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井柳 俊紀 院長の独自取材記事

Opus One Clinic

(世田谷区/用賀駅)

最終更新日:2024/12/23

井柳俊紀院長 Opus One Clinic main

用賀駅から徒歩2分の場所に事業所を構える「Opus One Clinic」は、訪問診療をメインに行うクリニックだ。院長を務める井柳俊紀先生は金沢大学を卒業後、総合的な内科診療を行う医師として研鑽。救急医療に携わる中、「症状が悪化する前にもっとできることがあったのではないか」といった疑問を感じ、在宅医療の道に。また「在宅医療に携わるなら、患者さん本人の意思を尊重した診療を行いたい」と考え、開業を決意したそうだ。診療の際に心がけているのは、今の状態だけで患者を判断しないこと。人生背景なども含めて、患者一人ひとりをより深く知るよう努めている。丁寧に親身に寄り添う診療を心がける、さわやかで親しみやすい井柳院長に、医師をめざしたきっかけやクリニック名に込めた想いから今後の展望に至るまで、幅広く聞いた。

(取材日2024年11月22日)

一人ひとりと共鳴し合いながら、丁寧に親身に診療する

まずは医師をめざしたきっかけや専門についてお聞かせください。

井柳俊紀院長 Opus One Clinic1

外科医が活躍する漫画を読んだのがきっかけです。しがらみに縛られず、目の前の患者のために全力を尽くす主人公のことを「かっこいいな」と思って、全巻そろえて読み通しました。その影響もあり、最初は外科の医師をめざして医学部に進んだんです。学生時代はラグビーをしていて、ケガもよくしましたし、骨や筋肉にも興味があったので、整形外科に進もうと思っていました。しかし卒業後の初期研修で、片山充哉先生という総合内科を専門とする先生に出会いまして。技術はもちろんのこと人間的にも素晴らしい先生で、自ら志願し、2ヵ月間先生のもとで学ばせていただきました。その間、自分でも成長できたという実感があって、悩んだ末に総合内科領域を専門に選びました。

その後、なぜ在宅医療の道に足を踏み入れられたのですか?

当初、総合的な内科診療を行う医師として病棟で入院管理を行う「ホスピタリスト」をめざしていました。救急搬送されてきた患者さんなどをしっかり治療し、退院までサポートする仕事です。ただ救急医療に携わる中、「症状が悪化する前にもっとできることがあったのではないか」と疑問に感じることもありまして。実際に自分が携わってみないとわからないと思い、在宅医療の道に足を踏み入れました。在宅医療を経験して感じたのは、患者さん本人の意思を尊重することの大切さ。とはいえ、患者さんは体が弱っていたり判断力が低下していたりするため、ご家族や周囲の意向が反映されることも多くて。クリニックを持てば、自分がめざす本人の意思を尊重する診療ができるのではと考え、開業を決意しました。

「Opus One」というクリニック名の由来についても教えていただけますか?

井柳俊紀院長 Opus One Clinic2

「Opus One」は、もともと作品番号1番という音楽用語。当院も、患者さんや地域の方々と共鳴し合いながら診療していくことを思い描いています。勤務医時代は、限られた時間の中で検査結果を見たり薬を処方したりせざるを得ず、一人ひとりに十分に寄り添えないことを悩んでいたんです。そのため開業したら、地域の患者さん一人ひとりの声を聞いて、丁寧で親身な医療を提供しようと思っていました。まさに旋律が重なり合って共鳴し合う、シンフォニーのような診療をしていきたいと思ったのがクリニック名の由来です。

人生背景まで知ることを大切にし、幅広いニーズに対応

患者さんと接する際、どんなことを心がけていますか?

