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得丸 貴夫 院長の独自取材記事

どんぐり耳鼻咽喉科

(さいたま市緑区/東浦和駅)

最終更新日:2024/08/01

得丸貴夫院長 どんぐり耳鼻咽喉科 main

JR武蔵野線・東浦和駅から車で5分、バス利用の場合は、東浦和駅から乗車して尾間木北バス停で下車し徒歩約1分の「どんぐり耳鼻咽喉科」は、2024年6月に開院した。院長の得丸貴夫(とくまる・たかお)先生は、総合病院の耳鼻咽喉科で経験を積んだ後、頭頸部外科の医師として、埼玉県立がんセンターで頭頸部がん患者の手術を中心に治療にあたってきた経験豊富な医師。近隣に耳鼻咽喉科が少ないこともあり、開院以来小さな子どもから高齢者まで幅広い年齢層の患者が数多く来院しているという。診療方針は「みえる治療、わかる治療」。得丸先生は、目で見てもらえる検査設備を用いて、患者と一緒に画像や検査結果を見ながら診療にあたっている。朗らかで親しみやすい語り口の得丸院長に、これまでの経歴や診療方針について詳しく聞いた。

(取材日2024年7月2日)

家族で安心して通える、地域に根差した耳鼻咽喉科に

かわいらしい名前のクリニックですね。クリニックのコンセプトを教えてください。

得丸貴夫院長 どんぐり耳鼻咽喉科1

家族で来られる耳鼻咽喉科をイメージしました。お車や自転車で、家族みんなで来てもらえるよう、駅近くよりも近隣にお住まいの方が通いやすい場所を選びました。隣のドラッグストアと共用で駐車場もお使いいただけますので、利便性もいいかと思います。内装は明るく、自然光が入る広々とした空間をめざしました。設計段階で窓が減らされてしまっていたのですが、「つぶさないで!」と建築士さんに懇願しました。クリニック名は、地域の方が呼びやすく親しみやすいひらがな4文字のフレーズの案を出しまして、その中から、私の苗字の「とくまる」の音に近い「どんぐり」に決まりました。リスのイメージキャラクターは、頑張って自分で描きました。幸せそうなモフモフのリスです。

患者層はいかがですか?

生まれたての赤ちゃんから卒寿を超えた高齢者まで、幅広い年齢層の方がいらっしゃっています。症状としては、風邪や鼻のアレルギーといったものから、魚の骨が喉に刺さった、首が腫れている、首が痛くていろいろなクリニックに行ってみたけれどよくわからないといったご相談まで、さまざまなお悩みでご来院されます。比較的、午前中はご高齢の方が多く、午後はお子さんが中心ですね。クリニックの裏には新しい住宅地があり、小さいお子さんがいらっしゃる子育て世代のご家庭が多い印象です。

先生が医師をめざそうと思われたきっかけを教えてください。

得丸貴夫院長 どんぐり耳鼻咽喉科2

父と祖父が医師で、自然と自分も医師をめざすようになりました。もともと、何か生活を楽にするための診療に携わりたいという希望があったところに、大学の先生から「視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の五感のうち、耳鼻咽喉科は4つを診られるんだよ」と言われたのが、耳鼻咽喉科を選んだきっかけです。私自身にも花粉症があって、それなら自分で学んで自分で治療しようと思ったことも理由の一つですね。卒業後は総合病院で耳鼻咽喉科全般の診療を、その後埼玉県立がんセンターにて頭頸部がん診療の経験を重ねてきました。がんの外科手術にも多く携わり、指導する側の立場にもなってきた中で、自身の経験を生かしてもっとたくさんの患者さんを診ていけたらと、開業の道を選びました。

「みえる治療、わかる治療」が生み出す納得感と安心感

院内の設備についてお聞かせください。

得丸貴夫院長 どんぐり耳鼻咽喉科3

聴力検査器やネブライザー、耳用顕微鏡など、耳鼻咽喉科の一般的な機器はもちろんのこと、当院ではCTや頸部超音波検査装置、耳・鼻・喉の内視鏡を導入しています。内視鏡は患者さんと一緒に見ながら「ここが腫れていますね」と説明ができ、医師が一方的に診て行う診療よりも、患者さんに納得して診療を受けていただきやすいと思い導入しました。これまで咽頭がんや喉頭がんの患者さんをたくさん診察してきたため、内視鏡検査も数えきれないほど行ってきました。丁寧で痛みの少ない検査を心がけていますので、お子さんでもご高齢の方でもお気軽にご来院いただければと思います。また、1滴の血液があれば30分ほどでアレルギーの検査ができるドロップスクリーン検査も行っています。

