専門スタッフが寄り添う
圧力波装置を含むリハビリテーション
岩津整形外科クリニック
(堺市堺区/七道駅)
最終更新日:2024/11/21


- 保険診療
病気やケガによって低下した運動機能の回復をめざし、もとの日常生活が送れるように促すリハビリテーション。堺市にある「岩津整形外科クリニック」では、広々としたリハビリルームに多様な機器をそろえ、理学療法士や作業療法士が常駐して患者のサポートにあたっている。「リハビリは、患者さん一人ひとりの目的や生活スタイルに合わせることが重要」と話すのは院長の岩津友大先生。医師、理学療法士、作業療法士などのスタッフが連携してリハビリ計画を立て、日常生活やスポーツ競技への復帰のサポートを実施。またリハビリは長くかかることもあるため、患者のモチベーション維持やメンタル面でのサポートも重要として、クリニックでは明るくアットホームな雰囲気を大切にしているという。今回は同院で取り組むリハビリの特徴について聞いた。
(取材日2024年7月3日)
目次
理学療法士や作業療法士がしっかりと寄り添い、患者の目的や希望に合わせたリハビリを提供
- Qこちらのクリニックでのリハビリの特徴を教えてください。
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A
▲理学療法士や作業療法士が常駐していることが特徴的な同院
当院のリハビリの特徴は、理学療法士や作業療法士といった専門知識を有したスタッフが常駐し、運動よるリハビリに力を入れていることです。昔のリハビリというと、低周波を当てたり、腰などをけん引したりといった機械によるリハビリが一般的でした。ですが、現在はそういった物理療法と呼ばれる機械を使ったリハビリに加えて、理学療法士や作業療法士といった専門スタッフが、直接的に患者さんの体に触れて状態を確認し、一人ひとりに合わせたリハビリ計画を立てながら進めていくことが主流となってきています。当院には女性の専門スタッフも2人います。異性に体を触れられることに抵抗があるという患者さんも、通院しやすいと思います。
- Q理学療法士や作業療法士が常駐しているメリットは何ですか?
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A
▲専門知識を有したスタッフとともに、より臨機応変な対応が可能に
医師だけでは機械によるリハビリや投薬治療に偏りがちです。ですが、理学療法士や作業療法士がいることで、マッサージなどのリラクゼーションのほか、可動域を広げることや筋力アップをめざすなど、疾患に対するアプローチ方法を増やすことができます。また常駐していることで、実際に触れる中でわかった患者さんの状態を素早く医師にフィードバックし、その日のうちにそれに対応したリハビリメニューを実施することもできます。さらに、理学療法士は腰・背中・体幹、作業療法士は肩・肘・手などのケアを得意分野としています。当院では基本的に担当制とし、患者さんのお悩みに応じ、それぞれの強みを生かしたスタッフ配置も心がけています。
- Qクリニックやリハビリ施設の上手な利用の仕方はありますか?
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A
▲日常生活で行えるリハビリと、そうでないもので施設の使い分けを
関節や筋肉疾患の治療では、運動を日常生活の中に取り入れていくことが重要です。リハビリの際には、簡単なストレッチや筋力アップ目的の運動のレクチャーも併せて行います。クリニックやリハビリ施設で自分に合った運動を教えてもらい、ご自宅でも取り組めば効率良く進めていけると思います。一方で、全身を使ったダイナミックなリハビリなどはご自宅では難しいでしょう。平行棒や段差装置を使った歩行訓練、重りを使った訓練など、設備や機器が必要な運動については、もちろんクリニックやリハビリ施設を上手に利用してほしいと思います。当院も100平米以上のリハビリ室にエアロバイクなど多様な機器をそろえています。ぜひご活用ください。
- Q圧力波装置も取り入れているのですね。
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A
▲充実の機器を備え、さまざまな種類のリハビリを提供している
圧力波装置は、圧力波を用いて皮膚の上から患部を刺激するマッサージ機器です。腱や腱鞘、足底腱膜やアキレス腱、肩など、体のさまざまな部分に利用可能です。現在は日常生活上の痛みや、スポーツ障害のリハビリの一環として取り入れており、アスリートや部活動を行う学生さんなど、希望される方も幅広いです。安全性に配慮された低侵襲な方法ですから、気になる方は、リハビリスタッフにお声がけください。
- Qリハビリを提供する上で、心がけていることを教えてください。
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A
▲スタッフが連携し、患者一人ひとりに適したリハビリプランを案内
患者さんが一番何に困っていて、どういうふうにしたいのかということを聞いて、それができるようにするプランニングを心がけています。例えば、同じように「肩が痛い」という症状でも、シャンプーができなくて困っている人もいれば、野球のボールがうまく投げられなくて困っている人もいます。ゴールが違えば、その治療のアプローチ方法も異なってきます。患者さんの話にしっかりと耳を傾けて、その人に合ったリハビリプランを提示するようにしています。また、リハビリではモチベーション維持も大切です。リハビリ室は大きな窓を作って開放的な空間にしたり、患者さんが話しやすい明るい雰囲気づくりを心がけたりしています。