影近 史也 院長、影近 季未恵 副院長の独自取材記事
かげちかデンタルクリニック
(春日市/大野城駅)
最終更新日:2024/11/14

JR鹿児島本線・大野城駅東口から徒歩6分の場所に、2024年9月、「かげちかデンタルクリニック」が開院した。院長の影近史也(かげちか・ふみや)先生と、妻であり副院長の影近季未恵(かげちか・きみえ)先生は、ともに北海道の歯科医院で長く働いた経験の持ち主である。史也院長は生まれも育ちも札幌市、季未恵先生は熊本県荒尾市の出身だという。季未恵先生の親戚が住んでいたという縁から、2023年に福岡県春日市に越してきたそう。「地域の皆さんのかかりつけ医になれたら」と笑顔で話す2人に、歯科医院のこだわりや強み、今後の展望などを聞いた。
(取材日2024年10月2日)
会話が好きだから、じっくり向き合う診療を大切に
お二人が歯科医師を志したきっかけは何ですか?

【史也先生】高校生の頃は、医学部をめざしていました。いろいろあって「医学部にはご縁がないのかな……」と感じていた時、歯学部に通いながら予備校で働いている方に出会ったんです。その方から「歯科という専門に特化して患者さんとふれあうのもいいものだよ」といった話を聞いているうちに、歯科医師の仕事に興味を持つようになりました。
【季未恵先生】高校生の頃、バレーボールのプレー中に歯が折れてしまい、歯科医院に行くことになりました。その際、恥ずかしながらそれまできちんとした歯磨きの習慣がなかった私は、歯科医師に「虫歯だらけ」と言われてしまい、しばらく通院することになったんです。しかし何度通院しても、どんな虫歯に対してどんな治療をしているのかなどの説明がありませんでした。この経験から、良くも悪くも「歯科治療ってどんなことをするんだろう?」と好奇心を持ったのが歯科医師を志したきっかけですね。
実際に歯科医師になってみていかがですか?
【史也先生】患者さんとお話しするのが好きなので、長い時間患者さんと向き合える歯科医師は自分に向いていると感じています。患者さんから「生活に笑顔が増えた」「食事を味わえるようになった」などと感謝していただけたら幸いです。やりがいを感じている一方で、まだまだ自分の勉強不足を感じることもあり、生涯勉強を続けていこうと思います。
【季未恵先生】高校生の頃に感じていた「どんな治療をしているんだろう」がどんどんわかってきて、楽しいと感じています。また治療後に喜んでいただけたり、口腔内に興味がなかった方が進んでセルフケアをするようになったりする姿を見られたらうれしいですね。私は、歯磨き指導などを行うことも好きなので、単に治療だけではなく、磨き方やお勧めのケアグッズなど、そういったお話をすることも多いです。
開院しようと思ったきっかけを教えてください。

【史也先生】2人とも札幌の大学を出て、しばらくは札幌で働いていたのですが、漠然と「いつかは開院したいね」と話していました。それから私が臨床に出て5年目を過ぎた頃から、具体的に話し合うように。そして10年目の2024年に開院の運びとなりました。
【季未恵先生】歯科ではないのですが、父が同年代の頃開業し、母が献身的にサポートするという家族の姿を間近で見て育ったため、歯学部に入学を考えた頃から、いつか自分の歯科医院を持ちたいと考えていました。その考えをベースに研修先や就職先も選び、主人とともに励んできました。家族を持つようになり「夫や子どもたちとの時間をさらに充実させたい」と考えると、夫婦一緒に開院するのは今がベストだと思ったのです。春日市は私の大好きな伯母が住んでいて、小さい頃によく遊びに来ていた土地なので、今回ご縁があってこちらに開院できたことはとてもうれしく思っています。
子育て世代への配慮を重視した歯科医院
春日市はどんな土地で、どんな患者さんが多いですか?

