石幡 一樹 理事長、松田 駿司 院長の独自取材記事
大宮いしはた歯科
(さいたま市大宮区/大宮駅)
最終更新日:2024/10/11
2024年7月、大宮西口の大型商業ビル内に開業する「大宮いしはた歯科」。入れ歯やインプラントを得意とする石幡一樹理事長と志を一つにする松田駿司院長が、顎関節症、噛み合わせ、補綴治療を軸に診療に取り組む歯科医院となる。これまで歯科医院に通っても改善しなかった、定期検診を受けているのに年々歯を失っていく、入れ歯でうまく噛むことができない、などの悩みを抱える人たちを根本から治したいと話す石幡理事長。残存歯に負担のかからないインプラント治療や自費の入れ歯治療で対応し、遠方からも患者が訪れやすいよう大宮を開業地に選んだという。患者の「生涯にわたって食事を楽しむ」を実現するため、同院で注力する治療について石幡理事長と松田院長に話を聞いた。
(取材日2024年6月14日)
生涯にわたって食事が楽しめる人生のサポートを
こちらの歯科医院のコンセプト、診療方針についてお聞かせください。
【石幡理事長】当院のポリシーは「患者さんが生涯奥歯でしっかり噛めるよう治療を行う」「これ以上歯を失わない・削らないために最善の治療を行う」「できる限り再治療をしないで長持ちするよう治療する」の3つ。患者さんに咀嚼で苦労してほしくない、歯を失ってしまった方にこれ以上歯を失わせたくないという思いが、私の診療に対するモチベーションの源です。歯は健康に直結します。歯を多数失った際は、費用をかけてでもしっかり治せば「食事をおいしく食べる」という幸せを取り戻せると考えています。歯に高い価値観を持つ方の人生を豊かにしたいので、費用をかけてでもしっかり治療をして、自分の健康を維持し、生涯にわたって食事が楽しめる人生を送りたいと心から願われている方に出会えることを願っております。
歯を失った方に対しては、どのような治療が推奨されるのでしょうか?
【石幡理事長】考えられる方法は大きく二つあり、一つに自費の入れ歯をお勧めしていく考えです。自費の入れ歯の場合、保険の入れ歯より動きが少ないので残存歯への負担がかかりにくく、そしてインプラントは残存歯に負担がかかりません。当院の診療の大きな目的は「歯を失うのを食い止める」という根本的な解決をする治療ですから、数十年後のお口の健康を考えた治療計画を提案していきます。40代~60代で歯を失った人はインプラントが第一選択、70代で元気な人はインプラント、健康に不安のある人は自費の入れ歯、80歳以降は自費の入れ歯が第一選択肢だと考えています。
松田院長もめざすところは同じでしょうか?
【松田院長】以前から全顎的治療やインプラント治療にはとても興味があり、実践されている歯科医院を探している中で石幡先生とのご縁をいただきました。僕は歯科医師のキャリアでいうと5年目なので勉強中という部分はありますが、クリニックの方針としては、石幡先生にお話しいただいたところが当院の軸になっています。口腔内を一つと考える全顎的な自費の治療が中心になりますから、そのための設備面を充実させ、院内の雰囲気も心休まれる空間とホテルのような特別感を意識しました。
こちらのコンセプトに至ったきっかけを教えてください。
【石幡理事長】長年診療する中で、入れ歯を長く持たせることの難しさを知り、ブリッジにすることで虫歯を繰り返す症例などを数多く見てきました。そうであるならばケアも簡単で、残存する歯を削る必要のないインプラントが良いという考えに至りました。
【松田院長】これまで、銀歯の下が虫歯になっているケースを数多く診てきました。銀歯を外して歯を削り、また銀歯を入れて悪くなるというのを繰り返すことで、最終的に抜歯に至るケースも多かったです。保険診療はコストを抑えるという点では良いかもしれませんが、5年後、10年後を見据えた時には根本的な改善がめざせる治療は保険の枠の中では限られており、自費治療のメリットを感じるようになりました。
なぜその治療が必要なのか納得を得るための丁寧な説明
診療で心がけていることは何ですか?
