嘔吐反射の強い人にも配慮
負担や苦痛の少ない胃カメラ検査
大阪なんば内科・消化器内視鏡クリニック
(大阪市浪速区/なんば駅)
最終更新日:2024/08/07


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消化器領域の病気の早期発見に力を発揮する胃カメラ検査。しかし異物が喉を通ることから、「おえっ」とえずいてしまう嘔吐反射が苦しく、「二度と胃カメラ検査は受けたくない」と考えている人もいるだろう。「大阪なんば内科・消化器内視鏡クリニック」では、鎮静剤・鎮痛剤の使用、極細スコープ導入など、検査終了後に「こんなに楽ならまた受けたい」といわれるような、負担や苦痛を極力抑えた胃カメラ検査を提供している。胃潰瘍、胃がん、食道がん、胃ポリープ、胃炎、十二指腸潰瘍などの診断に有用な胃カメラ検査について、同院の負担軽減の取り組みなどを奥久徳院長に話を聞いた。
(取材日2024年7月11日)
目次
鎮静剤の量を一人ひとり微調整し、苦痛の軽減をめざす。嘔吐反射が強い人も受けられる胃カメラ検査とは
- Q胃カメラ検査はどんな症状があるときに受けるべきでしょうか?
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A
▲同院では先端の内視鏡システムを導入している
理想をいえば、症状のないときに1年に年1回は受けてほしい検査です。かつて多くの日本人が感染していたピロリ菌の保菌者は近年減少し、若年層を中心に胃はとてもきれいな状態が保たれています。しかし、胃の動きを悪くするピロリ菌がいないがゆえに胃酸が過剰に出て逆流し、食道を傷つける逆流性食道炎になる方が10代・20代と若い人にも増えているのです。逆流性食道炎の原因には激辛食品、健康意識から果物やお酢の大量摂取なども挙げられ、初期症状は感じにくいものの、一定ラインを超えると胸やけや胃痛などが起こり得ます。20歳を超えたらまずは一度、ピロリ菌の有無の確認も含め、検査を受けることをお勧めします。
- Qバリウム検査と胃カメラ検査の違いは何ですか?
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A
▲内視鏡経験の豊富な医師が診察から検査まで丁寧に対応
バリウム検査は、造影剤であるバリウムを飲んで膨らませた胃をエックス線で映して「影」を診る検査です。胃の内部を直接確認してがんなどの早期発見に有用な胃カメラとは異なり、バリウム検査ではよほどの異常がない限り、病気を見つけるのは困難だといえます。またバリウムはすぐに胃に流れていってしまうため、逆流性食道炎の診療で重要な胃と食道の接合部を診ることはできません。この接合部の炎症を放置しているとがん化する恐れもあるため、注意が必要です。バリウム検査は、胃カメラ検査に比べて費用面で受けやすいのがメリットですが、1年に1度であれば直接胃の中を観察できる胃カメラでの精密な検査をお勧めします。
- Q嘔吐反射はなぜ起こるのですか?
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A
▲女性医師も在籍しており、予約の際に希望を出すことができる
喉の奥の敏感な部分にカメラが当たり、喉が異物を追い出そうとすることが原因です。医師がカメラを丁寧に操作し喉に触れないように扱っても、検査中に無意識に唾を飲み込もうとして喉が閉まってしまい「おえっ」とえずいてしまうんです。逆流性食道炎で喉に違和感のある方は特に敏感ですし、緊張が強いとどうしても神経が喉に集中し嘔吐反射が出やすくなります。嘔吐反射を繰り返すと、検査後に喉に痛みを感じることも。嘔吐反射が出ないようにするコツは、お口をポカーンと開けて唾を外に垂れ流した状態で検査を受けることですが、なかなか難しいもの。そのため当院では鎮静剤と鎮痛剤を用い、痛みに配慮した検査を行っています。
- Q検査の流れ、かかる時間や注意事項を教えてください。
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A
▲鎮静剤を用いた検査のため、痛みや恐怖心を感じにくい
受付後、胃の中の泡を消すために液状の消泡剤をコップ一杯飲んでいただきます。カメラの通る喉や鼻に局所麻酔をかけるとともに、当院は原則すべての方に眠った状態で検査を受けていただくため、鎮静剤と鎮痛剤を点滴で投与します。検査時間は、カメラを挿入して何もなければ10分~15分ほど。異常が認められれば20分程度が一般的。終了後はリカバリールームでしっかりと目が覚めるまで30分~60分ほどお休みいただきます。その後、検査画像を見ながら結果を説明し、お帰りの際には簡単な結果報告書もお渡しします。さらに2週間以後に再度ご来院いただき、詳細な検査結果説明と検査レポートのお渡しを行っています。
- Q検査の負担を軽減するための工夫について教えてください。
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A
▲土曜・日曜・祝日も検査に対応しており、通院しやすい
鎮静剤や鎮痛剤は、お酒をたくさん飲む方、常用薬があるなど一部効きにくい方もいらっしゃるため、患者さんの様子を確認しながら、お一人お一人に合った量を細かく調整します。また、たとえ眠った状態でも無意識で唾を飲み込んでえずくこともあるため、なるべく細いスコープを選択し、異常が発見された場合にのみ、より精密に診られる太いカメラにつけ替える工夫もしています。当院の胃カメラ検査は予約当日の実施が可能で、思いついたらすぐに検査を受けられます。当院の苦痛や負担軽減への配慮はすべて、胃カメラ検査を嫌いになってほしくないという思いから。「こんなに楽なら毎年受けてもいい」と思っていただける検査をめざしています。
自由診療費用の目安
自由診療とは胃の内視鏡検査/1万7200円(税込)