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境 哲平 院長の独自取材記事

境クリニック

(うきは市/筑後吉井駅)

最終更新日:2026/10/08

境哲平院長 境クリニック main

大分自動車道朝倉インターから車で約7分。のどかな田園風景の中に、清潔感とスタイリッシュさを兼ね備えた「境クリニック」がある。院長の境哲平先生は、父が40年以上にわたり築いてきた地域の信頼を受け継ぎ、2024年に移転開業。1階の皮膚科では赤ちゃんから高齢者まで幅広い皮膚疾患に対応し、従来は主に大学病院で行われていた専門性の高い治療も受けられる体制を整えている。2階の美容皮膚科では、少ない回数で確かな結果を追求する診療方針がクチコミで広がり、県外からも患者が足を運ぶ。新しい機器は自らの肌で試してから導入するという徹底ぶりだ。「悩みの改善をめざすという点では皮膚科も美容皮膚科も同じ」と穏やかに語る境院長に、地域医療への思いや診療のこだわり、今後の展望について聞いた。

(取材日2026年9月8日)

父が育んだ地域の信頼を胸に、新たなクリニックへ

まずは、開業に至るまでの経緯をお聞かせください。

境哲平院長 境クリニック1

父が1983年頃に泌尿器科と皮膚科のクリニックを開業し、この地域で40年以上にわたって診療を続けてきました。父の姿を見て育ち、医師の道に進むのは自然なことでした。実は最初に入局したのは産婦人科で、多くの赤ちゃんを取り上げてきた経験もあるのですが、その後皮膚科に転向し、2015年に実家のクリニックに戻りました。当時は病棟の一角のような環境で美容皮膚科の診療も行っていたため、いずれはきちんとした空間で患者さんを迎えたいという思いが募り、2024年に移転開業しました。現在、元のクリニックは兄が泌尿器科として引き継ぎ、父は週に2回こちらの診療を手伝ってくれています。家族で協力しながら、地域の皆さんの健康を支える体制を続けています。

新しいクリニックづくりでこだわった点を教えてください。

1階に皮膚科、2階に美容皮膚科を配置し、それぞれの診療に集中できる環境を整えました。内装はあまり華美にはせず、医療機関としての落ち着いた雰囲気を大切にしています。待合室は40〜50人ほどが座れる広さを確保し、お待ちいただく時間の負担を少しでも減らせるようやわらかいソファーを選びました。駐車場も42台分ありますので、お車での通院にも対応できます。立地は、長く一緒に働いてくれているスタッフが通いやすいことを第一に考え、高速道路からのアクセスも良い場所に決めました。医師は常勤に加え、父や非常勤の皮膚科医も含めた5人体制で、スタッフは全体で28人おります。皮膚科も美容皮膚科も、しっかり対応できる体制を整えています。

どのような患者さんが来院されていますか?

境哲平院長 境クリニック2

皮膚科には赤ちゃんからご高齢の方まで幅広くいらっしゃいます。皮膚がんの方もおられますし、半径10〜20キロほどの地域から通ってくださる方が中心です。美容皮膚科になると少し様子が変わり、福岡市内からの方が全体の4分の1ほどで、他県や海外から足を運んでくださる方もいらっしゃいます。来院のきっかけは、ほとんどが身近な方からの紹介ですね。インターネット上の情報ではなく、身近な方からの紹介がきっかけになっているのはありがたいことです。おかげさまで、毎月数多くの方に新たに来院いただいています。

結果にこだわり、患者の悩みの解消に真摯に向き合う

診療で大切にされていることを教えてください。

境哲平院長 境クリニック3

一番大切にしているのは、患者さんが来て良かったと思える診療です。悩みをすべて解消することはできないので、7~8割程度は解消できるように努めています。そのために心がけているのが、先を見通した説明です。いつまでに良くなりそうか、すぐには治らない場合はどう付き合っていくのか、帰宅後にご家族に聞かれても答えられるくらいわかりやすくお伝えするようにしています。「これはできる、これは難しい」ということも最初からはっきりお話しします。もう一つ大事にしているのは、皮膚科がベースにあるということです。生物学的製剤など、従来は主に大学病院で行われていた専門性の高い治療も、当院で受けていただけるよう体制を整えています。この地域でも先進的な皮膚科医療を届けたいという思いが根底にあります。

治療の効果を出すために、工夫されていることはありますか?

