竜 康弘 院長の独自取材記事
名古屋駅前ファースト歯科・矯正歯科
(名古屋市中村区/名古屋駅)
最終更新日:2024/06/26
名古屋駅から徒歩すぐの「名古屋駅前ファースト歯科・矯正歯科」は2024年5月7日に新しく開院した。海部郡大治町の「あまファースト歯科」の分院でもある同院は、矯正やインプラント治療、審美歯科を得意とし、先進の設備や技術を駆使して患者のニーズに応えている。竜康弘院長は、時代の先を見据え、同院のデジタル化を推し進める。これもひとえに、患者により良い歯科医療を提供したいという竜院長の強い想いに他ならない。「患者さんにとって本当の意味での利益は何かを追求し、常にアンテナを張り、診療に落とし込んでいきたい」と、真っすぐに前を見据え力強く語る。スタッフの育成にも尽力し、質の高い治療を提供できる体制づくりにも努める竜院長に、開院の経緯や大切にしているモットー、今後の展望など、多くの話を聞いた。
(取材日2024年6月3日)
デジタルを駆使し、より負担の少ない治療を提供する
あまファースト歯科の分院として開院されたと伺いました。経緯を教えてください。
あまファースト歯科は郊外型のクリニックで、近隣に住む方たちは通いやすい立地ですが、遠方の方はアクセス面での不便さは否めず、来院しづらいということがありました。例えば、希望する治療がある場合、より良い診療を提供してくれる歯科医院を皆さんインターネットから探して、遠方でも通うという方もいらっしゃいます。ですが一方で、せっかく通いたいと思っていただいても、アクセス面を考慮して都心で受診される方もいて、特に若い方で車を持っておらず、電車を交通手段で使っていらっしゃる方のニーズに寄り添えないということがありました。それならばと、必要としてくださる患者さんが通いやすい立地の名古屋駅前に分院を開院しようと思ったのです。
来院する患者さんはどういった方が多いでしょうか?
岐阜県や三重県といった遠方からお越しになる方が多いですね。やはり名古屋駅の目の前という立地もありますので、通っていただきやすいということが大きいと思います。また、インプラント治療や矯正、審美歯科といった診療を受けたいと、目的を持って来院される患者さんが多い印象です。これらの診療は来院いただく頻度としては少なくて済みますので、アクセスしやすい都心まで出て通院される方は多くなる傾向にあると思います。反対に、クリーニングなどの保険診療を希望される患者さんは、郊外型のクリニックに比べると少ないと感じます。
開院にあたって、院内でこだわったところはありますか?
名古屋駅前という立地を選択される患者さんのニーズに特化した設備にしています。具体的には、手術に必要な特殊な機械ですとか、矯正に必要なデジタル機材などを重点的に整えました。また、遠方から通う患者さんは頻繁に通えませんので、遠隔でさまざまなことができるようにもしています。例えばマウスピース型装置を用いた矯正はすべてコンピューターでシミュレーションをしますので、オンライン上で対話ができるウェブ会議ツールで遠隔モニタリングを行うと、通院は半年に1度で済みます。来院される方のニーズに沿った設備を強化しています。
常に時代の流れを読み、患者の真の利益を追求する
各分野の専門性を持つ歯科医師が在籍し、質の高い医療の提供に努めているとお見受けします。
当院ではインプラント治療や矯正を専門としている歯科医師を、外部から呼ぶのではなく常駐させています。というのも、何かあったときにすぐ対応できる体制がクリニック内で整っているというのは、すごく大事なことだと考えているからです。常に在籍しているという状況の中、私たち歯科医師が日々トレーニングを積んでいくことによって、いつでも患者さんの困り事に対応できる体制をつくりたかったのです。本院には歯科技工士が常駐していますので、当院で必要なインプラントやセラミックなどのかぶせ物は外注ではなく、コンピューターでデータを本院に飛ばして、本院内のラボで作っています。ですので、コミュニケーションも取りやすく、納品までのスピード感も早いです。
デジタル化を推し進めていらっしゃるのですね。
はい。例えば型採り一つとっても、われわれが今まで行ってきたことは石こうを詰めたり、ガムのようなものを流したりといった方法ですが、患者さんには不快で苦しい思いをさせてしまっていました。ところが、デジタルを駆使すれば、そういった方法を選択しなくても、光のようなもので型採りができるのです。つまり、患者さんにとって苦痛なこと、無駄なことはデジタル化によってどんどん省いていくことができますし、それが可能な時代です。デジタル化を進めて、常に先進の設備や技術を意識して取り入れシステマチックに行うことは、患者さんの真の利益を追求するという意味においても非常に重要だと考えています。
大切にされているモットーはありますか?
