全国のドクター12,911人の想いを取材
クリニック・病院 158,234件の情報を掲載(2024年9月20日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 千代田区
  4. 御茶ノ水駅
  5. お茶の水橋交番横クリニック
  6. 内分泌疾患とは?受診の目安となる症状について

内分泌疾患とは?
受診の目安となる症状について

お茶の水橋交番横クリニック

(千代田区/御茶ノ水駅)

最終更新日:2024/08/15

お茶の水橋交番横クリニック 内分泌疾患とは? 受診の目安となる症状について お茶の水橋交番横クリニック 内分泌疾患とは? 受診の目安となる症状について
  • 保険診療

毎日だるい、夏なのに寒い、手足に力が入らない、何もしたくない、などは内分泌疾患でよくある症状だ。内分泌疾患は、程度が軽ければQOLを落とすものの、命には別状はないために、「気のせい」として放置されることがよくあるのが特徴だ。「内分泌疾患は患者数は少ないですが、確実にQOLと命に関わってくる疾患です」と語る「お茶の水橋交番横クリニック」の渡邉秀美代院長。内分泌の分野に精通し、後進の育成も行ってきた内分泌分野のスペシャリストである院長は、一般内科の診療に来る患者の中から内分泌疾患を抱える患者を見つけ、適切な検査と治療につなげることにも力を注ぐ。実際、どんな症状が現れやすいのか、受診のタイミングなども併せて教えてもらった。

(取材日2024年7月12日)

快適な日常を邪魔する症状が続いていたら内分泌内科に相談を。体重変動も甲状腺の検査を受ける目安の一つ

Q内分泌疾患とはどのようなものですか?
A
お茶の水橋交番横クリニック さまざまな内科疾患の診療・治療に対応している同院

▲さまざまな内科疾患の診療・治療に対応している同院

一言でいうとホルモンの病気です。ホルモンをつかさどる臓器は、首の前あたりにある甲状腺、甲状腺の上に数ミリ程度ある副甲状腺、脳の下のほう、喉の奥あたりにある下垂体、腎臓や副腎、膵臓、卵巣などがあり、それら内分泌器官のホルモンの異常によってさまざまな症状が現れます。軽めの異常なら毎日だるい、気持ちが落ち込む、なんだか息苦しいなど、快適な日常を邪魔する症状ですし、大きな異常なら命に関わることもあります。内分泌疾患の多くは薬の服用で軽快が望めることが多いですが、マイナーな疾患のため適切な診断が受けられず、その結果、体調の悪さを「気のせい」「メンタルの問題」「更年期」と診断されてしまうこともあるのです。

Qどのような人がなりやすい病気ですか?
A
お茶の水橋交番横クリニック 豊富な知識と経験に基づき、患者に寄り添う医療を提供

▲豊富な知識と経験に基づき、患者に寄り添う医療を提供

甲状腺疾患は30代くらいの女性の罹患が多いのですが、なりやすい人というのはわかっていません。甲状腺や副甲状腺や下垂体や副腎など複数の内分泌臓器に腫瘍ができやすい遺伝子も見つかっていますが、大多数の内分泌疾患は原因不明です。甲状腺以外の内分泌疾患に男女差はありません。私がこれまで診療にあたった中でのケースですが、甲状腺疾患の方に「昆布好きで毎日山盛食べています」という方が目立ちました。昆布に含まれるヨードを大量摂取することは甲状腺疾患の引き金になるのかもしれません。ですが、甲状腺以外の内分泌疾患についても罹患の原因はよくわかっていないのが大部分で、気をつけるべきこともわかっておりません。

Qどういった症状が出ていたら、検査を受けたほうがいいですか?
A
お茶の水橋交番横クリニック 甲状腺疾患を見逃さないよう、幅広い検査に対応する

▲甲状腺疾患を見逃さないよう、幅広い検査に対応する

症状は多岐にわたりますので、一般的な検査で原因がわからなければ、内分泌を専門とする医療機関で検査を受けてみてください。だるさや頭痛が続く、急な体重の増減、夏なのに寒い、冬なのに暑い、喉が渇いて仕方ない、日焼けをしていないのに全身が黒くなる、手足に力が入らず物をよく落とす、手足は細くなって体幹部や首の後ろに脂肪が厚く付くなど、さまざまな症状があります。動くのが面倒になったり、好きだったものに興味がなくなったり、メンタルの問題のような症状が現れることも。何年間も体調の悪い状態で過ごすことは人生の時間がもったいないですから、気になる症状がある場合は一度内分泌の検査を受けることをお勧めします。

Q甲状腺疾患で危険な症状はどんなものがありますか?
A
お茶の水橋交番横クリニック 体重変動も甲状腺の検査を受ける目安の一つだと話す渡邉院長

▲体重変動も甲状腺の検査を受ける目安の一つだと話す渡邉院長

甲状腺機能亢進症という代謝が早くなりすぎてしまうバセドウ病などの病気と、甲状腺機能低下症という代謝が遅くなる橋本病などの病気があります。甲状腺機能亢進症は心拍が早くなり心筋梗塞や心不全になる危険性が高まります。腸の動きが活発すぎて下痢が続いたり、骨が脆くなって骨折しやすくなったり、体全体のエネルギー消費が激し過ぎるため、食べても痩せてしまい栄養失調になることも。甲状腺機能低下症はその逆で代謝が遅くなりすぎ、便秘になりますし、体から水などが排出されずむくみます。心臓や肺の周りに水がたまり呼吸がうまくできなくなると命の危険も。目安として3ヵ月で5キロの体重変動があれば甲状腺を調べることが必要です。

Qこちらの医院で治療を受けるメリットを教えてください。
A
お茶の水橋交番横クリニック 充実した検査設備のもと、高い専門性をもって治療に取り組む

▲充実した検査設備のもと、高い専門性をもって治療に取り組む

まずはさまざまな路線が通る御茶ノ水駅から徒歩1~3分という立地面です。次に朝8時から夜8時まで診療し仕事や学業を休まなくても、仕事の前後に受診することができる時間の面です。院内には血液検査用の機器が並び、多くの項目はその場で結果が出せることも特徴です。加えて高度医療が可能なことも強みです。当院から徒歩1分以内でCT、MRIなどが必要な場合に連携できる放射線科医も常在の施設があり、さらに当院は東京歯科大学病院、三井記念病院、日本医科大学付属病院、永寿総合病院、順天堂大学附属病院と連携しており、入院治療が必要な際はすぐに対応できます。

ドクターからのメッセージ

渡邉 秀美代院長

内分泌疾患の患者さんはご自身で自分は内分泌疾患なので体調が悪いのだと気づかないのが普通で、一般の内科患者さんや生活習慣病患者さんや、その他発熱や腹痛や頭痛などの訴えで受診されることがほとんどです。したがって院長である私も今まで一般的な内科患者さんも、その中に混じっておられる内分泌疾患の患者さんも診察し、治療してきました。そんなわけで当院ではさまざまな内科疾患の診療・治療に対応しています。原因のわからない体調不良に苦しんでいる方、自覚症状はないけれど健診で異常を指摘された方、慢性疾患で通院が必要だけれど仕事や学業を犠牲にしたくない方、発熱や腹痛で急に受診が必要な方なども気軽にいらしてください。

Access