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三原 佑介 院長の独自取材記事

みはら歯科クリニック

(伊丹市/伊丹駅)

最終更新日:2025/04/09

三原佑介院長 みはら歯科クリニック main

伊丹駅・新伊丹駅から車で約10分のクリニックモール内に2024年6月に開業した「みはら歯科クリニック」。三原佑介院長は大阪大学歯学部卒業後、同大学歯学部附属病院の咀嚼補綴科で研修医として従事。その後は同大学大学院歯学研究科へ進み、有床義歯補綴学や高齢者歯科学などの学びを深め、歯科博士の学位を取得した、知識と経験が豊富な歯科医師だ。大学から山間部の歯科医院に派遣された経験から高齢患者とのふれあいや日常臨床にやりがいを感じ、地域歯科診療に貢献したいと考え開業に至ったという。スマートにインタビューに応じる中にも爽やかな優しさを感じる三原院長に、開業への思いを聞いた。

(取材日2024年6月12日)

大学病院で培った豊富な経験を、地域歯科診療に還元

2024年6月に開業されたばかりということですが、とても広くてきれいな院内ですね。

三原佑介院長 みはら歯科クリニック1

ありがとうございます。内装デザインは、白く清潔感のある壁にライトブルーをアクセントにしました。設計で特にこだわったのが高齢者や車いす、ベビーカーをご利用の方の来院も想定した、完全バリアフリー設計と広いスペースの確保です。診察室や廊下は車いすやベビーカーとすれ違ってもスムーズに移動でき、エックス線検査室やトイレは介助者の方と一緒に入ることができて旋回もできる広さです。治療用ユニットも1台1台ゆったりと幅を取って配置しました。ユニットを6~7台設置できるスペースに、あえて余裕を持たせて5台分のスペースとして設計しました。現在はそこにユニットを3台設置している状況です。ユニットは半個室になっており、中には窓つきも設けて小さなお子さん連れの方に配慮しました。親御さんは個室の窓からキッズスペースで遊ぶお子さんの様子を確認しながら治療を受けられるので、安心していただけると思います。

開業までにどのようなご経験を積まれたのでしょうか?

大阪大学歯学部卒業後は、同大学歯学部付属病院での研修後、同大学大学院歯学研究科へ進学し歯科博士の学位を取得。入れ歯をはじめとした補綴治療や高齢者を対象とした研究・治療を行っていました。その後、大学からの紹介を機に、長野県飯田市の山間地域にある歯科医院に3年間勤めました。そこでは地域歯科医療のやりがいと楽しさを経験しましたね。大学病院では分野ごとに担当する歯科医師が決まっていて、自分の手がける範囲が狭くなります。一方、地域の歯科医院は一人ひとりの患者さんと長期間、二人三脚で治療を続けます。この違いから地域の歯科医院では多くのことを学びました。それから、2023年から1年程、大阪大学大学院歯学研究科の有床義歯補綴学・高齢者歯科学講座に助教として勤務しました。現在も同大学大学院歯学研究科に招へい教員として所属し、後進の指導をしています。

開業のきっかけを教えてください。

三原佑介院長 みはら歯科クリニック2

飯田市の歯科医院で患者さんが日常的に困っていることに日々ふれて、もっと患者さんのためになる入れ歯治療を極めたいと考えるようになりました。また、高齢者歯科医療について、自分にできることはないだろうかと模索するようになったことが開業のきっかけです。しかし大学病院は研究機関、教育機関でもあるので、診療ばかりに携わるというわけにはいきません。自分がやりたいことは大学病院などで培った入れ歯の技術と知見をもとに、地域歯科医療に貢献することではないだろうかと感じ、開業に至りました。

口腔の健康を生涯守るための訪問歯科診療と入れ歯作り

どのような患者さんがいらっしゃるのでしょうか。

三原佑介院長 みはら歯科クリニック3

お子さんから働き世代、高齢者まで幅広い患者さんに対応していますが、特に50代以上の方が多い印象ですね。治療としては入れ歯を入れたい、違和感があるので調整したいという要望に対応することが多いです。その他には虫歯や歯周病の治療や小児歯科、妊婦の歯科治療、口腔外科、検診なども受けつけています。また、当院では訪問診療にも積極的に取り組んでいます。大学病院の場合は自力で受診していただける方しか診られないので、患者さんが途中で来なくなると心配になりますし、その方がその後入れ歯をどう使っているのかわからないままになってしまいます。そうした観点から、患者さんが通院できなくなっても最期まで診させていただけるような環境をつくりたいと考え、当院では訪問歯科診療を行っています。

得意分野を教えていただけますか?

