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間野 公介 院長の独自取材記事

まの整形外科リハビリクリニック

(京都市山科区/椥辻駅)

最終更新日:2024/07/08

間野公介院長 まの整形外科リハビリクリニック main

京都市山科区にある「まの整形外科リハビリクリニック」は、一般的な整形外科診療を軸に、リハビリテーションと骨粗しょう症治療、スポーツ医療に注力するクリニック。院長を務める間野公介先生は、学生時代に取り組んでいたサッカーでけがに悩まされ、一度は鍼灸師としての道を歩んでいた人物。しかし、経験を積むほどに鍼灸師のままでは「診断」をつけられないもどかしさを感じ、より本質的な治療を行うために医師になろうと決意。そこから今日まで、一心不乱に進んできたという。「検査・診断・治療そしてリハビリまで、なんでも相談してもらえれば」と明るい笑顔で話す間野院長に、クリニックの特徴や診療にかける熱い思いを聞かせてもらった。

(取材日2024年6月7日)

鍼灸師から一転、整形外科医をめざす

まずは開業までの経緯を聞かせてください。

間野公介院長 まの整形外科リハビリクリニック1

実は私が最初にめざしていたのは鍼灸師です。私は学生時代、サッカーに熱心に取り組んでいたのですが、ある時選手生命に関わるような大けがをしてしまったんです。「もうプレーできないかもしれない」と絶望していた私に寄り添ってくれたのが鍼灸師の先生でした。それに感銘を受け、自分も鍼灸師になって、同じようなけがなどに苦しむ人々を少しでも助けることができればと考えていました。しかし、経験を積んでいくにつれて、鍼灸師のままでは「正確な診断」ができないことにもどかしさを感じるようになりました。医学的な知識があれば、より多くの人の役に立てます。より本質的な治療をしようと医学部を受験し、医師となって現在に至ります。一緒に医学部に入学した仲間に比べると、自分は7年遅いスタートとなりました。

開業前にはどのように研鑽を積んだのですか?

整形外科といえばやはり「手術」が必須ですから、ほとんどの人がまずは手術の技術を磨きます。自分はなにしろ7年遅れですから、京都大学医学部附属病院と、関連病院である洛和会音羽病院、京都市立病院で、積極的に救急医療にも携わり、とにかく数多くの外科手術の経験を積むように努めました。同時に、外来診療では骨粗しょう症やリウマチ専門の外来も担当しました。私は医師になった時にはすでに開業することを考えていましたので、諸先輩方の外来診療を見学させていただき、患者さんとのやりとりを含めて多くを学びました。その時に感じたこと、教えていただいたことは今の自分の診療スタイルの大きな礎となっています。そして医師になって10年がたった今年、自分の理想とする医療を提供できるクリニックをめざして、愛着と土地勘のある山科に開業しました。

クリニックの特徴を教えてください。

間野公介院長 まの整形外科リハビリクリニック2

一般的な整形外科診療はもちろん、これまで培ってきたリウマチ、骨粗しょう症、スポーツ整形の知識・経験に東洋医学の要素も加え、多彩な治療法を提供できることが特徴です。また、理学療法士や作業療法士たちとともに取り組むリハビリも行えます。特にリハビリに関しては、勤務医時代に「患者さんが安心して社会復帰できるまで、しっかり診てくれるリハビリ施設がもっとあればいいのに」と感じていましたので、自分たちがそのような場所でありたいと考えています。リハビリ室が広く、明るいのも当院のいいところ。リハビリは1回だけで終わる治療ではないので、通うことで心身がリフレッシュし、前向きな気持ちで取り組みたくなるような空間となるよう心がけています。

一人ひとりに合わせた治療やリハビリを提供

物理療法だけでなく、理学療法士や作業療法士と行うリハビリも大事にされているんですね。

間野公介院長 まの整形外科リハビリクリニック3

けん引療法や電気療法、ウォーターベッドなどの治療機器を用いるリハビリは、身体機能の改善に大きな効果が期待できます。ただ、それ以上のよりこまやかなアプローチには、理学療法士や作業療法士の存在が欠かせません。当院では、完全予約制で理学療法士や作業療法士と行うマンツーマンのリハビリを実施し、一人でも多くの人が当たり前の日常に戻れるようにサポートしています。お話ししながら筋肉を伸ばしたり、こわばりをほぐしたりと、関節の動きにアプローチをする手技をすると患者さんの不安も軽くなりますし、患者さんのお話を聞くことでその人の日常生活に本当に必要な動きは何かがわかります。治療機器任せではなく、人間同士だからこそのリハビリができればと思っています。

リハビリにはどのような患者さんがいらしているのですか?

