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一人ひとりの生活に寄り添う
管理栄養士による食事アドバイス

みそら内科クリニック目黒

(目黒区/学芸大学駅)

最終更新日:2025/08/13

みそら内科クリニック目黒 一人ひとりの生活に寄り添う 管理栄養士による食事アドバイス みそら内科クリニック目黒 一人ひとりの生活に寄り添う 管理栄養士による食事アドバイス
  • 保険診療

糖尿病や高血圧症、脂質異常症などの生活習慣病の治療にとって土台となるものの一つが、食習慣の改善だ。もっとも、テレビやインターネットで見かけるダイエット法などは、必ずしもすべての人に適しているわけではなく、体の状態や疾患の種類によっては、かえって大きなリスクとなることもある。だからこそ、その人に合った食事のプランを専門家とともに考えることが重要だ。「みそら内科クリニック目黒」では、糖尿病を専門とする林哲朗院長のもと、管理栄養士や社会福祉士を含むスタッフが一丸となって、生活習慣病の治療に親身に取り組んでいる。今回、同院に在籍し、患者一人ひとりに合わせたこまやかな栄養相談を行っている管理栄養士の市村法子さんに、食生活改善のために大切なことや具体的な食事プラン提案の仕方などについて教えてもらった。

(取材日2025年7月16日)

患者の状態やライフスタイルに合わせて、継続しやすい食事プランを相談。食の細い人へも摂取の工夫を提案

Q患者さんへの栄養指導の際に意識していることを教えてください。
A
みそら内科クリニック目黒 食品サンプルを用いることで、分量を可視化する

▲食品サンプルを用いることで、分量を可視化する

まずは患者さんの生活背景や食事状況などを詳細にお伺いすることから始めます。その方の生活にとって、現実的に継続できるような食事のプランでなければ意味がありませんから、ご本人のご事情をよく伺うことと、また血液検査の結果や体重、年齢などその他のリスク因子も踏まえて、改善のためのプランをご提案します。一度にたくさんのことに取り組もうとしても難しいため、気をつけるポイントも1~3つ程度、かつ簡単に取り組める内容となるようにします。その成果次第でその都度、目標を一緒に練り直していきます。

Q提案した食事プラン継続のためにどんな工夫をしていますか?
A
みそら内科クリニック目黒 わかりやすく、丁寧な食事のアドバイスを実施する

▲わかりやすく、丁寧な食事のアドバイスを実施する

一食あたり必要なお茶碗一杯分のご飯や、1日の野菜摂取目標量350gを料理に置き換えた場合など、フードモデルを使用しながら、患者さんが具体的にご自宅での食事量と比較できるようにお伝えしています。栄養指導でお渡しする資料なども、算出したエネルギー量・目安量を記入の上、「カレンダーに貼っておいてください」など、目につく環境に置いてもらえるよう一言を添えています。食事プランの継続には、食生活について常に意識していただくこととモチベーションを維持させることが大切ですので、栄養相談の内容が患者さんの頭の中に残るような工夫をしています。

Qファストフードや外食が多い方にはどんな提案をしていますか?
A
みそら内科クリニック目黒 患者とともに、考えながらアドバイスを行っていく

▲患者とともに、考えながらアドバイスを行っていく

ファストフードなどで注文する場合、主食・主菜・副菜がそろっていないことも多いと思います。患者さんが食べているメニューについて見ていく際には、その食事の中に炭水化物、タンパク質、野菜といった要素が含まれているかどうか、時にクイズ形式にするなどしながら一緒に考えていきます。例えば「このハンバーガーを分解してみたら、足りないのは野菜ですね」「サイドメニューに何を追加しましょう」と、関心を持ってもらいやすい例でお伝えしていきます。また、カロリーや塩分などを数値で把握したほうが理解しやすい方には、1日の目標値との比較で目安を提案することも多いですね。

Q高齢で食が細い方にはどのようなフォローをしていますか?
A
みそら内科クリニック目黒 院長の林先生と管理栄養士の市村さん

▲院長の林先生と管理栄養士の市村さん

年齢が上がって食が細くなっていると、細かく食事の準備をすることもおっくうになる方もおられます。その場合、例えば1つの器でまとめて炭水化物もタンパク質も取れるようなご提案をしています。具体的には、おうどんを作るならば月見うどんにしてみる、おにぎりも中身が鮭のものを選ぶ、パンならば卵や牛乳も取れるフレンチトーストにするなど、レパートリーを例示しながらお話しします。また、胃の容量が小さくて多く食べられない場合などは、朝昼晩の3食にとらわれず、食事の回数を増やして少量ずつ、食べられる量を摂取する「少量頻回食」をお勧めすることもあります。

Qテレビやネットで見かける健康法は取り入れて大丈夫ですか?
A
みそら内科クリニック目黒 自身の身体への負担を考えて、食事療法を進めていく

▲自身の身体への負担を考えて、食事療法を進めていく

あくまで一般論が紹介されることが多く、それが患者さんご自身の体に適しているとは限らないため、信用しすぎないことが大切です。例えば一般に野菜は体に良いものとされますが、腎機能治療中のある一部の方の例では、野菜や果物の過剰摂取は命に関わる大きなリスクとなることもありますし、減量したいからと極端に糖質を抜く食事法も問題があります。極端な食事がきっかけで気づかないうちに病気の進行が早まることもあります。まずは専門性のあるクリニックで相談していただき、食生活を改善して、その後の時間を良いものにしていただきたいですね。

ドクターからのメッセージ

林 哲朗院長

糖尿病や高血圧、高コレステロール血症といった生活習慣病の治療は、やはり運動療法と食事療法が基本になると思います。当院は、在籍している管理栄養士と一緒に協力しながら、患者さんそれぞれの体の状態やライフスタイルに合ったプランを提案し、お薬ばかりに頼らない生活習慣病の治療をめざしているのが特徴です。ご関心のある方はぜひ、お気軽に栄養相談にお越しください。

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