大学病院で長年補綴治療を専門にしていたため、入れ歯の治療に自信があります。特に入れ歯治療を専門にしている歯科医師は少なくなってきているように思いますので、もし入れ歯で何かお困りのことがあれば、お気軽にご相談いただければと思います。当院の診療方針では、お口の状態をしっかりと知ってもらい、治療方針をご提案し、受けたい治療を患者さんに選んでいただきます。その中で、抜歯が必要なところのご説明もいたしますが、どのような理由でその歯が悪くなっているのか、どうして抜く必要があるのかを、しっかりと説明します。その上で、入れ歯治療の計画を患者さんと一緒に立てていきます。

入れ歯治療で心がけていることは何ですか?

三原佑介院長 みはら歯科クリニック4

入れ歯はなくなってしまった歯を補う役割も大事ですが、それよりもこれ以上歯をなくさないように他の歯を守るためという重要な役割も持っています。合わない入れ歯を使い始めたら、どんどん歯がなくなっていったというケースは枚挙にいとまがありません。それを防ぐためには、例えば歯周病で歯が揺れて抜けてしまわないように、揺れを抑えるために金具の位置を考える必要があります。他にも、将来追加で歯を抜くことになった場合を考慮したデザインの選択も重要です。つまり、将来を見越した入れ歯を作ることが肝心なのです。

歯科医師も諦めない、患者も諦めない治療を

患者さんとのコミュニケーションで、心がけていることはありますか?

三原佑介院長 みはら歯科クリニック5

患者さんへ説明をする際は、画像などを使って丁寧にわかりやすくするように心がけています。また治療計画の相談では1時間くらい時間を取り、その後も治療のたびに今から行うことを説明しています。患者さんが歯科医師の話で覚えられることはほんの一部分だと考えてのことです。歯を削る時や抜く時など、後戻りできないような治療をする場合には特に気を配っていますね。入れ歯作りの際も、入れ歯は万能ではないのできちんとデメリットも話し、納得してもらった上で対応しています。

歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

子どもの頃から18歳くらいまで、患者として大阪大学歯学部附属病院の口腔外科に通院していたんです。その時の歯科医師の先生や治療に感銘を受けて、自分も歯科医師になろうと思い大阪大学の歯学部を受験しました。その後の臨床実習時代に、現在も尊敬する恩師に巡り合ったのです。高齢者に優しく接しながら適切な治療を施す先生で、手先も器用な入れ歯のプロフェッショナルでした。ちなみに歯科医師をめざした理由の一つには、昔から手先を使うことが好きだったこともあるかもしれません。プラモデル製作が趣味で、今もミニチュア模型を作ることもあります。

最後に、地域の方へメッセージをお願いします。

三原佑介院長 みはら歯科クリニック6

入れ歯を作ってはみたものの、痛くなったり、違和感がありなじまなかったりして、入れ歯を使っていない方も少なくないと思います。しかし患者さんが入れ歯を使うことを諦めると、入れ歯の治療はそこで終わってしまいます。なぜなら入れ歯は自分で外せるものなので、患者さんにつけるぞという意志がないと継続するのが難しい治療なんです。そのことから、他のかぶせ物やインプラントなどの治療とは違い、入れ歯の治療は患者さんのモチベーションが重要となります。そこで当院では私たち歯科医師も伴走者としていつまでもお付き合いし、治療を諦めない姿勢を大切にしているのです。患者さんも諦めずについて来ていただけると、何かしらお力になれると思います。入れ歯についてはもちろん、その他の歯のお悩みについても「ここに行くと解決につながるよ」と言っていただけるような歯科医院をめざし、早く地域の皆さんに貢献できるよう研鑽に励んでいきたいです。

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