高柳 雅文 院長の独自取材記事
日本橋デンタルサロン
(中央区/人形町駅)
最終更新日:2025/03/18

人形町駅から徒歩4分、小伝馬町駅から徒歩5分と2駅からのアクセスが可能な「日本橋デンタルサロン」。高度な治療と癒やしの空間、安心のメンテナンスをコンセプトに2024年6月に開院した歯科医院だ。歯科保存と歯周病を専門に研鑽を積んだ高柳雅文院長と、口腔外科、矯正歯科、麻酔科など各分野に精通した複数の歯科医師が、チームでストレスの少ない専門性の高い治療を提供している。黒とグレーでまとめられた院内は、ダウンライトの演出で落ち着いた雰囲気。同院のテーマの一つである「癒やし」を感じる空間は、穏やかで紳士的な高柳院長のイメージとも重なる。歯科医療に癒やしというコンセプトを取り入れ、質の高い治療と審美面にこだわる高柳院長に、同院の特徴や展望について聞いた。
(取材日2024年9月6日)
大学在学中の体調不良をきっかけに医療の道を志す
先生のこれまでのご経歴について伺います。

高校卒業後は学習院大学理学部の数学科に進学、中高教員免許を取得し教師をめざしていました。しかし、大学在学中に体を壊し、その時、医科のお医者さんにとても良くしていただいて回復につながったという経緯があります。その経験から「あんなふうに人を助けたい」という思いを強く持ち、自分の就職を考えた時に医療系の道という選択肢が出てきました。そのことを両親に相談したところ、それほど医療がやりたいのであれば、医師か歯科医師、トップに立つようなライセンスでなければ、やりたい医療にたどり着けないかもしれないという助言をもらいました。そこで、大学在学中、医学部の受験勉強に並行して取り組み、1年で合格することを目標に据え、合格をいただいた日本歯科大学で歯科医療を学びました。
教員から歯科医師へと方向転換されたのですね。
大学院への進学を希望していましたが、すでに2つの大学を卒業していましたから、その先は自分でお金を稼ぎながら学ぼうと決めました。そこで大学卒業後は日本歯科大学附属病院に入局し、歯を残す治療や歯周病、審美歯科を中心に3~4年研鑽を積みました。病院で診療していた頃は、8020運動など歯を残すことが啓発されており、歯を残せる人も増えているという印象でしたね。その後は、歯の保存と歯周病を専門に民間のクリニックに2年ほど勤務。法人の分院長として歯科医院の運営を経験しながら、神奈川歯科大学インプラント科でインプラント治療について学びを深め、2024年6月に開業の運びとなりました。
院内はとても落ち着いた雰囲気ですね。クリニックのコンセプトを教えてください。

高度な治療と癒やしの空間、安心のメンテナンスをコンセプトにしています。僕自身が明るいピカピカした感じが苦手なので、ゆったりした少し高級感のある雰囲気を大切にしています。僕自身がまぶしいと目が疲れるということもあり、ダウンライトやカーテンなどを用いて落ち着いた居心地の良い空間にしています。特別感のあるクリニック、癒やしを求めて来ていただくクリニックというイメージを患者さんにも気に入っていただけるといいですね。また、完全個室のカウンセリングルームを備えていて、専用の出入り口を通って他の患者さんと会わずに入退室していただくことができます。
志を一つにする複数の歯科医師がチームで診療に注力
診療におけるモットーや診療体制について教えてください。

