保険適用のニキビ治療
ニキビ痕になる前の早めの受診を
TANAKA SKIN CLINIC
(名古屋市瑞穂区/いりなか駅)
最終更新日:2025/01/27


- 保険診療
- 自由診療
直線的でモダンな外観に、アイボリーと優しい木目が印象的な「TANAKA SKIN CLINIC」。美容皮膚科の印象を強く持たれることもあるそうだが、田中陽奈院長は大学病院や総合病院で一般皮膚科診療の経験を多く積んできた日本皮膚科学会皮膚科専門医。まず適切な診察、診断に基づいた保険診療を優先し、それでも改善が見られない場合や、もっときれいになりたいと望む患者に対してのみ美容皮膚科診療を提案している。多くの人が悩むニキビは尋常性ざ瘡という皮膚の病気。「ニキビ痕になってから治療するのではなく、ニキビにならないように防いでいく予防的な治療が大切です。気になれば早めに受診してくださいね」と田中院長。ニキビ診療について、明快にわかりやすく説明してくれた。
(取材日2024年12月7日)
目次
ニキビ予防の治療、膿んだニキビの治療、ニキビ痕のケア、それぞれに適した医療で患者の人生に「伴走」する
- Qニキビのケアには保険診療と自由診療があるのですか?
-
A
▲ニキビは保険診療を優先して行う
ニキビの治療には、「ニキビをできにくくするための治療」「膿んだニキビを治すための治療」「ニキビ痕のケア」の3つがあると考えています。前者2つは保険診療で可能なケースが多く、3つ目のニキビ痕のケアは自由診療がメインです。当院は保険診療を優先しており、保険診療で処方できるピーリング系の薬を使うことが多いです。皮脂の分泌が増えて毛穴が詰まることがニキビの始まりであり、毛穴の詰まりを取ることが期待されるのがピーリング系の薬です。ニキビが炎症を起こして膿が出て、赤や黄色のニキビになったケースも保険診療で、抗生剤の内服薬や抗菌剤の外用薬を処方します。経過や肌の状態に応じて漢方薬を処方することもあります。
- Qなかなか治らないニキビは、皮膚科を受診したほうが良いですか?
-
A
▲日本皮膚科学会皮膚科専門医の院長
はい。自己判断で市販のニキビ治療薬を長く使うよりも、皮膚科を受診、診断してもらうほうが良いと思います。まず適切な診断がないと、ニキビを改善するためのスタート地点にも立てません。些細なことと思っても何でもお尋ねください。ケースによっては、ニキビではなく湿疹が混じっていたり、何年も前から気にしていたニキビが実はニキビではなくニキビ痕になってしまっていたということも考えられます。ニキビ痕はいわゆるクレーターといわれる状態や、炎症後色素沈着、炎症後紅斑という状態で、元の状態をめざすことは容易ではありません。ひどくなる前に受診して診断を受け、治療を開始することが大事です。
- Qこちらでの治療について教えてください。
-
A
▲適切な診察と丁寧な説明に力を入れる
初診では一緒に鏡で顔を見てもらい、「これがコメド(白ニキビ)、これが膿んでいるニキビ、これが炎症後色素沈着」というふうに細かくお伝えしていきます。私が重視していることは「どうしたら薬を塗り続けて、クリニックに通い続けてくれるか」です。というのも症状が良くなっている患者さんは、過去にも同じ薬を使用していたケースが多いのです。同じ薬でも塗り方を誤ると効果を感じられず、治療が嫌になる原因となってしまいます。そのため、当院では基本的な塗り方や治療の見通しをしっかり説明することで、治療経過をわかりやすくし、治療を続けやすくする工夫を行っています。
- Q薬を1回塗れば、すぐに改善するわけではないのですね。
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A
▲ニキビは根気強く付き合うことが大切
そういうことです。例えば、膿んだニキビを治すことは1年以内に達成が見込める場合もありますが、ニキビができにくい状態をめざすには、長い付き合いになると捉えていただきたいです。まずは膿んだニキビを治療し、その後コメドや新しいニキビができにくい状態へと段階的に治療を進めます。その過程で薬も適宜変更し、「この薬は効果が期待できるようになるのに3ヵ月かかるよ」「この薬は数年にわたって使うものだよ」といった見通しを事前にしっかりお伝えすることを大切にしています。皮膚の病気はご自身で薬を塗ることが重要な治療法ですので、私たちは患者さんが治療を続けやすいよう全力で支える応援団でありたいと考えています。
- Qニキビ痕になった場合の自由診療についても教えてください。
-
A
▲一人で悩まず、気楽に訪れてみてほしいと院長
ニキビ痕の種類によって方法は異なります。当院は各種、先進の機器をそろえ、肌の状態や副作用を考慮して、ご希望やご予算、ライフスタイルに合った方法をご提案しています。具体的には毛穴詰まりや古い角質のターンオーバーを促進して除去を図るピーリングや、炎症後の赤みの抑制をめざす光治療があります。保険診療の後に自由診療に移るケースもありますね。お勧めのスキンケア製品の紹介もしています。自由診療をこちらから勧めることはありませんので、ご安心ください。ご希望される方や、より良いケアを追求したいと希望される方にのみお話ししています。
自由診療費用の目安
自由診療とはピーリング/1万3000円~、光治療/3万3000円〜