田中 陽奈 院長の独自取材記事
TANAKA SKIN CLINIC
(名古屋市瑞穂区/いりなか駅)
最終更新日:2025/01/15

名古屋市営地下鉄鶴舞線いりなか駅から徒歩15分、八事街道沿いに「TANAKA SKIN CLINIC」がある。広い敷地にある都会的でスタイリッシュな外観が印象的な同院は、小児を含む一般皮膚科と美容皮膚科の診療に対応し、待合室はそれぞれ分かれている。「一般皮膚科があってこその、美容皮膚科です」と語る院長の田中陽奈(たなか・はるな)先生は、総合病院の皮膚科で研鑽を積んで日本皮膚科学会皮膚科専門医を取得した後、美容皮膚科のクリニックで技術を磨いてきた。ニキビや赤ら顔、アトピー性皮膚炎といった一般皮膚科の治療から、しみ、くすみ、しわといった肌の悩みの相談まで、幅広く対応している。朗らかで気さくに話をする田中院長に、開院のきっかけ、得意とする治療、今後の展望などを聞いた。
(取材日2024年8月29日)
一般皮膚科と美容皮膚科で幅広いニーズに対応
開業のきっかけや、皮膚科医をめざされた理由を教えてください。

「自分のやりたい医療を実現したい」という想いが開業に至った理由です。信念や情熱を注ぎながら、理想とする医療を提供したいと考えています。開業に至るまでには、周りの多くの方々の支えがありました。だからこそ、今後はその恩返しとして、地域の皆さんに貢献していきたいと思っています。皮膚科を選んだのは、学生時代から純粋に皮膚に興味があり、治療を通じて目に見えて経過がわかる分野であることが魅力的だったからです。患者さんと結果を共有し、共感できる瞬間が特に好きで、その一体感が大きなやりがいになっています。これらの想いを胸に、日々診療に取り組んでいます。
クリニックの特徴や先生の強みはどんなところでしょうか。
一般皮膚科と美容皮膚科の両方を提供しており、患者さんに広い選択肢を提供できることが大きな特徴です。私自身の強みは、皮膚科医として一般皮膚科でしっかりと経験を積んできたことにあると思います。美容皮膚科というのは、病気を治療した後に成り立つことが多いと考えており、その見極めができるのは、皮膚科医だからこそだと思っています。そのため、美容皮膚科の診療を希望される方にも、まずは必要に応じて保険診療で病気の治療を行い、その後で美容皮膚科に進んでいただく場合があります。病気がクリアになった段階で、もっと美しくなりたいという気持ちを抱かれることが多いので、私の役割は医学的な知見をもとに解決法を提示し、寄り添いながら選択肢を増やすことだと思っています。
得意とする診療は何でしょうか?

得意とする診療の一つは、赤ら顔の診療です。これは、美容の分野だけでなく、病気の一部かもしれないため、保険診療と美容皮膚科の両方を組み合わせる必要がある分野です。実は私自身も赤ら顔に悩み、自分で対処法を模索してきました。だからこそ、赤ら顔に悩む患者さんの気持ちがよくわかりますし、自分の経験を生かして、適切な方法を提供できると感じています。赤ら顔の原因はさまざまで、診療ではまずその原因を特定することから始めます。一般皮膚科と美容皮膚科の両方の視点からアプローチできるのは、両方に力を入れている当クリニックならではの強みだと考えています。
寄り添う姿勢で、一緒に成長していきたい
とてもおしゃれですてきなクリニックですね。コンセプトやこだわりはありますか?