【石幡理事長】治療後に「ご質問などはありませんか?」と聞くことは心がけています。「噛めるようになってうれしい」と言っていただくことが、歯科医師としての目標であり、そこが自分の仕事の根源です。また、患者さんには必ずご納得いただいた上で治療を行いたいので、説明はなるべく丁寧にしています。高齢になると歯が悪い方のほうが、要介護や認知症になる確率が高いといわれています。片方だけは噛めるから問題ないと言われますが、「片手しか使えない状態でも、それは本当に良いのでしょうか?」という話をします。両側の奥歯で噛むことでバランス感覚が整い、転倒もしにくくなります。当院でも状況に応じて、患者さんの人生を豊かにしたいと心から思って真剣に治療に取り組みたいと思います。
松田院長はいかがでしょうか?
【松田院長】診療では「自分が思うベストな治療」がありますが、患者さんにはいくつかの選択肢を提案し、メリット、デメリットを説明して納得するかたちで治療を選んでいただくことをモットーにしています。本当はこの治療がいいけれど、患者さんにとってはこっちのほうが良いなど、いろいろありますから、まず選択をしていただくことを大事にしたいですね。また、歯科には専門用語が多いので、なかなかピンとこないという方もいらっしゃいます。写真やアニメーション動画で治療を見せたり、例え話をしたりして、かみ砕いてわかりやすく説明いたします。
自費治療の場合、特に説明が大切になりますね。
【石幡理事長】保険の入れ歯を維持することが望める期間に関してはデータがありますし、自費の入れ歯を入れた方がどのような経過をたどるかなども説明します。入れ歯という装置の都合上、歯と歯茎の間に隙間ができますから、1年か2年に1回は裏打ちが必要で、5年を超えてくると歯の部分がすり減ってきます。皆さん、修理をして10年間使っているわけです。例えば48歳で入れ歯を作ったら、58歳までは持つけれど、そこでまた費用をかけて作り直しになる可能性が高くなります。ブリッジを選択した場合もインプラントを選択した場合もどこまで持つのか目安となる年齢をお伝えして説明し、今、なぜその治療を行う必要があるのかを理論的に説明することで、押しつけにならない提案を心がけていきたいです。
噛める喜びのため、全顎的に診る質の高い治療を追求
地域にとって、どのような歯科医院でありたいとお考えですか?
【松田院長】大宮にはたくさんの歯科医院がありますが、全顎的なお口の中全体の治療という当院の強みを生かしていきたいと思います。当院で治療を受けたら噛み合わせが良くなったとか、顎の状態が良くなったといった体験を一度でもしていただければ、その良い状態を維持されたいと通い続けてくださる患者さんが増えていくのではないかと思います。そのためにも、歯科医師の丁寧な説明や、歯科衛生士のクリーニング、フォローにも注力していきたいですね。
これからの展望についてお聞かせください。
【石幡理事長】これまで歯で苦労をしてきて、今までの治療では駄目なのではないかと薄々気がついている方、なぜずっと歯科医院に通っていたのにだんだん歯がなくなってきたのだろうと思っている方には、ぜひ当院に来ていただきたいです。私自身は、入れ歯、補綴、顎咬合の知識をさらに深めて、より質の高い治療の提供に注力していきたいと考えています。そして、しっかりした治療を行うためには結果として同等の費用がかかりますが、今後の未来を考えた時にご自身に投資をする価値がそこにはあることを知っていただきたいです。本の執筆や講演活動にも力を入れて、生涯噛める口腔環境を作る大切さ、ベストな治療について伝えていくことも僕自身のミッションだと考えています。
最後に読者へメッセージをお願いします。
【石幡理事長】「患者さんの噛める喜びを取り戻したい」。私にとってそれが歯科医師として仕事を行う意義であり、仕事のやりがいにもなっています。年配になって最後まで残る楽しみは“食事”です。友人との食事、旅行先で食べたいものを食べることなどができなければ、楽しさが半減してしまいます。生涯、食事を楽しみ、人生を豊かにしてほしいというのが私の一番の願いです。
【松田院長】いろいろな歯科医院に行っても、噛めない、噛み合わせの状態が改善しないとお困りの方がいらっしゃれば、まずは当院に来ていただいて、噛める実感を体験してもらえたらうれしく思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/44万円~、コーヌスデンチャー/55万円~、金属床義歯/44万円~、ノンクラスプデンチャー/11万円~