【季未恵先生】こちらに来てまだ間もないため確実かはわかりませんが、体感としては博多や天神からのアクセスが良く、働く方たちのベッドタウンのような町ですね。そのためファミリー層が多いと思います。緑豊かで温かい人が多く、自治体も子ども関係の政策に力を入れているので、子育てがしやすい印象です。また九州大学も近いので、学生さんも多いかもしれません。
【史也先生】今は一般歯科のご相談が多いですね。口腔内の健康を保つことは健康寿命を伸ばすことにもつながりますし、歯をケアして自分の笑顔に自信が持てるようになれば自己肯定感も上がるでしょう。ですから痛くなった時以外にも、予防のために来ていただけたらと思います。皆さんを健康に、笑顔にするような治療をもっと提案・提供していきたいです。
家族全員で通いやすいこだわりがたくさん詰まったクリニックですね。
【季未恵先生】ありがとうございます。外観や内装、設備、すべてにこだわりました。「歯科医院は怖い」というイメージを払拭したくて、院内はアットホームな雰囲気で、安らげる空間になるよう意識しました。またどんな方でも使いやすいように設備を整えてあります。車いすやベビーカーも通れるように廊下は広くし、トイレにはおむつ交換台を設置。キッズスペースは、待合室ではなく診察室内にありますので、親御さんはお子さんが同じ空間にいる状態で治療を受けていただけます。
【史也先生】僕は特にロゴマークが気に入っています。デザイナーさんにお願いして作ってもらったのですが、オーダーする時に「寄り添う」「笑顔」「家族」といったキーワードを出していたんです。できあがってきたものがイメージとぴったりでとてもうれしかったです。
診療で大切にしていることを教えてください。

【史也先生】話をすることですね。治療の説明はもちろん、患者さんそれぞれの生活背景や興味・関心なども知りたいですし、「一人の人間」として関わりたいと思っています。僕の思いが患者さんに届いているのか、「丁寧に話を聞いてくれた」と言っていただけることが増えてきました。
【季未恵先生】私も同じで、話を聞くことを大切にしています。また、その場しのぎの治療にならないように気をつけています。例えば「詰め物やかぶせ物が取れた」という場合、詰め直したりかぶせ物を作り替えれば治療は終了しますが、「どうしてこうなったか」を考えるようにしています。詰め物やかぶせ物が劣化していただけなのか、下の部分が虫歯になっているのか、ストレスや他の要因で力がかかりすぎたのかなどを確認し、他の歯やお口全体に対しての再発予防につなげるよう心がけているのです。
地域に根差した歯科のかかりつけ医をめざして
今後の展望を教えてください。

【史也先生】さらに知識や技術を習得して、できる限り多くの治療を、高いレベルで提供していきたいと考えています。特に歯列矯正やインプラント治療はもっと高い精度で提供できるようにしていきたいです。歯科医院の展望としては、時間をかけて、地域の皆さんに愛される場所になれたらいいですね。僕たちは福岡に引っ越してきたばかりの新米ファミリーなので、そういった意味でも地域の皆さんにもっとなじんでいけたらと思っています。ぜひ診療の際に、この地域のことを教えていただきたいです。
季未恵先生はいかがですか?
【季未恵先生】私も、自分自身に足りない部分をもっと勉強して経験を積んでいきたいです。特に自分自身が母親ということもあり、子どもの歯のケアや食育などに注力し、皆さんに頼ってもらえるような存在になれたらと思っています。歯磨きの習慣だけでなく、子どもの歯が健やかに育ちやすい環境をつくってあげるのも親の役目で、それはお腹にいる頃からスタートしているんです。お口周りの筋肉の使い方や歯並び、噛み合わせなどは遺伝や生活習慣も関係しているので、ご両親も一緒に診させていただくなどしながら、家族みんなが健康な歯でいられるようにサポートしていきたいです。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

【史也先生】地域に根差していきたいという思いが強くあります。口腔内のお悩みだけでなく、生活の不安についての相談でも構いませんので、気軽に足を運んでいただいて関係性を築いていけたらと思っています。さまざまな角度で専門的な治療を提供し、一人ひとりの人生が明るい、笑顔があふれる地域へ導いていきたいです。
【季未恵先生】「話のついでに口の中も診てもらおう」といった感覚でいらしていただくのも大歓迎です。ホワイトニングや歯列矯正など「ちょっと高額なイメージはあるけど、実際はどうなんだろう?」といった処置も、まずは気軽に相談してください。無理な提案はせず、その方のご希望やライフスタイルに合ったプランを提案します。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/22万円~、歯列矯正/44万円~、ホワイトニング/1万9800円~、セラミックインレー/5万5000円~