ありがとうございます。「ここに来ればリラックスできる」「癒やされる」と感じていただける空間づくりをめざしています。内装は私たちのコンセプトそのものだと思っており、設計士さんと一緒に細かいディテールまで考え抜きました。例えば、パウダールームも一般的な基準ではなく、実際に使いやすい高さや寸法を一つ一つ検討しています。また、一般皮膚科と美容皮膚科は入り口を分け、美容目的で来られる方には特別な体験をしていただけるよう工夫しています。スタッフは接遇講座を受けていますし、美容ブースでは「特別な場所に来た」と感じていただける雰囲気を演出したいと思っています。私たちのめざすのは、患者さんが満足して笑顔で帰っていただける、特別な空間です。
一般皮膚科では、どんな症状でも診てもらえるのでしょうか? 今までのご経歴も教えてください。
美容皮膚科やクリニックの外観から少しハードルが高く感じられることもあるかもしれませんが、当院では一般皮膚科の保険診療も行っています。赤ちゃんから高齢の方まで、さまざまな皮膚症状に対応しているので、どなたでも安心してご来院いただきたいです。経歴としては、大学卒業後は総合病院の皮膚科に勤務し、一日に何件も手術を担当させていただきながら研鑽を積みました。大変でしたが、さまざまな重症患者さんと向き合った経験は今につながっています。その後は勤務先を美容皮膚科へと変更し、県内外の多数のクリニックで技術を学んできました。患者さんには「この程度の症状で相談してもいいのかな?」と遠慮することなく、どんなことでも気軽にご相談いただきたいです。
先生が診療で大切にしていることやモットーは何でしょうか?

大切にしているのは、患者さんに寄り添うことです。特に美容皮膚科では、処置が高額に感じられたり、すぐに結果が出なかったりする時には、「あまり変化がない」と感じることもあると思います。その際、一緒に成長していくという視点で患者さんに寄り添いながら、「少しずつ変化を感じていませんか?」とお声がけし、焦らずに進めるようサポートすることを心がけています。もう一つ大切にしていることは「ここに来たら元気になれる」という空気感をつくることです。これはスタッフにも共有しているので、一人ひとりが意識しながら行動してくれています。例えば、明るい笑顔であいさつしたり、前向きな言葉がけをしたりと、患者さんが少しでも「来て良かったな」と思えるように細かい気配りをするように心がけています。
地域全体を元気に、医療を通じて貢献したい
開業にあたってこの土地を選ばれた理由は何だったのでしょうか。

土地は3〜4年かけて探し、ご縁があってたどり着きました。地域に根差し、支えてくれている方々に恩返しがしたいと思い、この土地を選びました。開業にあたっても、周囲の応援や助けがあったことを実感しています。そのため、自分ができることで地域に貢献していきたいという想いは強くなりました。
今後の展望について教えてください。
現状、来院される方の多くがクチコミや紹介で来てくださっています。地域の皆さんとつながり輪を広げていくという、私が理想とする医療をこれからもめざしていきたいです。そして、地域の活性化に貢献したいという想いがあります。皆さん優しいですし、街全体が生き生きしていて大好きな地域です。今は「TANAKA SKIN CLINIC」を通して地域の活性化に努めていて、クリニックのSNSでお隣のお寿司屋さんや喫茶店を紹介させていただいたり、内覧会では隣の喫茶店とコラボをさせていただいたりしました。今後はクリニックに地域の皆さんが集まり、情報が広がる場所となり、地域全体を元気にできる存在の一つになれたらうれしいです。そして私は、皮膚科の分野でその役割を担い、地域の方々に貢献していきたいと思っています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

当院では、カウンセリングに力を入れています。私たちの方針をご説明し、ご納得いただけない場合は無理に治療を進めることはありません。特に美容分野では、不安や恐れを感じる方もいらっしゃると思いますので、安心してご相談いただける環境を大切にしています。また、私は一般皮膚科での経験を生かし、かかりつけ医としての役割も果たしたいと考えています。一般皮膚科と美容皮膚科の幅広い知識を生かして、皆さんのさまざまなニーズにお応えできればうれしいです。
自由診療費用の目安
自由診療とはしみのケア/1万1000円~、しわのケア/2万2000円~、赤ら顔のケア/2万3000円~