柳澤 文彦 院長の独自取材記事
田町・芝浦 胃と腸の内視鏡・内科クリニック 東京港区院
(港区/田町駅)
最終更新日:2026/07/07
2024年に開業した「田町・芝浦 胃と腸の内視鏡・内科クリニック 東京港区院」は、田町駅から徒歩約4分の場所にある。内科・消化器内科・肛門内科を診療し、痛みや不安に配慮した胃と大腸の内視鏡検査に力を入れている。院長の柳澤文彦先生は、豊富な内視鏡検査経験を持つ専門家。院内に下剤を服用するためのスペースを個別に設けるなど、快適に検査を受けられるよう設備を整えている。利用しやすさを最優先に考え、8時半から診療を行い、土日にも対応している。また、風邪などの一般内科にも対応し、地域のかかりつけ医としての役割も担っている。「内視鏡検査に不安がある方も、まずは相談してほしいですね」とにこやかに話す柳澤院長に、クリニックの特徴や内視鏡検査へのこだわり、診療で重視することなどについて話を聞いた。
(取材日2026年6月11日)
患者が安心して受けられる内視鏡検査をめざす
まず、開院された経緯をお聞かせください。

私の得意分野である内視鏡検査をメインに、痛みに配慮した検査を受けられるクリニックをつくりたいと考えていました。1年ほど都内で物件を探していて、なかなか希望に合う場所が見つからなかったのですが、飼い犬の散歩中に建築中のビルを偶然見つけまして。「入居者募集」の貼り紙を見て連絡したことがきっかけです。本当にふとしたタイミングでしたね。以前から芝浦エリアには土地勘があり、地域住民にとってわかりやすい場所であることも魅力でした。また、近隣には高層マンションが多く、新築マンションも増えていることから、今後さらに地域のニーズが高まるのではないかと感じ、この地で開院を決意しました。おかげさまで、当院は2026年7月に開院2周年を迎え、3年目に入ります。
どのような患者さんが来院されていますか?
近隣の方が7割、この辺りにお勤めの方が3割でしょうか。40~60代の働き盛りの方が多く、定期的な内視鏡検査を目的とする方もいれば、体調不良をきっかけに受診される方もいます。初診では消化器症状の相談が中心ですが、一般内科の診療も行っていることを知り、その後も通院される方も少なくありません。中には、過去に内視鏡検査で苦しい経験をした方もおり、鎮静剤を使用した検査を求めて来院されるケースもあります。一度つらい経験をすると検査へのハードルが高くなってしまうため、まずは患者さんの話をよく聞き、受診の目的や希望を理解することを大切にしています。検査を無理に勧めることはなく、十分な説明を行った上で、一人ひとりに合った診療を心がけています。
明るくてリラックスできる雰囲気のクリニックですね。

ありがとうございます。広告代理店の方をはじめ、さまざまな方のサポートを受けながらレイアウトを考えました。実は待合室の椅子は、座り心地の良さで知られ、2023年の広島で行われたG7サミットや大手テック企業でも採用されているものと同じなんですよ。これは私のこだわりです。実際にその椅子に気づいてくださる患者さんもいて、それが会話のきっかけになることもありますね。内装は過度な装飾を避け、シンプルで安心感のある空間づくりを意識しました。少しでも患者さんの緊張をほぐせたらと考えています。
充実の検査設備で、患者目線を大切にした診療を提供
先生が医療の道をめざしたきっかけについて、お聞かせください。