私だけが良い思いをするのではなくて、周りの皆さんが良い思いをしないといけないと考えています。それは患者さんはもちろんのこと、スタッフもそうです。そして、これから先の時代がどうなっていくかにも考えを巡らせて、常に先を見据えて当院の在り方を考えていく必要があります。これからの時代、日本の景気の動向もそうですが、少子高齢化を迎えて人口が減っていく中、歯科医師である私が患者さんと向き合える機会は、治療を通してでしか実際できません。ですので、私が患者さんのためにできることとは何かを考えた時に、本当に必要としていただける治療を提供していきたいです。そして、若いスタッフをどんどん採用して育成をサポートし、私自身も成長していきたいと考えています。それは回り回って、患者さんに返ってくることですからね。
スタッフが成長する環境を整え、患者に還元する
同院ではスタッフさんも多く在籍されていますが、配慮していることはありますか?
スタッフにはチャレンジできる環境を提供したいと思っています。教科書を読んでいるだけでも駄目で、バッターボックスに実際に立つことで初めて成長できると考えているんですね。さまざまな患者さんと接して、いろんな症例を経験していくことが必要ですが、当院ではそれが可能ですし、そのチャンスはいくらでもあります。それをつかみ取って、本当の意味での社会人として、医療人として、楽しくやりがいを持って働いてほしいのです。そういった部分は、患者さんの前にも表れますからね。また、普段の何げないコミュニケーションはとても大事だと思っていますので、私自身も話やすい雰囲気をつくって、風通しが良い組織であるよう配慮しています。
今後の展望を教えてください。
時代は大きく変わってきて、ひと昔前では考えられなかったような機材も出てきています。そういったものを使うことによって生まれる患者さんの利益は本当にたくさんありますし、治療に伴う苦しさやつらさ、負担がかなり軽減します。今まで歯科医師の手作業でしかできなかったことが、コンピューターを使うことによって、より治療ゴールですとか、治療の再現性、患者さんの来院頻度など、多方面に利益をもたらすことが可能となるのです。頭を使ってアンテナを張って、患者さんがどうやったら苦しくないか、治療を早く終えて負担を軽減するにはどうしたらいいか、患者さんにとって何が本当に良いのかを考えていく。そのためにも、デジタル化をしっかり進めていきたいと思っています。
最後に、読者へメッセージをお願いします。
今は本当に多くの歯科医院があって、情報も錯綜しています。インターネットにもいろいろなことが書かれていて、何が良くて、何が正しいのかということが、なかなかわかりづらい時代になってきていると思います。そういった情報にふれている患者さんはたいへん不安だと思いますし、迷うこともたくさんあると思うんですね。ですので、私たちから正しい情報を処理して発信しかなければならないと考えています。そうしていく中で、患者さんにとって本当に良い歯科医院に巡り合えると良いなと思います。当院がその一つであるよう、これからもクリニック全体で努めていきたい、そう思っています。
自由診療費用の目安
自由診療とはワイヤー矯正/74万8000円~、マウスピース型装置を用いた矯正/88万円~、インプラント治療/41万8000円~、審美歯科(インレー)/4万9500円~、審美歯科(クラウン)8万8000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。