生後2ヵ月から始まる予防接種
スケジュールや当日の流れは?
かつらこどもくりにっく
(箕面市/箕面萱野駅)
最終更新日:2025/04/09


- 保険診療
子どもの予防接種は、基本的に生後2ヵ月からスタートする。現在、定期接種ワクチンとして14種類が認められており、その種類の多さに驚いたり、接種スケジュールに悩んだりする人も多いだろう。中には、複数種類のワクチンを同時に接種できる混合ワクチンもあり、一度にこんなにたくさん接種して大丈夫なのかと、不安を感じている人もいるかもしれない。「かつらこどもくりにっく」の桂聡哉院長は、地域に根差した小児科クリニックとして、そうした子育て世代の疑問や悩みに丁寧に対応している。そもそもなぜ予防接種が必要なのかといった基本的な疑問や接種スケジュールの組み方、当日の流れなど、子を持つ親にとって気になるポイントについて、桂院長に教えてもらった。
(取材日2025年3月28日)
目次
感染症から子どもを守るために大切な予防接種。医師に早めに相談してスムーズな接種を
- Qなぜ乳幼児に予防接種が必要なのでしょう?
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A
▲免疫力の低い子どもが安全に過ごせるようワクチン接種を推奨する
乳幼児は風邪にかかったりすることで体の免疫力をつけていきます。しかし、神経や脳などに後遺症が残る恐れがある感染症についてはかかって免疫をつけるのはリスクが大きすぎます。予防接種はこうしたリスクを避けながら、免疫をつけるための方法です。ワクチン接種は、重篤な疾患にかかるリスクの低減に大きく役立ちます。近年は、さまざまな病気の研究がさらに進み、それに対するワクチンが開発されたことで、以前より予防接種の種類が増えていますね。接種のリスクを心配する方もおられますが、現在認可されているものは年月をかけて安全性が確認されたものなので、接種のデメリットを気にしすぎる必要はありません。
- Qいつから接種をスタートすれば良いですか?
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A
▲複数種類のワクチンを同時に接種できる混合ワクチンも接種可能
生後2ヵ月からジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ、ヒブ感染症に対する5種混合ワクチン、B型肝炎、ロタウイルス、小児用肺炎球菌の接種が開始できます。5種混合ワクチンは、以前は3種混合でしたが、5種になって1回で接種できるワクチンの種類が増えています。同時に接種するとなると不安を感じるかもしれませんが、同時接種で副反応などのリスクが高くなるわけではないことが日本小児科学会の報告からも明らかになっています。1種類ずつ接種するためには何度も通院してもらう必要があり、さらに、回数が増えれば微熱が出るなど接種後の副反応が現れる確率も高くなってしまうので、一度に済ませる同時接種のメリットは大きいと思います。
- Qワクチン接種のスケジュールが不安です。
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A
▲子どもの突発的な体調不良などを考慮して申し込みすると良い
生後2ヵ月から接種を開始するためには、1ヵ月健診が終わった頃を目安に医療機関に相談することをお勧めします。お子さんの送り迎えの調整が必要ですし、予定の日に体調不良になることも考えられますので、余裕を持って申し込まれると良いでしょう。スケジュールについては、多くの研究グループが推奨する接種順・時期があり、当院でも基本的に推奨スケジュールに沿って接種を進めます。看護師が接種スケジュールをしっかり把握しており、お問い合わせやご予約の時点から接種の進め方をご案内しますのでご安心ください。もし何らかの事情でスケジュールどおりに接種できなかった場合も、予定の組み直しを含めて個別に対応します。
- Q前日までの準備や当日の流れ・注意点を教えてください。
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A
▲当日の接種が心配な場合は医師に相談すると良い
前日までの注意点としては、もしご家族に風邪をひいている方がおられる場合はうつらないように注意してください。接種当日は、発熱、咳や鼻水など風邪症状がある場合は接種ができません。お子さんの体調に不安がある場合は、一度受診して診察を受けることをお勧めします。接種すべきかどうか判断でき、場合によっては必要なお薬の処方も行えるからです。接種直前の授乳は避け、母子手帳、接種券、健康保険証、乳幼児医療証を持参して来院してください。接種後の食事や入浴の制限はありませんが、接種部分をこすらないよう注意が必要です。もし、接種部分の腫れがひどい、痛がっている、1日以上熱が続くといった場合はすぐに連絡してください。
- Q接種の際に先生が心がけていることはありますか?
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A
▲スムーズな予防接種ができるように工夫している
乳幼児の予防接種の場合、早く終わらせることがとても大切だと思います。特に何度か受診しているお子さんの場合、診察室に入るとそれだけで緊張してしまうことが少なくありません。このため、接種前の体重測定や問診などは看護師に担当してもらい、診療室で過ごす時間をできるだけ短くするように配慮しています。クリニックの建物や内装を子どもたちが好きな楽しそうなデザインにしているのも、緊張をできるだけ和らげるためです。さらに、当院の場合、看護師や受付スタッフがお子さんの扱いに慣れているので、あやしたり、元気づけたりしてくれます。お子さんの注意がスタッフに向いている間に、さっと接種できるのでとても助かっています。