医学的根拠に基づく体作りを目指す
整形外科のリハビリテーション
かのう整形外科
(東海市/高横須賀駅)
最終更新日:2026/03/13
- 保険診療
リハビリテーション、リハビリという言葉を耳にする機会はあっても、マッサージやトレーニングマシンによる治療と誤解している人もいるかもしれない。しかし実際に行っているリハビリの目的は、一時的に体の機能と痛みを改善することではなく、「体の機能改善と痛みのコントロールにとどまらない、生涯にわたる健康な体づくりへの提案だ」と注意を呼びかけるのが「かのう整形外科」の院長である加納潤先生だ。明るく開放的で広々としたリハビリルームを備え、理学療法士が症状に応じて施術を行っている。医師とリハビリスタッフで常に連携しながら、体の幅広い部位の痛みや骨折、さらには骨粗しょう症まで幅広い整形外科疾患に対応している。リハビリは実際にどのように行うのかなど、詳しく話を聞いた。
(取材日2026年2月3日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Qリハビリとは具体的にどのような行為なのでしょうか。
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A
リハビリには大きく分けて「体の機能改善をめざすリハビリ」と「痛みの改善をめざすリハビリ」の2種類があります。具体的には患者さんの体を触りながら問診をして、生活の中で困っていること、どのような動作でどんな痛みが出るのかなど、細かく病態を探りながら施術を進めていきます。医師による薬の処方や注射による治療を受けながら、日々変わる症状に応じて関節の動く範囲の拡大を図ったり、筋肉や靱帯の痛みを改善するためのリハビリ治療を受けることができます。まずは医師による診察を受けていただき、リハビリの適応があると判断した場合に、その病態に対して専門性の高いリハビリスタッフが対応していきます。
- Qリハビリは何を目標とするのでしょうか。
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A
当院では、患者さんの日常生活でのお困り事に対する体の機能改善や痛み改善をめざすほか、生活指導を行うことで、けがや痛みの再発予防と、さらには健康な体づくりにつなげていくことを目標としています。そのためリハビリでは、ストレッチや筋力アップの訓練だけではなく、日常生活での姿勢、体の動かし方、運動やストレッチ方法など、患者さんの生活背景に応じて指導することが重要だと考えています。当院でのリハビリは担当制ですので、患者さんの病態をしっかり把握した上で、ぶれない治療方針のもと継続的に治療を受けることができます。日々変化する病態を評価し、必要に応じて医師の診察を受けながら質の高い医療を受けることが可能です。
- Qクリニックのリハビリと接骨院の施術では何が大きく違いますか?
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A
クリニックで行うリハビリは、レントゲンやMRI、超音波検査などの検査を踏まえ、医学的根拠をもとに医師が下した診断に沿って行う医療行為です。一方接骨院では、体を見たり触ったりはするものの基本的に感覚に頼りながら行う施術になりますので、その点が大きく異なります。また医師による処方や注射、リハビリを組み合わせ、総合的なチーム医療が受けられる点でも患者さんにとってのメリットだと言えます。症状や病態は日々変わるため、リハビリでは毎回病態を評価し、必要に応じてリハビリ後に注射をすることも。医師とリハビリスタッフがワンチームとなって患者さんの治療に携わることで、質の高い医療につながっていると感じています。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1医師による診断、リハビリ計画の作成
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まずは医師の診察を受け、必要に応じて画像検査を行い、その結果と合わせて医学的根拠に基づいた診断を受ける。その際、リハビリによる効果が期待できると判断があった場合にリハビリの提案が行われる。リハビリを行う場合、医師が病態と患者の生活背景を把握した上で、どのようなことができるようになりたいのか?など、患者の希望に沿ったリハビリ計画を作成。この治療計画は、病態の変化に応じて毎月見直しを行っているという。
- 2運動器リハビリの実施
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同院では1回20分とし、週に1~3回のリハビリを完全予約担当制で対応。担当のリハビリスタッフが毎回患者の病態を再評価しながら、症状に合った施術を行っている。病態によって異なるが、筋肉や靱帯症状はリハビリによる効果が特に期待できる場合が多いとのこと。高い治療効果を出すためには、治療計画に沿った定期的な通院が大切。患者が負担に感じても一緒に頑張っていけるように、適切なフォローを欠かさないそうだ。
- 3リハビリスタッフからも患者に病態を説明
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医師の診断を受け、実際にはリハビリスタッフが患者の関節や靱帯、筋肉のバランスを評価しながら施術を行う。施術を行うだけではなく、細かな病態説明や痛みの原因などをリハビリを通して患者に説明することが、患者の安心につながる大切なことだという。また同院では、患者の体の状態を把握した上で生活指導や通院の必要性の説明をすることで、継続的かつ効果的な治療につなげていくよう心がけている。
- 4リハビリスタッフが患者と体を動かしながら説明
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リハビリ治療は、患者が受け身になって施術を受けているばかりではない。骨折による筋力低下や慢性的な姿勢不良には、患者自身が病態を理解し、体の動かし方を学ぶ必要があるという。どのように体を鍛え、どのように動かすとけがの予防につながるかなど、一緒に学んでいける体制を整える。担当のリハビリスタッフが一緒に体を動かしながら説明していくので、安心してリハビリを進められる。
- 5けがの予防を見据えた生活指導
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リハビリの最終目標は、健康な体づくりを患者自身が自己管理できることだ。そのためには、正しい姿勢や運動、さらには食生活や生活習慣など総合的な生活指導が欠かせない。一般的には、治療の初期段階では注射などで痛みにアプローチしながら、体の機能を改善すべくリハビリを開始するが、最終的にはリハビリのみの通院になることがほとんどだそう。リハビリに生活指導を取り入れることで、状態維持とけがの予防にもつなげていく。