私は4代続く医師の家系に生まれました。幼い頃から、将来は医師になるのだろうと自然と考えていました。祖父母や父が患者さんと接する姿を間近で見てきた経験は、医師という仕事への理解や、患者さんとの向き合い方を学ぶ上で非常に大きかったと思います。消化器内科を選んだ理由は、内視鏡や超音波検査といった画像を見ながら診断し、考察を重ねていくプロセスに面白さを感じたからです。埼玉医科大学医学部卒業後は、東京医科大学病院の消化器内科に入局しました。そこで、立場や上下関係に関わらず、チームとして助け合うことの大切さを学びました。今でも当時の先生方とは交流がありますね。その後、国際医療福祉大学三田病院での勤務を経て、長野県にある実家の病院で副院長として診療に携わり、14年にわたって、都内から新幹線で通勤していました。
診療において、どのようなことを心がけていますか?
患者さんの話を聞くことに加え、伝えるべきことは厳しい内容であってもきちんと説明するようにしています。そのさじ加減は難しいですが、お願いしたいことや指導すべきこともあるので、患者さんに寄り添う気持ちを常に大切にしています。問診では、まず患者さんの緊張を和らげることを心がけています。「内視鏡検査は初めてですか?」と声をかけて状況を把握し、検査後に多くの方がどのような感想を持たれるかなどもお伝えすることで、過度な不安や恐怖心を和らげられるよう努めています。また、検査そのものが怖くないことだけでなく、疾患が見つかる可能性についても丁寧に説明しています。疾患のリスクが高い方には検査をお勧めしますが、リスクが低い場合にはそのこともお伝えし、患者さんと相談しながら方針を決めています。
診療体制や院内設備について教えてください。

祝日を除き、基本的には私が毎日診療を行っています。私の他に、2人の非常勤医師と12人のスタッフが在籍しています。診療は予約制ですが、急な体調不良や電話での問い合わせにも対応しています。また、内視鏡検査前は食事を控える必要があるため、早い時間帯の検査を希望される方も少なくありません。そのため、仕事前に検査を受けたい患者さんのニーズにも配慮し、朝8時30分から診療を行っています。院内には診察室と内視鏡室を2室ずつ設け、処置室・リカバリー室・エックス線検査室・カウンセリング室・検査用更衣室を備えました。さらに、トイレのある個別の下剤服用スペースを5室設け、各スペースにスマートフォンなどを充電できるコンセントや、呼び出しベルを完備しています。患者さんがリラックスして過ごせる環境づくりを心がけました。
胃腸疾患の早期発見とがん予防に貢献したい
内視鏡検査の特徴について聞かせてください。

当院では「痛みの少ない、苦しくない内視鏡検査」をモットーに掲げ、鎮静剤や経鼻内視鏡の使用など、患者さんの希望や状態に応じた検査方法を提案しています。胃カメラでは嘔吐反射による苦しさ、大腸カメラではS状結腸を通過する際の痛みが患者さんの負担となりやすいのですが、鎮静剤はこのような苦痛の軽減に有用です。一方で、痛みを感じにくい方には使用しない場合もありますが、実際にはほとんどの患者さんが鎮静剤を希望されています。大腸内視鏡検査の下剤は、近隣の方は自宅で、遠方の方や高齢の方は院内で服用されることが多いですね。当院では体への負担が少ない先進の鎮静剤や下剤を導入するなど、安全性に配慮した検査を心がけています。検査後に「もう終わりですか?」と驚かれるような検査ができたら理想ですね。内視鏡検査に不安のある方も、ぜひご相談ください。
必要に応じて医療機関への紹介を行っているそうですね。
はい。重篤な疾患が見つかった場合に備え、以前勤めていた国際医療福祉大学三田病院をはじめ、虎の門病院など、地域の病院と連携体制を構築しています。紹介先は他にも、がん研究会有明病院、東京都済生会中央病院、東京大学医学部附属病院、炎症性腸疾患の治療で知られる北里大学北里研究所病院など幅広く、患者さんの病状やご希望に応じて適切な医療機関をご案内しています。
最後に、読者の方にメッセージをお願いします。

大腸がんは、内視鏡検査を受けることで発病リスクを減らせるといわれています。内視鏡検査はエックス線検査と違い、前がん病変である大腸ポリープを切除できるというメリットがあります。そのため、検査中に大腸ポリープが見つかった場合は、その場で切除も行っています。大腸ポリープの発生リスクが上がる40代になったら、ぜひ1度は内視鏡検査を受けていただきたいですね。家族歴などにもよりますが、4年に1回程度の定期検査をお勧めしています。当院では日頃から多くの内視鏡検査を行っていますので、怖がらずに受診していただければと思います。風邪や高血圧などの一般的な内科診療にも対応していますので、気になる症状やお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは自由診療の場合
胃内視鏡検査/2万円~、大腸内視鏡検査/3万円~、人間ドック/1万8500円~

