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谷本 匡浩 院長の独自取材記事

草津たにもと脳神経外科クリニック

(栗東市/草津駅)

最終更新日:2024/10/08

谷本匡浩院長 草津たにもと脳神経外科クリニック main

琵琶湖線の草津駅から約1km。国道1号線と淡海くさつ通りが交わる一画に、調剤薬局と駐車場を共有して2024年5月に診療をスタートしたのが「草津たにもと脳神経外科クリニック」だ。院長を務めるのは、過去十数年にわたって大規模病院での脳神経外科手術に携わってきた谷本匡浩先生。その勤務経験から脳ドックや頭痛専門の外来の必要性を痛感し、MRIを備えたクリニックの開業へと踏み切った。「検査や診断・治療は病院と同じレベルをめざしながら、敷居は町医者感覚で」と明るく話す表情には、自身の役割に対する強い使命感が垣間見える。新規開院にどのような思いで臨んでいるのか、どのような診療を提供しているのか。谷本院長の持論や患者に対する思いを存分に語ってもらった。

(取材日2024年9月18日)

MRIを備え、頭痛の悩みから脳ドックまで幅広く対応

まずは、クリニック開業の理由をお聞かせください。

谷本匡浩院長 草津たにもと脳神経外科クリニック1

私はこれまで大学病院や地域の中核的な病院に勤め、脳卒中や脳出血などで救急搬送された方、重大な病気が見つかった方を大勢診てきました。そこで痛感したのは、高血圧や糖尿病、脂質異常症などを抱えて後手に回っている方があまりに多いことです。しかしながら、大学病院の脳神経外科は一般の方からすれば来院のハードルが高く、日常的な診療科とはいえません。もう少し先手を打って早期発見に努め、脳疾患を食い止めるべきではないだろうか。そう考えるうちに、自分がその役割を担うべきではないかと思い始めたわけです。あと、頭痛に関しても専門性を有した医師が不足しており、皆さんの近くで頭痛専門の外来を展開したいという強い思いも動機となりました。

車で通いやすく、内外観もおしゃれな雰囲気ですね。

滋賀県内はもちろん、京都からのアクセスも良く、おかげさまで良い場所に出会えたと感じています。院内のデザインは当院のマネジャーを務める妻の意見を聞きながら主に私が考えたもので、カフェのような待合室をはじめ、シックな木目を生かした落ち着いた雰囲気にしてみました。診察室は2室あり、処置室やエックス線室、そして当クリニックの最大の目玉ともいえるMRI検査室を備えています。スタッフは、放射線技師や看護師、受付・事務スタッフを含めて約10人が在籍。図らずも、素晴らしい人材に恵まれました。病院に比べてクリニックでは患者さんとの距離が近く、何より人間性が問われます。病気を治すための良いきっかけにしてもらうためにも、気持ちの良い接遇は重要だと考えています。

こちらには、主にどのような症状の患者さんが来られますか?

谷本匡浩院長 草津たにもと脳神経外科クリニック2

主訴として特に多いのは頭痛、めまい、しびれなどです。同じ脳疾患でも、急性期の脳卒中の場合は救急車を呼ぶ、あるいは病院へ行くのが順当でしょう。これに対し、ちょっと気になる頭痛やめまい、しびれなどは、検査から診断・治療まで基本的に当クリニックで完結できます。あとは、ちょっとした頭部外傷ですね。表面的な傷だけではなく、頭の中の損傷や異常がないか心配な場合が多いと思います。そういったケースでも当クリニックでは、即時MRI検査が可能であり、表面的な傷の処置だけではなく、頭の中に損傷や異常がないかをきちんと評価することができます。他にも物忘れや認知症、神経痛、てんかんの診療や、脳ドックによる脳疾患の早期発見、生活習慣病の予防にも力を入れて皆さんをお待ちしています。

迅速な検査と診断で、その日のうちに治療がスタート

こちらのポイントであるMRIについて教えてください。

谷本匡浩院長 草津たにもと脳神経外科クリニック3

院内にMRIを導入し、その日のうちに検査結果をお伝えすることが開業する上での大前提でした。病院の脳神経外科で導入されているような設備をそろえ、敷居だけはグンと下げる。それが私のめざしたクリニックの姿です。検査室のそばには専用の待合スペースやトイレ、個室の更衣室などを設け、検査着も各サイズを用意しています。また、通常のMRI検査だと30分程度の所要時間がかかりますが、当クリニックの場合は5〜15分で終了。検査中も筒の中までライトアップしてミラー越しに操作室が見えるなど、皆さんの不安の払拭には最大限に配慮しています。それでも心配な方にはスタッフが付き添って手を握ったり、外からマイクでお声がけしたり。まさに寄り添うような検査を心がけています。閉所恐怖症の方や小さなお子さんも、どうか安心して検査を受けに来てください。

