三原 佑介 院長の独自取材記事
みはら歯科クリニック
(伊丹市/伊丹駅)
最終更新日:2025/11/27
小さな子どもから高齢者まで、幅広い世代に親しまれている「みはら歯科クリニック」。伊丹駅・新伊丹駅から車で約10分のクリニックモール内にある、患者一人ひとりに寄り添った診療を実践する、地域密着型の歯科医院だ。特に50代以上の患者を中心に、入れ歯治療と訪問歯科診療に注力している。「患者さんの生涯健康なお口づくりを支えていきたいです。そのために高水準な技術や体制を整えています」と、院長の三原佑介先生は爽やかな笑顔で話す。大阪大学歯学部卒業後、同大学大学院歯学研究科で補綴治療や高齢者歯科学などの研鑽を重ね、歯科博士の学位も取得したベテランの歯科医師だ。今回、三原院長に診療方針や患者層、今後の展望などをたっぷり語ってもらった。
(取材日2025年11月18日)
患者一人ひとりに寄り添う、地域のかかりつけ医へ
院内は広くて、白とライトブルーが特徴的でとてもすてきですね。

ありがとうございます。高齢者や車いす、ベビーカーをご利用の患者さんの来院も想定し、院内は完全バリアフリー設計で広いスペースを確保しています。診察室や廊下は車いすやベビーカーとすれ違ってもスムーズに移動できますし、エックス線検査室やトイレは介助者の方と一緒に入ることが可能で、旋回もできる広さです。治療用ユニットも一台一台ゆったりと幅を取って配置しています。ユニットを6~7台設置できるスペースに、あえて余裕を持たせて5台分のスペースとして設計したんですよ。現在はそこにユニットを3台設置している状況です。なお、ユニットは半個室。中には窓つきも設けて、小さなお子さん連れの方に配慮しています。親御さんは個室の窓からキッズスペースで遊ぶお子さんの様子を確認しながら治療を受けられるので、安心していただけると思います。
こちらには、どのような患者さんがいらっしゃいますか?
お子さんから働き世代、高齢者まで幅広い患者さんに対応しています。特に50代以上の方が多い印象ですね。当院は入れ歯治療に力を入れているため、「入れ歯が欲しい」「違和感があるので調整したい」といった多数のご要望に対応しています。その他には、虫歯や歯周病の治療、小児歯科、妊婦の歯科治療、口腔外科、検診なども受けつけています。また、当院では、訪問歯科診療にも積極的に取り組んでいるのが特徴です。患者さんが加齢や病気などの事情で通院ができなくなってしまっても、最期まで診させていただけるような環境をつくっていきたいなと。当院から半径16km圏内にお住まいの方は、保険診療で訪問歯科診療を受けることができます。自由診療をご希望の方にも相談に応じます。地域のかかりつけ医として、長く患者さんに寄り添っていきたいですね。
診療で心がけていることはありますか?

患者さんへ説明をする際は、画像などを使って丁寧にわかりやすくするように心がけています。また、治療計画の相談では1時間くらい時間を取り、その後も治療ごとに今から行うことを説明しています。患者さんが歯科医師の話で覚えられることはほんの一部分だと考えてのことです。歯を削る時や抜く時など、後戻りできないような治療をする場合には特に気を配っていますね。入れ歯治療の際も、入れ歯は万能ではないのできちんとデメリットも話し、納得してもらった上で対応しています。患者さんのお口の状況やお悩みに寄り添った治療を提供していくことが目標です。
入れ歯治療と訪問診療で、口腔の健康を生涯サポート
先生の得意分野である入れ歯治療について詳しく教えてください。