「みえる治療、わかる治療」をモットーにされていると伺いました。

はい。患者さんに納得して治療を受けていただきたいという思いから、「みえる診療、わかる治療」をめざしています。先ほどの内視鏡もそうですね。患者さんご本人も自分の状態がわかったほうがいいといいますか、きっとご自身も知りたいのではないかと思います。中には知りたくない方もいるかもしれませんが(笑)。「耳の中が真っ赤ですね」「ここが痛いですね」というのが目に見えると、患者さん自身にも納得していただきやすく、治療も進めやすくなるように思います。また、異常がない場合でも、それがご自身で見てわかると、患者さんの安心感につながります。一緒に見て、一緒に治療をしていくのが当院の進め方です。

先生の得意分野や特に力を入れたい診療などはありますか?

得丸貴夫院長 どんぐり耳鼻咽喉科4

「あそこに行けばなんとかなる」と、思ってもらえるクリニックにしたいので、何かに特化するのではなく、さまざまな年代、さまざまな症状でお困りの患者さんを幅広く診ていきたいですね。また、病院で頭頸部がんの治療をされた患者さんの受け皿にもなれたらと思っています。以前勤めていた埼玉県立がんセンターはがん治療の県内最後の砦だったので、たくさんの患者さんがいらっしゃいました。患者さんは退院後もがんセンターに通うことを希望されますが、新たな患者さんも来られるので、なかなかそういうわけにはいきません。病院とクリニック、それぞれに役割があるので、私のこれまでの経験を生かし、病院での治療が終わり、行き場に困っている患者さんのケアを担うクリニックでもありたいです。がんセンター時代に診療していた患者さんも、退院後に来院くださっていますね。

頭頸部がんが疑われる症状にはどのようなものがありますか?

鼻や口、喉、甲状腺などにできるがんを頭頸部がんといいます。症状としては、喉の痛みがなかなか取れない、続く、悪化する、声のかすれが治らないといったものや、首が痛くないのに腫れるといったことが起こります。喉の奥は診てみないとわからないので、気になる症状が続いていれば一度ご来院ください。あとはお酒を飲む方ですね。飲酒は頭頸部がんのリスクを高めますので、胃の内視鏡検査などと同じで、喉の内視鏡検査も2年に1回くらいの頻度で受けておくのがお勧めです。

患者の気持ちに寄り添った丁寧な診療を

診療の際に大事にしていることをお聞かせください。

得丸貴夫院長 どんぐり耳鼻咽喉科5

先ほどお話しした「みえる治療、わかる治療」はもちろんのこと、これまでの診療経験から、タイミングとスピード感も大切にするようにしています。スピード感といっても、速くするのではありません。耳鼻咽喉科は耳や鼻、喉を診るので患者さんとの接触も多くなります。患者さんは何をするのかわからずに触られると怖いでしょう。特にお子さんは大人に触られるのは怖く感じると思います。ですのでいきなりではなく、ちゃんと説明をしてから、優しくゆっくりとしたタイミングとスピードで診察するよう心がけています。

スタッフの皆さんについても教えてださい。

私自身、楽しく仕事をしたいなと思っていまして。スタッフみんなも和気あいあいと楽しそうに仕事をしてくれています。子どもがいたり、子どもが巣立ったりした年代のスタッフが多くて、みんな子どもと関わりたい!と、特にお子さんの来院時には力を入れてくれていますね。泣いているお子さんにも温かく対応してくれています。明るく優しいスタッフばかりなので、お子さんからお年寄りまで、安心して来ていただけると思います。

最後に、地域の皆さんにメッセージをお願いします。

得丸貴夫院長 どんぐり耳鼻咽喉科6

「あそこに行けばなんとかなる」と思ってもらえるとうれしいです。この辺りは耳鼻咽喉科が少なく、開院以来「今まで遠くまで行っていたので大変でした。耳鼻咽喉科ができるのを待っていました」といったお声を頂戴しています。地域の皆さんに安心して帰っていただけるよう、「みえる治療、わかる治療」を大切に、お一人お一人に丁寧な説明を心がけて診療にあたらせていただきます。インターネットからご予約いただくと、自宅や車内などからいつでも待ち人数を確認でき、待ち時間の短縮につながりますので、ぜひご活用いただければと思います。どんなことでも、耳鼻咽喉科の症状ではなくても、お困り事があればまずはお気軽にご相談ください。

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