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神川 康也 院長の独自取材記事

下北沢DOクリニック

(世田谷区/下北沢駅)

最終更新日:2024/11/15

神川康也院長 下北沢DOクリニック main

2024年6月に開業した「下北沢DOクリニック」は整形外科および皮膚科・美容皮膚科を診療しているクリニックだ。6階建てのビルの1階が総合受付となっていて、2階は検査室、3階は診療室、4・5階はリハビリテーション室、地下1階が美容皮膚科の処置室となっている。院長の神川康也先生は、千葉大学関連病院で一般整形疾患のほか膝や股関節疾患の治療や人工関節手術を多数手がけてきた。同院でもそれらの経験を生かしながらさまざまな整形疾患の悩みに応えている。整形外科専用の開放型MRIを設置しているのも同院の大きな特徴。「MRIはエックス線では見えない軟骨組織や靱帯、神経なども細かく確認できますので、より精密な診断ができます」と話す神川院長。クリニックの特徴や整形外科医療への思いなどについて聞いた。

(取材日2024年10月24日)

高い専門性を生かして人工関節手術の適応を診断

開業までの経歴を簡単にお聞かせください。

神川康也院長 下北沢DOクリニック1

千葉大学医学部を卒業後、同大学の医学部整形外科に入局しました。外科の中でも整形外科を選んだのは、高齢化が進む中、重要な医療になるだろうと思ったからです。整形外科は、足、膝、股関節、脊椎、手などそれぞれに専門の学会があるほど細かく分かれているのですが、私は関節を専門にして、特に人工股関節について研究を重ねてきました。当時、人工股関節は10年から15年くらいたつと緩みが出てくるのが問題となっていました。その理由として、股関節を動かす際に実際に動く部分、摺動面(しゅうどうめん)の素材であるポリエチレンが摩耗して生じる摩耗粉が免疫反応を引き起こし、破骨細胞を活性化させて骨が溶けるのが原因ではないか、ということがようやくわかりかけていた時期で、私もその研究に携わりました。さまざまな検証実験をした結果、酸化した摩耗粉のほうが酸化していないものより、免疫反応が強いことなどが明らかになったのです。

その研究が人工股関節の耐用年数の向上につながっていったのですか?

そうですね。その後、この研究結果を踏まえて、人工股関節メーカーなどとも協力して、抗酸化力の強いビタミンEを添加したポリエチレンを摺動面に持つ人工股関節が開発されました。さらにいろいろな進化を遂げて、今では、人工股関節は30年以上使えるようになってきています。このような人工股関節の研究に勤しむとともに、千葉県内の大学病院で関節外科の診療や教育なども行ってきました。特に専門の股関節、膝関節疾患については膨大な数の手術や治療に携わってきました。当院でもそれらの経験を生かして精度の高い診査・診断を追求し、一人ひとりの患者さんに寄り添った治療をしていきたいと思っています。

こちらは6階建てで、どのフロアも広いですね。どんな点にこだわったのですか。

神川康也院長 下北沢DOクリニック2

ここは1階が受付、2階が検査室、3階が診察室、4階・5階がリハビリテーション室、そして地下1階が美容皮膚科の処置室となっていて、各フロアも広くゆったりとした造りです。3階には、整形外科と皮膚科の各診察室があり、その間に処置室を設置して、医師が処置室の様子をいつでも確認できるようになっています。下北沢でこれだけ広いスペースのリハビリテーション室があるのも珍しいと思います。将来的には理学療法部門をさらに拡充する予定です。

整形外科専用のMRIで軟骨や神経まで詳細に検査

クリニックの特徴について教えてください。

神川康也院長 下北沢DOクリニック3

当院では高い専門性を生かして適切な診査診断とそれに基づいた治療を提供しています。特に専門の関節疾患については、人工関節手術を行うべきか、あるいは手術をせずに保存療法で良いのかどうか、保存療法ならばどこまで続けられるかなど、手術適応や手術の時期など適切に診断しています。その診断ができるのは、豊富な治療・手術経験があるからこそだと思います。さらに、より詳細な検査をするために導入、活用しているのが整形外科専用のMRIです。整形外科のクリニックの多くはエックス線画像のみで診断していますが、頸椎や脊椎の疾患、膝、肩、股関節といった関節疾患では軟骨や神経などの軟部組織まで診ることが求められます。当院ではすぐにMRIの検査ができ、その場で診断して適切な治療につなげています。また、当院ではリハビリテーションにも力を入れていて、理学療法士がマンツーマンで患者さんの運動機能回復をサポートしています。