腰や肩、膝の痛みに悩む方、手術後や交通事故のリハビリを希望される方、スポーツ障害やスポーツ外傷からの競技復帰をめざす方が中心です。リハビリを受けるためには、必ず一度は診察を受けていただくことになりますが、他院で手術を済ませてからリハビリのみに通う方もいらっしゃいますよ。また、骨粗しょう症やフレイルの予防のために通う方も。悩みや症状、目標も人それぞれですが、お一人お一人に合わせたプログラムを用意して目標達成に向けて一緒に取り組んでいます。もちろんご自宅でできるアドバイスも積極的に行っています。自分の体がどんな状態なのか、なぜ痛みが出るのか。まずはそういったメカニズムを知ることもリハビリの第一歩。今よりちょっとでも良くしたい気持ちがあれば、なんでもご相談いただければと思います。

スポーツ整形についても聞かせてください。

間野公介院長 まの整形外科リハビリクリニック4

私は自身がサッカーをしていたこともあり、アスリートがけがをした時、どんなふうに感じるものなのかよくわかります。真剣に競技に取り組んでいればいるほど、けがをしていること、痛みがあることを言い出せず無理をしてしまいます。私自身もそうでしたし、そんな選手をたくさん見てきました。なぜ無理をしてしまうかというと、受診すると「スポーツを控えて安静に」と言われるからです。そのせいでせっかくのチャンスを逃してしまうかもしれない。そんな気持ちがアスリートをどんどん医療機関から遠ざけてしまいます。ですから当院では、できるだけ練習を中断しない治療・リハビリを行えるような治療計画を立てます。毎日のコンディショニングも含め、競技を続けられるようサポートすることで、痛みの放置や重症化を避けられたらと思っています。

整形外科を通じて多くの人に元気と幸せを

女性アスリート特有の悩みもサポートされているそうですね。

間野公介院長 まの整形外科リハビリクリニック5

男性とは違い、女性アスリートには女性アスリート特有の悩みもあります。代表的なものは無月経が引き起こす骨粗しょう症です。骨粗しょう症は高齢者の病気で若い人には関係ないと思っている人は多いですが、たとえ10代であってもリスクはあります。若い頃に骨粗しょう症になってしまうと、一生つきまとう問題になりかねません。女子アスリートには珍しくないことかもしれませんが、無月経が3ヵ月以上続くようであれば一度医療機関を受診し、適切な治療を受けていただきたいと思います。婦人科と違い、整形外科の受診であれば抵抗も少ないと思いますし、骨密度の測定は服を着たまま数分で終了します。現状を知り正しく対処することで、競技力の向上も見込めるかもしれません。未来の自分のためにも、痛みがあれば受診ください。

その他、先生が診療で大切にしていることはありますか?

一つはできるだけ患者さんの話を遮らず、最後まで聞くことです。鍼灸師として働いていた頃は一人ひとりとゆっくり話すことができ、そのおかげで患者さんのケアに役立つ情報を聞くことができていました。しかし、整形外科の外来で一人の患者さんに30分かけることはまずできません。それでもできるだけ、患者さんの不安な思いは受け止めたいなと思っています。その上で、スタッフみんなと連携して患者さんをサポートすること。私にすべてを受け止める時間がなくても、看護師なら、理学療法士や作業療法士なら、鍼灸師なら、できるかもしれない。患者さんに関することは私一人が頑張るのではなく、クリニック全体が協力・連携するチーム医療で包み込めたらと思っています。

それでは最後に、今後の展望を聞かせてください。

間野公介院長 まの整形外科リハビリクリニック6

今後は、少しずつ対応できるリハビリを増やしていきたいなと考えています。超高齢社会を支えるためにも、訪問リハビリや通所リハビリ、リハビリのための送迎サービスなども実現できればと思います。運動したほうがいい、リハビリしたほうがいいとわかってはいても、具体的な方法がわからない人は本当に多いもの。そのわからないにアプローチすることも、私たちの大切な治療の一環かなと思います。私たちがめざすのは、整形外科を通じてすべての人に元気と幸せを取り戻していただくこと。痛みをなくしたい人、元気になりたい人はぜひご相談にいらしてください。

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