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永井 良 院長の独自取材記事

性感染症内科ペアライフクリニック横浜院

(横浜市西区/横浜駅)

最終更新日:2024/07/05

永井良院長 性感染症内科ペアライフクリニック横浜院 main

横浜駅から徒歩5分のビル4階にあるのが「性感染症内科ペアライフクリニック横浜院」。グレー系の色調で統一された院内は、まるでデザイナーズマンションを思わせる雰囲気である。日本では数少ない性感染症を専門とするクリニックとして、2024年5月1日に開院。同院の院長を務める永井良先生は、一橋大学法学部の卒論提出2ヵ月後に、医学部を受験したという異色の経歴の持ち主だ。医学部卒業後は、東北や関東の大学病院で研鑽を積んできたという。日本内科学会総合内科専門医、日本腎臓学会腎臓専門医の資格を有する。勤務医時代、患者とのコミュニケーションのなかに医師としてのやりがいを見い出したそうだ。今回は、そんな永井院長にクリニックの理念、自由診療専門というクリニックのこだわりや特徴について詳しく聞いた。

(取材日2024年6月7日)

クリニック理念は、「性感染症・性病を減らす」こと

初めに、クリニックの理念やこだわりについてお伺いします。

永井良院長 性感染症内科ペアライフクリニック横浜院1

当院は「性感染症・性病を減らす」という理念を掲げ、性感染症内科専門のクリニックとして2024年5月1日に開院しました。当院には診察券はございません。来院前に入手したバーコードで受付を済ました後、完全個室の「診察待合せスペース」に入室。室内に用意されたタブレット型端末で診察のお呼び出しを行いますので、人と会う機会はほとんどありません。検体を持ち歩く必要もなく、検査後は完全個室の「会計待ちスペース」に移動していただくという流れ。また会計時の姿が、他者から視認されにくい工夫も施しました。これは一例にすぎず、受付から問診、診察、検査、診断、結果報告、治療に至るまでの全工程において、患者さんの心的負担の軽減につなげられるよう設計しました。

なぜ特化型クリニックを開院したのでしょうか。

当院は、「性病の増加」という社会課題に尽力したいという思いのもと開院。性感染症は放置すると生命に関わるリスクがあること、不妊の原因になることなどを知っていただきたいですね。性感染症は無症状であることが多いため、自覚がないまま大切なパートナーの感染源になってしまう場合も。他の病気と同様、この感染症においても予防、早期発見、早期治療が大切ですので、定期的な受診をお勧めしたいです。性病は他人に相談しにくい感染症なので、ネガティブなイメージを持たれる方もいらっしゃることでしょう。だからこそ正しい情報を伝え、受診を促すスペシャリストが必要だと考えました。性病の検査や治療のハードルを下げること。ここにこだわり抜いたのが、当院です。小さな不安でも結構なので、気軽にご相談いただけると幸いです。

患者さんの傾向について教えてください。

永井良院長 性感染症内科ペアライフクリニック横浜院2

患者さんの年齢層は、男性の場合は20歳から70歳台。女性は20歳台の方が多い傾向です。代表的な主訴として挙げられるのは、かゆみ、痛みや膿など。性器周辺のできものや違和感を覚えた際、ご自身でホームページを調べてみたものの不安が拭いきれなかった方のご相談を数多くお受けしています。当院は自由診療のクリニックです。具体的な症状がないので保険診療を受けられないかもしれない、一般的なクリニックでは人目が気になるので訪問したくない、などの理由から当院を選び来院してくださっているようです。当院は平日21時まで、土日祝日も診療しており、お忙しい毎日をお過ごしの方であっても通院しやすいかと思います。また私は日本内科学会の総合内科専門医でもありますので、性感染症にとどまらず内科疾患に関わるアドバイスや近隣の医療機関との連携も可能です。

不安を抱えた患者が、安心して帰宅できるように

なぜ、院長は医師をめざしたのでしょうか。

永井良院長 性感染症内科ペアライフクリニック横浜院3

私が医師をめざした経緯はかなりユニークで、高校卒業後に入学したのは一橋大学法学部です。刑法第39条「心神喪失者の行為は、罰しない」の存在を知りとても興味を持ったことがきっかけとなり、大学4年生の12月には「心神喪失者の犯罪」に関わる卒論を提出しました。卒論を書いていく過程において、「精神科医」への関心が深まっていくことに。卒論提出後、将来の道を急転換し2ヵ月後の医学部合格をめざし猛勉強を開始し、帝京大学医学部に入学しました。親からも驚かれるばかり。一橋大学も卒業はできました。