美容皮膚科では、しみやほくろのケアを10年以上にわたって追求してきました。大切にしているのは、できるだけ少ない施術回数で目に見える結果を出すことです。弱い出力で何度も施術を繰り返すと、徐々に作用しづらくなり、見た目がきれいになりにくくなってしまうことも考えられます。ですから、初回からしっかり施術を行い、1回で変化を実感していただけるよう努めています。もちろん施術前には、何日後にどうなることが予想されるか、1週間後、1〜3ヵ月後の経過まですべてお話しします。見通しがわかっていれば、途中で不安になることも少ないはずですから。また、新しい機器を導入する際には、まず自分たちの肌で試して、皮膚がどのように変化するかを確認してから患者さんの施術に取り入れています。余計なことはせず、根拠のある診療だけを提供するのが当院のスタイルです。

印象に残っている患者さんとのエピソードがあれば教えてください。

境哲平院長 境クリニック4

以前、70代の男性の方がご自身の顔に多くのイボがあることに悩まれていて、その方の治療を担当し、喜んでいただけたことがとても印象的でしたね。また、おでこから顔全体にあざのあった女性の治療にあたり、後日「結婚しました」とわざわざご報告を頂いたこともありました。皮膚科は、患者さんが見ても変化がわかりやすい分野です。だからこそごまかしが利かないですし、良くなれば「良かったね」と一緒に喜べます。そして、見た目の悩みが解消されれば気持ちまで前向きになるもので、その瞬間に立ち会うことが望めるのは、やはり皮膚科の醍醐味(だいごみ)だと考えています。

自ら実証し学び続け、患者により良い医療を

お忙しい中で、知識のアップデートにはどう取り組まれていますか?

境哲平院長 境クリニック5

定期的に勉強会に参加し、知識のアップデートに努めています。論文の執筆は、東京で知り合った先生方と協力して進めています。長年の臨床データをもとに「これは論文にすべきだ」と背中を押してもらいながら、一緒に取り組んできました。院内でも月に2〜3回、15分ほどのミーティングの時間を設けて、スタッフと情報を共有するようにしています。困り事の確認や、テーマを決めた勉強の場として、短い時間でもできるだけ続けることを意識しています。地方にいても新しい知見を取り入れ、それを日々の診療に還元していくことが、患者さんへの責任だと考えています。

今後の展望についてお聞かせください。

クリニックを増やしたいという気持ちはなく、目の前の患者さん一人ひとりに質の高い医療を届けることに集中していきたいと考えています。一方で、たるみや赤み、毛穴、薄毛といったお悩みも多く聞かれます。そうした領域に新しい機器が登場した際は、東京の先生方との情報交換も生かしながら、積極的に検討して導入していきたいですね。ただし、あくまで医療として根拠のあるものであることが前提です。根拠の乏しいものは取り入れません。また、これまでの臨床経験を論文としてまとめ、若い先生方にも共有していければと思っています。機会があれば講演などを通じて、自分が培ってきた知見を次の世代に届けることにも力を注いでいきたいです。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

境哲平院長 境クリニック6

当院は皮膚科がベースにあり、皮膚科なしに美容皮膚科は考えていません。悩みの改善をめざすという点では、どちらも同じ延長線上にあると思っています。肌の悩みは一つ解決してもまた次が出てくるものですが、だからこそまず目の前の一つずつを丁寧に解消していくことが大切です。当院ではスタッフ全員がファンデーションなしの素肌で勤務しており、日焼け止めだけで過ごせるような肌づくりをめざしています。同じ年代の中で「肌がきれいだね」と自然に言われるような、そんな肌づくりを一緒にめざしていけたらうれしいですね。朝起きた時に自分の素肌に自信を持てる、そういう毎日のお手伝いができればと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

しみのケア/1万1000円~、ほくろのケア/1万1000円~