿病の合併症を防ぐため腎機能の低下を「診る」

まず、開業に至った経緯を教えてください。

吉田直史院長 東中野糖尿病内科クリニック1

開業前は、東京女子医科大学病院の糖尿病センターで約20年間、糖尿病治療の最前線にいました。そこで培った専門性が今の診療の基盤になっていると思います。そんな恵まれた環境にいながらも開業を決意したのは、50歳を過ぎ残りの人生を考えた時、死ぬまで臨床の場にいたいと思ったからです。そのためには、大きな組織を飛び出て開業するしかないと。中野区を選んだのは同センターのある新宿に近い一方で、糖尿病を専門的に診られる医師が少なかったのが一番の理由です。同院との連携も図りやすいですし、「僕は中野の皆さんの健康を守っていこう」と決めました。

クリニックの診療の特徴を教えてください。

これまでの経験を地域に還元し、大学病院レベルの糖尿病治療を提供できることが一番の強みだと考えています。糖尿病は生活習慣病の一つですが、悪化すると自律神経や網膜、腎臓などに影響を及ぼし、合併症を引き起こすことがあります。中でも、腎臓の機能を低下させる糖尿病性腎症は、透析導入の原因となる疾患の約4割を占めるといわれています。見方を変えれば、糖尿病性腎症を進行させなければ、透析が必要となる患者さんを減らせるということ。だからこそ、当院では緻密なデータ管理を行い、腎臓の機能低下を防ぐことに力を入れています。そのためには、糖尿病を「見る」のではなく「診る」ことが重要になります。

「見る」ではなく「診る」とは、どういうことでしょうか? 

吉田直史院長 東中野糖尿病内科クリニック2

糖尿病と聞くと血糖コントロールが思い浮かぶかもしれませんが、血糖値をチェックするだけでは病気を「診ている」とは言えません。糖尿病が進行して腎機能が低下すると、血液をろ過する糸球体が壊れタンパク尿が増えます。そのため、当院では患者さんに朝一番の尿を持参してもらい、尿タンパクの主成分である尿中アルブミンを測定することで、糖尿病性腎症の進行度も診るんです。糖尿病性腎症はある段階を超えると加速度的に悪化し、腎不全に陥る可能性が高まります。例えるなら、腎臓株式会社の社員が100人から30人に減ると、一人当たりの負荷が増えて退職者が続き会社が倒産してしまうようなもの。だからこそ、尿から腎機能をチェックすることが大切で、それにより進行抑制を図りたいと考えています。さらに、全身状態も確認しながら食事療法・運動療法・薬物療法を組み合わせ、一人ひとりに合った治療を行います。

肥満を食い止め20年先を見据えたサポートを

肥満についての外来も設けているそうですね。

吉田直史院長 東中野糖尿病内科クリニック3

糖尿病になる人を少しでも減らしたいと、「肥満解消の外来」を始めました。というのも、生活習慣病は肥満から始まって高血圧、糖尿病、そして脳梗塞や心筋梗塞、透析へとドミノ倒しのように病気が進行するといわれているからです。これを「メタボリックドミノ」と呼びますが、ドミノを倒さないためには、最初の牌である「肥満」を引き起こさないことが重要なんです。そこで、外来では食事量と基礎代謝・活動代謝のバランスを考えながら、食事や生活面のアドバイスをするとともに、肥満症が進行している方には薬物療法を行うこともあります。ただ痩せるのではなく、将来の糖尿病や合併症を防ぐことを目標に、20年先を見据えた医療を提供する。それが患者さんの人生を変えると信じています。

生活習慣を変えるのは根気がいると思うのですが、意識していることは?