大学卒業後、現在に至るまでの経緯を教えてください。

研修医として帝京大学医学部附属溝口病院に。その後、仙台の東北医科薬科大学若林病院で勤務しました。研修医としてさまざまな臨床科の経験を重ねていくなかで、次第に精神科ではなく内科への想いが強まっていきました。そして最終的に内科を選択することに。その後赴任した東京女子医科大学八千代医療センターでは、腎臓内科に関わる研鑽を積ませていただきました。2年間の千葉県での勤務後に再度仙台に戻り、後に当オーナーとのご縁がつながり現在に至ります。日本でも数少ない「性感染症に特化したクリニック」にチャレンジしたい、というオーナーの強い意思に共感。私も院長として参画させていただくことになり、とてもうれしい気持ちでいっぱいです。

院長が診察を行う際、どのようなことを心がけていますか。

永井良院長 性感染症内科ペアライフクリニック横浜院4

大学病院時代は、ご高齢者のお看取りを経験することが多かったですね。最後にご家族から感謝のお言葉を頂戴したときは、医師としてのやりがいを感じるとともに、医療は人とのコミュニケーションのもとに成立していると感じることもしばしば。不安を抱えて来院された患者さんが安心して帰宅していただくには、まず患者さんのお話を丁寧にお聞きすることが大切です。また当院の患者さんに経緯説明を求める際には、不快感を想起させぬよう慎重な言葉選択を心がけています。また診断とお薬の処方だけで終わるのではなく、再感染、他者への感染や合併症のリスク、予防に関わる情報の提供にも注力。こうした小さな積み重ねが、当院の理念である「性感染症・性病を減らす」ことにつながると信じています。

高付加価値のある医療提供を貫くクリニックへ

医療体制についてお伺いします。

永井良院長 性感染症内科ペアライフクリニック横浜院5

2024年6月から、医師2人、看護師2人、受付1人の体制にパワーアップされました。診療時間を拡充し、患者さんにとって通院しやすい環境づくりを徹底しております。当院が行う医療は、自由診療のみ。数多くのクリニックから当院を選んでくださった患者さんに、高付加価値を実感いただけるようなサポートを提供すべく、スタッフ一同、意を一つにして日々の業務に従事しております。患者さんの来院前、問診票を事前確認し先を見越したオペレーションを心がけるスタッフの姿を目にすると、とても誇らしく感じます。開業前のこと。オーナーから当院の理念、立ち上げにあたっての想いやスタッフへの期待について申し送りがありました。それを納得した精鋭メンバーがそろっていることは当院の自慢の一つです。

地域の方から、どのようなクリニックとして認知されたいですか。

性感染症内科は、敷居が高く、抵抗を感じがちな診療科であることは理解できます。だからこそ、誰でも気軽に来院できる、他にはないクリニックであると認識されることをめざしたいですね。当院ならではの特徴は、人との接触機会の低減、院内滞在時間の短縮、幅広い院内検査項目、即日可能な精密検査、迅速な検査結果の通知など。性感染症は特定の人だけが罹患するものではなく、誰にでも起こり得ます。自分事として捉えて、他科の健康診断受診と似た感覚をもって定期的な受診を意識してもらえるのが望ましいですね。当院の患者さんは自由診療と知った上で来院してくださっているので、当院は保険枠で行う医療とは異なる価値を提供する必要があります。常に患者さんの求めるものに応えられるよう、改善を継続したいと思っています。

最後に、今後の展望をお願いします。

永井良院長 性感染症内科ペアライフクリニック横浜院6

当院はホームページのほかにも、SNSを活用しながら情報を発信していますが、それだけでは当院がめざすレベルの情報周知ができるとは思っていません。オンラインのみならず、オフラインの定期的なイベントや、正しい情報を知ってもらうための機会などを創出していきたいと思っています。繰り返しになりますが、「性感染症」は誰にでも発症し得ること、放置すると大病につながりかねないこと。この情報は、ぜひ多くの方に周知したいところ。当院では未成年の患者さんは少ないものの、「すごく不安だけど、親に話せない」と悩む未成年者は少なくありません。当院は未成年にフォーカスしたサポートの必要性を実感しているので、今後はそちらの検討も積極的に行っていく予定です。

自由診療費用の目安

自由診療とは

検査・診断料/2980円~ ※検査の内容と費用の詳細はクリニックホームページをご覧ください

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