MRI検査での診査と
理学療法士のリハビリテーションで改善を
下北沢DOクリニック
(世田谷区/下北沢駅)
最終更新日:2024/11/15


- 保険診療
「受診したのに動きの悪さや痛みが取れない」と悩む患者も少なくないという。そんな整形外科診療の成否を分ける鍵となるのが、MRI検査を駆使した精密な診断と、適切なリハビリテーションだ。下北沢駅からすぐのビルに複数フロアを備える「下北沢DOクリニック」は、MRIによる検査や診察が受けられるフロアとは別に、リハビリテーション専用のフロアを完備。さまざまな強みを持つ理学療法士によるリハビリテーションが受けられる。「専門の関節疾患を軸に、精度の高い診査・診断と、それに基づくリハビリテーションを含む治療で、お一人お一人のつらさや悩みにお応えしたい」と語る神川康也院長に、MRI検査のメリットとリハビリテーションの重要性などを聞いた。
(取材日2024年10月31日)
目次
MRIによる高精度診査と経験に基づくマンツーマンのリハビリテーションが症状改善の鍵に
- QMRI検査にはどのようなメリットがありますか。
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A
▲広く開放した環境で受診できるオープンMRIを備える
多くの整形外科クリニックでは、エックス線による画像診断が主に行われています。しかし、エックス線には骨しか写らないため、軟骨、筋肉、神経といった軟部組織は精密に評価できません。膝の半月板や関節軟骨、十字靱帯、肩の腱板、股関節に脊椎、神経根、椎間板など、軟骨の変性や神経損傷の程度は、予想するしかないのです。対して、MRI検査ではそうした軟部組織も精密に評価でき、診断精度向上につながります。従来、大きな病院でしか受けられず、結果も1週間程度待つ必要がありましたが、当院では即日検査が可能です。オープン型で閉塞感がなく、音も静かで、短時間で完了するため、従来のMRI検査が苦手という方にもお勧めできます。
- Qリハビリテーションの特徴を教えてください。
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A
▲理学療法士の指導のもと、患者に合ったリハビリテーションを行う
当院のリハビリテーションは完全予約制で、お一人お一人にそれぞれ担当がつくマンツーマンの担当制です。保険診療で2単位、40分をかけて、丁寧に患者さんに向き合っています。「徒手療法」といって機械や器具を使わず、手技を用いるリハビリテーションが中心です。実際に理学療法士が患者さんの体に触れて、筋肉を伸ばして柔軟性を取り戻すことをめざしたり、曲げにくい関節の可動域を広げたりするためのストレッチやマッサージを行います。必要に応じてウォーターベッドや電気刺激装置、超音波治療器などの「物理療法」も組み合わせます。急性期から慢性期まで、幅広い症状の改善をめざす、結果にこだわるリハビリテーションが特徴です。
- Qリハビリテーションの際に大切にしていることは何ですか。
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A
▲リハビリテーションの設備もしっかりと整っている
主訴だけでなく、過去の些細なけがや生活上多い姿勢や動き、既往歴などを細かく伺い、症状との関連性の有無を確認しながら行っていきます。例えば、腰の痛みを取るために、足先から骨盤、肩甲骨から上肢までと幅広く触診し、症状の原因を探りながら行うことも。小さな違和感が大きな痛みに関わっていることもあるので、見落としなくしっかりと診ることは心がけています。よくある腰痛や膝痛、肩凝りといった症状に加え、ばね指や外反母趾、捻挫などの比較的小さな症状にも対応しており、全身を診ながら患部もしっかりと診る、「木」も「森」も両方をくまなく診るリハビリテーションで、つらい症状の改善をめざしています。
- Q経験豊富な理学療法士が多く在籍しているそうですね。
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A
▲多彩なスタッフ陣をそろえ心身ともに丁寧にサポートする
さまざまな現場でリハビリテーションを実践してきた経験豊富な理学療法士が在籍していることは当院の大きな特徴で、スポーツ系から学術系まで幅広い専門性を持つスタッフがそろっています。大学院まで進んで、人体の解剖学を極めた者もおり、そうした解剖学的理解を重視した、解像度の高いリハビリテーションを提供できるのが強みです。やはり経験に基づく技術の高さは歴然です。症状の緩和と運動機能の回復に有用なリハビリテーションには今後も注力していきたいと考えており、現在3人が在勤している理学療法士は、今月1人、来月も1人が新たに加わり、年内に5人体制となる予定です。
- Q骨粗しょう症も専門的に診療されていると伺いました。
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A
▲骨密度測定装置も備え、骨粗しょう症の治療にも対応
手指や踵の骨で測定する簡易検査に対し、当院では腰椎と大腿骨頸部で測定するDEXA法を導入しており、精度の高い値が得られます。また、骨代謝を専門に学んできた経験があり、骨形成と骨吸収のバランスを見極めて、それぞれのケースにより適切な治療へとつなげることを得意としています。例えば、閉経後に多い破骨細胞の亢進により起こるケースでは、破骨細胞の働きを抑えるための内服薬が有用。対して、骨芽細胞を活性化させるための皮下注射剤も出ており、骨密度が下がった原因を見極めることで、より適切に治療することができるのです。食生活の指導やカルシウム製剤やビタミンD製剤の処方、ホルモン低下への対策指導なども行っています。