大阪大学歯学部附属病院で長年補綴治療を専門にしていたため、入れ歯治療には自信があります。特に入れ歯治療が専門の歯科医師は少なくなってきているようですので、もし入れ歯で何かお困りのことがあれば、お気軽にご相談いただければと思います。というのも、歯を失った状態を放置しておくと、他の歯が隙間をカバーしようと動いて噛み合わせのバランスが悪くなったり、食べるときに他の歯に負担がかかってしまったりするため、「入れ歯を入れること」は大切なんです。当院の診療方針では、患者さんにお口の状態をしっかりと知ってもらい、治療方針をご提案し、受けたい治療を選んでいただきます。その中で、抜歯が必要なところの説明はもちろん、歯が悪くなった理由や抜歯の必要性などもしっかり説明します。患者さんと一緒に入れ歯治療の計画を立てていく流れです。
入れ歯治療で大切にしていることはありますか?
入れ歯には「なくなってしまった歯を補う」という役割はもちろん、「他の歯を守る」という重要な役割もあります。合わない入れ歯を使っていたら、他の歯がどんどんなくなっていったというケースは珍しくありません。それを防ぐためには、例えば歯周病で歯が揺れて抜けてしまわないように、揺れを抑えるために金具の位置を考える必要があります。将来追加で歯を抜くことになった場合を考慮したデザインの選択も重要です。つまり、将来を見越した入れ歯を作ることが肝心なんです。当院では部分入れ歯や総入れ歯、顎義歯など、精度の高い入れ歯治療を提供しています。入れ歯や噛み合わせなどにお困りでしたら、まずはご相談ください。
訪問歯科診療についてもお聞かせください。

「歯の治療を受けたくても通院できない」「寝たきりの家族にお口のケアをしてほしい」など、通院が困難な患者さんには訪問歯科診療で対応しています。患者さんのご自宅や入居中の施設などに伺い、虫歯や歯周病の治療、口腔内のケア、入れ歯の製作や調整などを行います。歯科医師が専用のポータブル機器を持参しますので、通院せずに治療を受けることが可能です。お口の機能を生涯維持できるようにサポートしていきたいですね。当院には訪問歯科診療の経験豊富なスタッフが在籍していますので、こちらもまずはご相談いただけたらと思います。
歯科医師も諦めない、患者も諦めない治療を
ところで、歯科医師をめざしたきっかけは何でしょう?

子どもの頃から18歳くらいまで、患者として大阪大学歯学部附属病院の口腔外科に通院していたんです。その時の歯科医師の先生や治療に感銘を受けて、大阪大学の歯学部を受験しました。その後の臨床実習時代に、現在も尊敬する恩師に巡り合ったんです。高齢者に優しく接しながら適切な治療を施す先生で、手先も器用な入れ歯のプロフェッショナルでした。ちなみに歯科医師をめざした理由の一つには、昔から手先を使うことが好きだったこともあるかもしれません。プラモデル製作が趣味で、今もミニチュア模型を作ることもあります。
現在も大阪大学大学院歯学研究科で後進の指導をしているそうですね。
そうなんです。2023年から1年ほど、大阪大学大学院歯学研究科の有床義歯補綴学・高齢者歯科学講座に助教として勤務しました。現在は同大学大学院歯学研究科に招聘(しょうへい)教員として所属し、後進の指導をしています。なお、これまでの経歴ですが、大阪大学歯学部卒業後は、同大学歯学部附属病院での研修後、同大学大学院歯学研究科へ進学し歯科博士の学位を取得。入れ歯をはじめとした補綴治療や高齢者を対象とした研究・治療を行っていました。その後、大学からの紹介を機に、長野県飯田市の山間地域にある歯科医院に3年間勤めました。そこでは地域歯科医療のやりがいと楽しさを経験しましたね。大学病院では分野ごとに担当する歯科医師が決まっていて、自分の手がける範囲が狭くなります。一方、地域の歯科医院は一人ひとりの患者さんと長期間、二人三脚で治療を続けます。この違いから地域の歯科医院では多くのことを学びました。
最後に、読者へメッセージをお願いします。

入れ歯治療には、患者さんのモチベーションが重要です。というのも、入れ歯を作ってはみたものの、痛くなったり、違和感があったりして、入れ歯を使っていない方は少なくありません。しかし、患者さんが入れ歯を使うことを諦めると、入れ歯治療はそこで終わりです。他のかぶせ物やインプラントなどの治療とは違い、入れ歯は自分で外せるものだからこそ、患者さんの意思がなければ継続は難しくなります。だからこそ、当院では歯科医師も伴走者として、いつまでもお付き合いして、患者さんを支えていきます。患者さんが治療を諦めずについてきていただけると、何かしらお力になれるはずです。これからも入れ歯治療はもちろん、その他の歯のお悩みについても「ここに行くと解決につながる」と言っていただけるような歯科医院をめざします。地域の皆さんに貢献できるよう研鑽に励んでいきたいです。何でもお気軽にご相談ください。