井柳俊紀院長 Opus One Clinic3

最も心がけているのは、今の状態だけで患者さんを判断しないこと。例えばご高齢の方の場合、今は病気でも、働いていた若い時期もあります。ひとくくりにおじいさんおばあさんとして接したくないんです。会話の中で、「こんな仕事をしていた」「こんなことが好きだ」といったことがわかると、接し方も変わりますし、いっそう敬意を払えるようになります。部屋に飾られた子どもと遊ぶ写真や仕事で表彰された写真などを見て、「以前はこうだったんですね」などの会話も大切にしています。現在、緩和ケアの患者さんを診ることが多いのですが、緩和ケアでも痛みを取ることに終始するのではなく、患者さんに寄り添い、残された時間を良いものにして差し上げることも大切だと思うのです。ご高齢の方でもお子さんでも、同じように親身に接するよう努めていますね。

こちらのクリニックの強みについてもお聞かせください。

がんの緩和ケア、ALSやパーキンソン病といった神経難病に対する治療、医療的ケア児の治療、皮膚疾患の処置・管理など、幅広い医療ニーズに対応していることが当院の強みです。さらに関節内注射やトリガーポイント注射など、整形外科的な処置にも対応しています。そうした処置を受けるために整形外科に通院せざるを得ない方もいて。患者さんの負担を減らして差し上げたいんです。当院では、点滴や輸血、麻薬投与など、幅広い医療処置を提供。胃ろうをしている、気管を切開しているなど、複数の問題を抱えている患者さんの場合、何か1つでも対応できないと別の先生に診てもらわなくてはなりません。さまざまな状況の方にご利用いただけるよう、広く対応できる体制を整えているんです。

広く対応できるように介護職など多職種との連携も密にされているのですね。

井柳俊紀院長 Opus One Clinic4

はい。多職種とも密に連携するよう心がけています。最も意識してるのは、往診を依頼された際などに迅速に対応すること。勤務医時代に救急医療に携わっていた影響もあるかもしれませんね。またご依頼をいただいた事業所の近くに行く際には、顔を合わせてあいさつするようにも心がけています。さらに当院では、初診の患者さんでも、介護認定を受けるために必要な「主治医意見書」を作成します。具合が悪く長期間医療機関にかかれていなかったり、かかりつけ医をもっていなかったりして、困られているケースもあるからです。

気持ちに寄り添い、自分らしく生きられるようサポート

美容医療や補聴器の相談にも対応されているようですね。

井柳俊紀院長 Opus One Clinic5

はい。患者さんのニーズに広く対応する一環として、美容医療や補聴器の相談も行っています。めざす目標は他の診療と同じで、患者さんのお気持ちに寄り添い、自分らしく生きられるようにサポートすること。美容医療に関しては、「興味はあるけど、なかなか踏み出せなかった」という方でも、訪問診療であれば利用しやすいのではないでしょうか。また診療を行う中、耳が聞こえにくいために、コミュニケーションを取りづらかったり、認知症と間違えられたりする患者さんもいらして。そうした問題を改善できればと思い、補聴器の相談も承っています。

日々診療でお忙しいことと思いますが、何か趣味などはありますか?

ブラジリアン柔術をしています。格闘技はもともと見るくらいだったのですが、たまたま知り合いがブラジリアン柔術のジムに通っていて。私も運動不足解消のために行ってみたら、意外と面白くて。ブラジリアン柔術はパンチやキックなどの打撃がない比較的安全な格闘技で、ハワイではとても人気があるそうです。

最後に今後の展望や読者に向けたメッセージをお願いします。

井柳俊紀院長 Opus One Clinic6

これまで医師として研鑽を重ねてきましたが、まだ足りないところもありますので、今後もさらに勉強してクリニックの診療をより充実させていくことをめざしています。そのために今も勉強会に参加していますし、訪問診療の移動時間に、アメリカ内科学会のポッドキャストを聞くこともあります。地域の皆さまに、幅広い医療ニーズに対応していることや患者さんに親身に寄り添う診療をしていることなど、当院ならではの特徴を知っていただけたらうれしいですね。お困りのことがあれば、まずはお気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ボツリヌストキシン製剤/3万3000円~
※詳しくは医療機関へお問い合わせください。

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