そのMRIについてもう少し詳しく教えてください。

当院で導入しているMRIは開放型で、ドーム型のような閉塞感なく検査を受けられます。MRIは軟骨や神経の状態まで鮮明に観察できますので、関節疾患や首、脊椎などの疾患には特に重要です。軟骨組織の異常であるヘルニアはエックス線だけでは正しい診断ができないのではないかと思います。また、骨の質まで調べられますので例えば、骨粗しょう症が進行して背骨の圧迫骨折がある時、それがどのくらい前に起きたのか、といったことまでわかります。最近ではMRIの認知度も高くなってきて開放型のMRI検査を受けたいと希望して来られる方もおられます。

診療の際、どのようなことを大切にしていますか?

神川康也院長 下北沢DOクリニック4

患者さんが何を期待して来られているのかを把握して、適切に応えるようにしています。多くの方が痛みを訴えて来られますので、痛みを素早く解消できるよう神経ブロック注射、トリガーポイント注射なども行っています。その際、エコーでその部位の内部を確認しながら、痛みの原因となっている箇所を外すことなく注射を打つようにしています。病院勤務時代、人工関節が専門だったこともあり、ご高齢の患者さんとの関わりは多くありました。丁寧にお話を聞いていますので安心して相談に来てください。これからも関節や背骨の痛みで困っている方のお力になっていきたいと思います。

運動器を熟知した理学療法士の手技で症状改善を図る

リハビリテーションにも力を入れているとのことで、もう少し詳しく教えてください。

神川康也院長 下北沢DOクリニック5

当院には解剖学に詳しい理学療法士が、患者さん一人ひとりにマンツーマンでリハビリテーションを提供しています。中でも得意とするのは「徒手療法」といって、機械や器具を使わずに手技を用いて行うリハビリテーションです。実際に患者さんの体に触れ、柔軟性が低下している筋肉にストレッチをかけたり、曲げにくい関節や硬くなった筋肉の可動域を広げるためのマッサージを行ったりします。当院の理学療法士は、体の奥にある筋肉の構造まで熟知しており、体全体を対象に施術を実施。必要に応じてウォーターベッド、電気刺激装置、超音波治療器などの物理療法も適宜組み合わせ、症状の改善を図っています。

皮膚科と美容皮膚科も診療していると伺いました。

皮膚科は開業以前、非常勤医師として都内皮膚科クリニックでさまざまな症例を診療してきました。当院ではニキビや粉瘤、かぶれ、湿疹、乾癬、アトピー性皮膚炎など幅広く診ています。また美容皮膚科では、先進の医療機器を導入してさまざまな肌の悩みに応えています。年齢を重ねると、整形疾患と肌のトラブル、両方で悩む方もおられると思いますので、当院で同時に受診できるのは利便性が高いと思います。

今後の展望とメッセージをお願いいたします。

神川康也院長 下北沢DOクリニック6

今後はリハビリテーション部門を充実させていきたいと考えています。運動器の専門知識を持った理学療法士を増員し、患者さんの痛みや症状をより早く改善できるリハビリテーションを実践していきたいと思います。また、関節や脊椎の疾患で悩んでいる方や、手術するべきか悩んでいる方、保存療法を続けていて良いのかどうか不安な方などはセカンドオピニオンとしてのご相談にも応じていますので、ぜひご連絡ください。手術は怖いというイメージを持っている人も多いですが、成績の良い手術は生活の質の向上にもつながります。当院では適切な診断をしていますので、体の痛みでお困りの方はぜひご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

しみケア/初回 5500円+1ショットにつき550円、2回目以降 3300円+1ショットにつき550円

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