頭痛やしびれにもMRI検査が有用と聞いています。

頭痛に悩まされて受診したものの、原因がよくわからないまま痛み止めを飲み続けるだけで、なかなか改善しないという方が大勢おられます。また、しびれに関してもエックス線検査のみで、確定診断まで至らないというケースが多いようです。こうした症状も、MRIで調べれば多くの場合明確な答えがわかり、適切な治療を直ちに開始することができます。しびれに関しては、整形外科か脳神経外科か迷われるところでしょう。私は頸椎や腰椎の病気にも通じた脳神経外科医であり、手術や治療も数多く行ってきました。ですので、当クリニックでレントゲン検査と合わせてMRI検査を行い、生命に関わるリスクがないかをしっかりと確認し治療を行っていければと思います。

こちらでは、脳ドックにも力を入れておられますね。

谷本匡浩院長 草津たにもと脳神経外科クリニック4

私は日本脳神経外科学会脳神経外科専門医の資格を持っており、私の強みの一つと自負しています。一般的な検診施設で人間ドックや脳ドックを受けた場合、結果は後日郵送となることが多いかと思いますが、当クリニックの脳ドックでは、検査直後に「ここが気になるので注意してください」「この数値はかなり悪いので紹介状を書きましょう」と詳しい所見をお伝えします。検査項目に関しては、日本脳ドック学会が推奨するものはしっかりと盛り込んでいます。メニューもいくつかの選択肢を用意していますので、ぜひ病気の早期発見に役立ててください。

軽い症状であっても迷わず、気軽に受診してほしい

先生が医師や脳神経外科をめざしたきっかけは?

谷本匡浩院長 草津たにもと脳神経外科クリニック5

医学部を志したのは、医師というより外科医に憧れていたからです。それで滋賀医科大学に入って臨床研修で各診療科を見学して回ったところ、顕微鏡下で細かな手術を行ったり、カテーテル治療を行ったり、多彩な治療を行う脳神経外科に感銘を受けて自分の進むべき方向を決めました。実際に脳神経外科医になって手術などを担当していると、まだ若くて元気だった方が、脳卒中や悪性脳腫瘍で亡くなってしまう現実に直面することもあります。ただ、残されるご家族のことも考え、最期まで寄り添うという姿勢だけは忘れたことがありません。それと同時に、もっと早く脳ドックを受けておられればと痛感したことが今回の開業にもつながっているわけです。

ご自宅に帰れば2児の父親とお聞きしました。

うちには2人の娘がいて、今は中学生と小学生。妻は私と同じ大学の出身で、スノーボード部の後輩でした。春休みには合宿があって、長野や岐阜、北海道などで約1ヵ月間ペンションを借りきり、好きな期間だけ合流して過ごすわけです。練習を早々に切り上げて観光に出かけたり、もう最高に楽しかったですね。もともとアウトドア派で、登山やクライミング、沢登り、サーフィンなど、山も川も海も大好きです。先日の連休は一家4人で、立山まで開業後初めての家族旅行へ行きました。仕事はどんどん忙しくなっていますが、家族と過ごす時間は私の大きな励みです。父親として夫として、さらに頑張らねばと思いますね。

最後に、読者へ向けたメッセージをお願いします。

谷本匡浩院長 草津たにもと脳神経外科クリニック6

まず取り返しのつかない事態になる前に、予防意識をしっかりと持って脳ドックは必ず受けてください。頭痛を繰り返す方は、痛み止めを飲み続けているだけでは状況は変わらないでしょう。適切な治療を行えば改善も見込めますので、専門家による頭痛専門の外来を受診してください。しびれに関しても当クリニックなら専門的な対応ができますし、MRIで手術が必要かどうかの判断も可能です。これまでは来院のハードルが高いと感じていた方も、風邪をひいて内科にかかるのと同じ感覚で、頭が痛い、めまいがするなどの症状があれば遠慮なくお越しください。来てさえいただければ、脳神経外科が決して堅苦しい存在ではないことをわかってもらえる。そう信じて皆さんの受診をお待ちしています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

脳ドック/2万4200円~

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