できなくても共感して寄り添うことです。僕は「4勝3敗」を提唱し、1週間のうち4日できていれば、残り3日は好きな物を食べてもいいと言っています。運動に関しても、いきなりジャージを着てマラソンしてなんて言いません。少し遠回りをして帰ることから始めましょうと。完璧を求めると続きませんからね。たとえその日の結果が良くなくても、データを用いてわかりやすく伝え、現状を認識してもらったらそれで終わり。結果の良し悪しは患者さんが一番わかっているはずですから。それよりも次回はこうしましょうと、気持ちを切り替えて次の作戦を立てるほうが建設的だと思いませんか? なので、僕は無理なく続けられる方法を一緒に考え、次回も会えることを大切にしています。継続は力なり、それが慢性疾患の治療の要です。

勤務医時代との違いを感じることはありますか?

吉田直史院長 東中野糖尿病内科クリニック4

大学病院にいた時は自分たちが患者さんにとって最後の砦でしたが、今は入り口にいます。僕たちがトリアージをする役割なので、判断を間違えたら命取りになるという緊張感と隣り合わせで大変ですが、その分やりがいも大きいですね。もし若い頃に開業していたら、果たして正しく診断できていたのか……とも思うので、このタイミングでの開業がベストだったと考えています。また、研鑽を積むことに集中していた以前と違い、今は質の高い診療を提供するのはもちろん、ホスピタリティーなどサービス面でも、患者さんにより満足していただけるように意識していますね。幸い当院には頼りになるスタッフがそろっていますので、チームで協力して取り組んでいます。

院内外でチーム連携を図り包括的な医療を提供

「頼りになるスタッフ」について教えていただけますか?

吉田直史院長 東中野糖尿病内科クリニック5

糖尿病治療はチームで行うものなので、僕だけが前線に立っても駄目なんです。患者さんを支えるための主役はスタッフ。技術と知識、さらには人間性も含めて信頼できるスタッフがいるから成り立っているようなものです。診療では、管理栄養士が栄養指導、臨床検査技師が検査と結果の説明、糖尿病を専門的に学んだ看護師が生活指導を行うなど、各自が役割を持って動いています。それぞれが持ち場を担当した後、最後に僕が診察するという流れなので、診療の効率化が図れて患者さんの待ち時間軽減にもつながっています。患者さんはスタッフのところで疑問を解消してから診察室に来るので、僕の出番は少ないんです。安心して帰ってもらえるようにする役割であり、井戸端会議をしに来てもらう感じかもしれません(笑)。

地域の医療機関との連携に力を入れていると伺いました。

院内はもちろん、地域間のチーム医療も非常に大切です。トリアージする立場になって、今まで以上に地域とのつながりの重要性を感じるようになりました。必要に応じて専門の先生につなぐのも主治医の役割ですから。実際、糖尿病の合併症による問題が見つかれば、眼科、循環器内科、消化器内科、皮膚科など各専門分野の先生に紹介します。糖尿病のことなら任せてほしいと自負しているからこそ、他の分野についてはその道のスペシャリストに任せるのが、患者さんにとってはベストだと思いますね。そのため、開業してからは区内の医療機関を実際に回り、先生方との顔の見える関係づくりに努めてきました。患者さんのニーズも多様化しているので、できる限り多くの選択肢を用意できるよう、病院だけでなくクリニックの先生方とも連携を図っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

吉田直史院長 東中野糖尿病内科クリニック6

糖尿病内科という名前から「糖尿病じゃないと行けないのかな」と思われがちですが、そんなことはありません。地域のかかりつけとして、発熱や腹痛などをはじめ、どこに行っていいかわからない時の窓口としてもご活用ください。もちろん、肥満や糖尿病でお悩みの方は、必ずお力になりますので早めにご相談ください。仮に自分に合った治療を受けられずに糖尿病が進行したとしても、そのつけを払うのは患者さんご自身です。それではあまりに報われません。人生のねじは巻き戻せないからこそ、専門家として患者さんの未来を見据えたサポートをしていけたらと思います。僕たちがめざすのは、透析導入に至る人を少しでも減らし、ひいては糖尿病を予防すること。そのために、東中野の門番として力を尽くしていきます。

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