放射線治療の専門家が読影
適切な診断や安心につながるCT検査を
蒲田駅前内科・泌尿器科・皮膚科クリニック
(大田区/蒲田駅)
最終更新日:2025/01/31


- 保険診療
院内にCT検査機器を備えている開業医はそう多くはない。その理由は高額であることのほかに、読影技術を持つ医師が必要だということもあるだろう。「蒲田駅前内科・泌尿器科・皮膚科クリニック」の宮本一成院長は、日本内科学会総合内科専門医であると同時に、放射線治療の専門家。読影技術を生かして症状をしっかりと見極めている。肺がんなどの重い病気の早期発見につながり、場合によっては「何も心配はない」という安心感にもつなげられるであろうCT検査。気になることがあればその日のうちに検査を受けられる利便性もあり、蒲田を利用する人々や、迅速なCT検査を必要とする近隣の医師からの依頼も増えている。同院の強みでもあるCT検査について、さまざまな角度から話を聞いた。
(取材日2024年9月25日)
目次
肺がんなどの重い病気の早期発見、場合によっては安心にもつながり得る。放射線治療の専門家が行うCT検査
- QこちらでCTを導入している理由をお聞かせください。
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A
▲わずかな病変も見逃さないよう、CTを導入
総合診療を行うにあたり、CT検査は欠かせないと思っているからです。私は、誰でも何でも相談できる「医療の最初の入口」をめざして開業しました。これまで救急医療、内科、小児科、皮膚科、アレルギー科、泌尿器科、産婦人科、麻酔科、性感染症科と広く経験してきましたが、画像診断と読影技術が必要とされる場面は多かったのです。CT検査が必要な際にいつでも行えるよう、画質の鮮明な先進の検査機器を導入しました。従来のものに比べて撮影時間が短く、じっとしているのが難しいお子さんや、息を長く止めにくいご高齢の方でも、無理なく検査を受けていただけるかと思います。
- Q先生は放射線治療の専門家でもいらっしゃるそうですね。
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A
▲声がけをしながら、CTの検査を実施していく
はい。私は日本内科学会総合内科専門医であり、日本医学放射線学会放射線科専門医でもあります。CTはエックス線と比較して情報量が多いことが利点ですが、それを読み取る技術がなくては意味がありません。CTを備えている開業医が少ないのは、高額であることのほかに、読影技術を持つ医師が必要だということもあるかもしれませんね。私は、循環器・呼吸器など体の内部について広く理解する総合内科専門医としての知識、さらに大規模総合病院の放射線治療科で培った悪性腫瘍の診断力や読影技術を駆使して、症状をしっかりと見極められるよう努めています。
- QCT検査はどのようなときに受けるべきなのでしょうか?
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A
▲問診からCT検査の必要性を確認する
まずは問診や他の検査である程度の予測ができたときに、確定診断を行うためにCT検査を行うことがあります。そのほか、複数の病気の可能性があるときに、臓器などの状態を確認することで原因をはっきりとさせるためにも用います。例えば腹痛・咳・頭痛は総合診療でよく見られる症状ですが、単なる疲労ということもあれば肺がんなどの重い病気が隠れていることもあり、原因は実に多様です。ですがCT検査と適切な読影を行えれば、医師の経験だけに頼った誤診を防ぎ、適切な診断につながると考えます。エックス線検査で異常がなかったのに、もしくは薬を飲んでいるのに「症状が改善しない」という方は、一度CT検査を受けることをお勧めします。
- QCT検査の流れや費用などが気になります。
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A
▲状況によっては、当日中に検査結果を伝えることも可能
撮影する部位に金属があると、撮影に影響が出てしまいます。金属のついた下着やアクセサリーは事前に外していただき、検査着に着替えてから検査機器の上で横になって検査開始です。撮影時間は1分ほど。前後の着替えを含めても所要時間は15分程度です。待合室で少しお待ちいただき、当院では30分以内に結果をお伝えしています。医療機関によっては当日の検査が難しい場合もありますが、当院ではその日のうちに検査が可能。迅速な検査で病気の早期発見につなげます。なお医師が必要と判断して行う場合、CT検査には保険が適用されます。
- Qもし大きな病気が見つかったら、どうすれば良いのでしょうか?
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A
▲早期治療のため、医療機関へのスムーズな紹介を心がけている
CT検査の結果、精密検査や専門的な治療が必要と判断した場合、大学病院など適切な医療機関へスムーズにおつなぎします。私は東邦大学の出身で、東邦大学医療センター大森病院でも長く勤務してきました。開業後も大森病院との連携には力を入れており、この辺りでは大学時代の仲間がそれぞれに専門性をもって開業しています。強固なネットワークでサポートしますのでご安心ください。咳や頭痛があると肺がんや脳腫瘍を疑って不安になる患者さんもいらっしゃいますが、CT検査で重篤なものではないとわかれば、気持ちが楽になることもあるでしょう。これもまたCT検査の意義の一つですね。