先進の機器でシミュレーションも
マウスピース型装置を用いた矯正
岡崎駅東口みかづきファミリー歯科医院
(岡崎市/岡崎駅)
最終更新日:2025/02/14


- 自由診療
歯並びの乱れを整えるための方法の一つにマウスピース型装置を用いた矯正がある。患者の歯並びに合わせて作製されたマウスピース型装置を決められた時間、装着することで歯を動かすことをめざす方法で、近年、その需要は高まっているという。「岡崎駅東口みかづきファミリー歯科医院」では先進の光学式口腔スキャナーを用いることで、患者にとって負担感の少ない矯正に努めている。「スキャナーは現状を把握するだけでなく、患者さんのモチベーションを保つためにも大きな役割を果たしています」と語るのは、孫田哲郎(まごた・てつろう)院長だ。患者自身が矯正の内容や費用、リスクに至るまで納得した上で矯正を行うことを大切にしているという孫田院長に、マウスピース型装置を用いた矯正の特徴やクリニックでの工夫点について話を聞いた。
(取材日2025年1月22日)
目次
口腔内スキャナーで撮影した3D画像で現状を確認。精密に型採りができ、患者の負担軽減にもつながる
- Qマウスピース型装置を用いた矯正にはどんな特徴がありますか?
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A
▲画像を用いて丁寧に説明をする院長
一番の特徴は透明で目立ちにくいということ。矯正をしていることを周りに気づかれたくない方に適しています。取り外しが可能で、食事と歯磨きの時には装置を外しますので、口腔内を清潔に保ちやすいです。ワイヤー矯正では、飛び出した金属が口腔粘膜に引っかかり、口内炎になってしまう事例も少なくありませんが、プラスチック素材であるマウスピース型装置ではそういった心配も少なく、金属アレルギーがある方にも対応可能です。また、ワイヤー矯正とは矯正の際の力のかかり方が違うため、マウスピース型装置を用いた矯正のほうが装着時の痛みを感じにくいことも利点です。一方で、デメリットは歯を削らないといけない場合があることです。
- Qこの矯正は、どんな人に向いているのでしょうか?
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A
▲患者に合った矯正方法を提案する
ある程度、永久歯が生えそろったお子さんから成人まで、幅広い年齢層の方が対象です。ただしインプラントは動かないため、複数本埋入しているケースでは動きに制限がかかります。他にも、骨格に大きな問題を抱えている方は、手術適応となりますので、マウスピース型装置を用いた矯正は適していないでしょう。ワイヤー矯正とマウスピース型装置を用いた矯正、どちらかでないとできない、という症例は少なく、患者さんの希望に合わせて矯正法を選択できることが多いです。一般的にはマウスピース型装置を用いた矯正のほうが、期間が短くできるケースが多いため、矯正を早く終えたい方や、以前に矯正をしたが再度調整を望む方にもお勧めです。
- Qこちらのクリニックで工夫している点があれば、教えてください。
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A
▲口腔内をスキャンし、適切な治療計画を立てる
歯型を採る際に、光学式口腔内スキャナーを用いている点です。小型のカメラを口腔内に入れて撮影をすると、モニターに歯型の3D画像が写し出される仕組みです。従来の方法では、歯型を採るために印象材を口の中に入れる必要があり、患者さんにとって負担感のあるものでした。その点の改善が望めることに加えて、このスキャナーでは、矯正後の歯の状態をシミュレーションすることもできるのです。矯正は時間がかかるものです。目標とするゴールを実際にイメージできることは、矯正に臨む上での大きなモチベーションになるかと思います。歯科医師と患者さんが同じ「ゴール」を見据えて矯正を開始できることは、メリットが大きいと感じています。
- Q矯正を進めていく上で、大切にされていることはありますか?
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A
▲プライバシーに配慮した清潔感のある半個室の診療室
当院には2人の矯正専門の歯科医師が在籍しており、月に2回診療をしています。先生方には、患者さんに対してしっかりとした説明をするようお願いしています。相談時には先ほどお伝えしたシミュレーションを行い、矯正期間や費用、起こり得るリスクについてもお伝えし、納得された上で治療に進んでいただくことを心がけています。矯正開始前の検査では、エックス線撮影や口腔内写真、お顔の写真撮影などを行い、ご要望も伺った上で詳細なレポートをお出しします。マウスピース型装置を用いた矯正を開始した場合では、月に1度の通院で矯正の進み具合を診ます。装着時間を守れているかや、日常生活についての聞き取りも行い、アドバイスをします。
- Q矯正中や矯正後に患者さん自身が気をつけるべきことは?
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A
▲何かあれば相談してほしいと語る院長
決まった時間は装置を着けていないと、思ったような効果が期待できません。矯正が終わった後も、矯正にかけた時間と同じだけ保定期間が必要で、この時も装着時間を守らないと後戻りにつながります。お口全体の健康を保つため、当院では月に1度の来院時に虫歯や歯周病のチェック、歯のお掃除をしています。こういったクリニックでのメンテナンスに加えて、患者さん自身の管理も大切。甘いものを飲食した後、そのまま装置を着けたら虫歯のリスクが上がりますから、装置を着ける前に歯磨きをしましょう。装置は約2週間に1度、交換しますので流水で洗えば十分ですが、においが気になる場合は市販の洗浄剤を使って洗ってください。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正/33万円~(方顎)、ワイヤー矯正/65万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。