「困っている人を何とかしてあげたい」という思いが強く、当院には同じ思いで一生懸命診療に取り組む複数の歯科医師が集まっています。しっかり治す、きれいに治せる、手数が多いクリニックが良いと考え、現在は一般診療を担う歯科医師が僕を含めて3人、必要に応じて来ていただける麻酔科の医師、矯正歯科の先生もいます。それぞれに高い専門性を持つ歯科医師や医師が、チームで診療にあたる体制を整えていることが当院の大きな特徴ですね。患者さんの中には、女性の先生を希望される方もいらっしゃるので、女性の歯科医師もいますし、口腔外科の先生もいるので安心して診療を受けていただけると思います。また、すべての症例で可能なわけではありませんが、ご希望があれば即日治療、あるいは1日でできる治療箇所を通常よりも増やして対応することもできます。
先生ご自身が注力されている診療の領域は?
やはり、これまで専門にしてきた歯周病とインプラント治療、審美歯科の分野ですね。歯科保存に関しては、前職で10年ほど取り組んできた流れがあり、そこで診療していた患者さんが引き続き当院に来院してくださっています。患者さんの中には、インプラントを抜去しなくてはいけない状態になっている方もいらっしゃいますが、それはインプラントが日本に導入されて時間が経過してきたため、最初に治療を受けた方が周囲炎の時期に入ってきたということだと思います。もちろん良い経過をたどる人もいますから、当院ではインプラントの難しい症例にも対応し、術後のケアにも力を入れています。高価な治療なので、当院で行ったインプラント治療に関してはしっかり責任を持ち、何歳でインプラントを入れたら、その先はこうなるかもしれないといった想定のもとで診療しています。健康な状態をずっと維持できるようなケアを実践していきたいですね。
審美面にも配慮されているそうですね。

どの治療においてもきれいに治るほうがうれしいですよね。その日のうちに「きれいな詰め物になりました」と喜んで帰っていただきたいので、審美的なことは保険の治療でも気をつけています。審美歯科の研究会で学んだ「残す歯は残しつつ、治すならなるべくきれいに」は、保険診療、自由診療の区別なく心がけていることの一つです。患者さん自身も治療の選択肢を提示すると、セラミックなど白い素材を希望される方が増えている印象ですね。ただし、保険の白い素材は、耐久性や咬合面を考えると選択が難しいケースもあります。ですから、患者さんには「これから先、こんなことが予想されます」ということを説明して素材を選んでいただくようにしています。治療を重ねると、どうしても歯牙の切削量が増えます。何度も治療するなら、しかるべきタイミングに良い素材を選択することは、理に適っていると思いますね。
安心して受けられる「高度な医療」と「癒やし」を追求
先生が診療の際、大事にしていることは何でしょう?

まず、患者さんの話を「聞く」ということですね。どうしても僕ら歯科医師は、診断して患者さんに説明することのほうが多くなってしまいますが、どういう経緯で診療に来られたのかをお聞きしている間に、この患者さんのニーズはどこにあるのか、何を求めているのか、何に困っているのかをお話だけでなく、所作や雰囲気などにも注目しながら理解するよう心がけています。歯科医院へ好きで来る人はあまりいないと思います。だからこそ、なるべくホッとできる瞬間をつくることができたらいいですね。ずっと力が入っている状態はつらいでしょうし、僕らも治療が大変になるので、気を抜ける雰囲気があってもいいのではないかと思います。そういう世界観をめざしています。
日々、お忙しいと思いますが、ご自身のリフレッシュはどのようにされていますか?
ジムでトレーニングをしたり、ジョギングなどしています。休日は車でドライブに出かけることもありますね。自分の体のメンテナンスという意味では、整体に行ってアドバイスをいただいています。もともと猫背なのですが、歯科医師は診療の時どうしても前に前に突っ込んで行ってしまうので、時々ケアをしないと年齢的にもつらいですね(笑)。それから、少食の日を設けて栄養過多にならないよう気をつけています。
今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

勤務医だった頃は、治療以外のことを考える比率が多い時もあり、自分の中で納得がいかない時期もありました。今は、開業したからこそ「腐っても医療人」という気持ちで取り組んでいけると思っています。自分の中の「人を助けるために」という医療人としての根本を曲げずに診療していきたいですね。僕自身がキラキラした雰囲気が苦手なので、院内はゆっくり、ゆったりした雰囲気にしていますし、歯科恐怖症の方に対しては、麻酔科の先生による静脈内鎮静法で対応しています。歯科治療が苦手、痛い、苦しいということでお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。当院では、専門性の高い歯科医師たちが「困っている人を助けたい」という気持ちで治療にあたっています。患者さんが安心して診療を受けられて、癒やしも感じていただける歯科医院でありたいと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療:ガイド/8万円、フィクスチャー埋入/40万円、上部構造/16万円、ソケットプリザベーション/5万5000円、セラミックを用いた補綴治療/6万6000円~