角屋 貴則 院長の独自取材記事
志木かくや歯科クリニック
(新座市/志木駅)
最終更新日:2024/10/15
志木駅南口から徒歩2分の場所に、2024年4月開業した「志木かくや歯科クリニック」。院内に入るとすぐに広いキッズスペースがあり、子連れでも受診しやすい雰囲気だ。どんな質問にも丁寧に答えてくれる角屋貴則院長は、穏やかな口調と朗らかな笑顔の持ち主。2児の父でもあることから子育て世代への配慮も行き届き、子どもの対応も得意としている。口腔外科出身で親知らずの抜歯の難症例も院内で対応可能。服薬内容を確認しながら有病者診療を行い、「どんな人でも気軽に通えるクリニック」をめざしている。「ここに来て良かったと思える場所をつくりたい」と語る角屋院長に、同院の診療内容や開業したきっかけなどじっくりと話を聞いた。
(取材日2024年9月24日)
口腔外科の豊富な経験を軸に、さまざまな主訴に応える
開業時に掲げたコンセプトを教えてください。
お子さんからご高齢の方まで、どんな方でもリラックスして通ってもらえるアットホームなクリニックをめざしました。当院はスタッフたちがとても明るく何でも相談し合える関係性で、院内の良い雰囲気をつくってくれています。その雰囲気は患者さんにも感じ取ってもらえるはず。患者さんからも何でもお話しいただきたいですし、お困り事や不安なことには丁寧に耳を傾けて、改善をめざしていきます。歯科以外の世間話も気軽にしていただきたいですね。待合室がパパやママたちの情報交換できるような場所になったらいいなと思っています。治療に関しては妥協せず、できる限り短時間で精密な治療を提供していきます。院内でのすべてのことに関して、「ここに来て良かった」と思っていただける歯科医院でありたいです。
どのような治療に対応されていますか?
虫歯や歯周病治療といった保険診療を中心に、予防歯科、小児歯科、審美歯科など幅広く対応しています。矯正歯科では矯正専門の先生に来ていただき、成人矯正、小児矯正ともに行っています。また、私は口腔外科の分野で長年研鑽を積んできましたので、親知らずの抜歯は、歯茎の切開を伴う症例などであっても当院で対応可能です。口腔外科の経験を生かし、インプラント治療もさまざまな症例を安全性に考慮して行っています。有病者診療が可能なことも当院の特徴です。長年の経験から、服薬中の薬ごとの気をつけるべきことは会得していますし、万が一何かあった場合のフォローもスピーディーに行えます。抗生剤や化膿止めなど当院から処方する薬に関しても、画一的に出すのではなく、患者さんの症状や持病の有無、処置の内容に合わせて飲み方や量を変えることもこだわりです。
患者さんはどのようなお悩みでいらっしゃる方が多いですか?
ご高齢の方はインプラント治療の方が多いです。以前のクリニックで難しいと言われた方も、対応できる場合がありますのでご相談ください。働く世代は「ここだけ治療してください」と希望される方が多いですね。じっくりと時間をかけて根本的な治療をしたいのはもちろんですが、お忙しい方も多いですから、主訴に対してより短い期間でアプローチできる治療をめざしています。最近は「その場しのぎの治療はしません」というクリニックも多いのですが、それだとその考えについていける方だけに手を差し伸べられるような状況ですから、まずは患者さんの希望に応え、根本的な治療の大切さに気づく足がかりになるような処置を心がけています。また、子育てでお忙しい方にも気軽に来ていただきたいですね。子どもの対応に慣れたスタッフもいますので、親御さんが治療中はお子さんの相手をしておくこともできます。
子どもとの時間を大切に。オフの満足感を診療に還元
口腔外科ご出身とのことですが、改めてご経歴を教えてください。
東京歯科大学を卒業してから、通常は1年間の研修でいいところを総合病院で医科の研修医たちとともに2年間の初期研修を受けました。医科の研修医たちと同じように、点滴を取り合ったり、心電図を図り合ったりしましたね。もともとの希望である口腔外科を学びながら、医科の知識も学ぶことができる環境で、麻酔科にも半年ほど在籍しました。その後は大学の口腔外科に入局。国内留学として国立がん研究センターで研究にも従事しました。実は口腔外科でも苦手分野だった生化学・がんが研究テーマとなり、博士号を取得しました。その後も口腔外科に勤め、多くの経験を積むことができました。この時の経験は「全身麻酔以外の治療は当院でカバーできる」という自信につながっています。
開業しようと思われたきっかけはありましたか?
子どもが生まれたことで、時間的な融通も利く開業の道を考え始めました。もともと組織の中のトップに立って、自分の責任で仕事をしたいというビジョンは持っていて、大学だとそれが教授をめざすことになるのですが、なんとなく違うかなとは思っていたんです。そこで、開業を視野に歯科医院での勤務を始めました。ただ、通勤時間がかかり、子どもと一緒に寝られなかったり遊べなかったりするのがストレスで、また妻にも申し訳なく、ならば自宅近くでの開業しようと思い立ったのです。この場所にあった歯科医院は院長先生が高齢で閉院となり、引き継ぎ先を探されていたので手を挙げて今に至ります。
お子さんと過ごせる時間は増えましたか?
はい、自宅からクリニックも近くなり、子どもと過ごせる時間が増えてとても良かったです。子どもたちは2歳と4歳で今は電車が好きなので、休日は電車のイベントに行ったり、好きな路線の電車が走っているのを見に行ったりしています。そういったプライベートの満足感は、診療のモチベーションになりますし、院内の雰囲気に関わってくると思います。スタッフを含め私たちが楽しく過ごせていないと患者さんにも還元できませんから、日々楽しく過ごせるようにしたいですね。
どの世代も気持ち良く過ごせるクリニックをめざして
2児の親として、お子さんを持つ親御さんたちへ伝えたいことはありますか?
まずは、何でも気軽に相談してください。同じ子を持つ親として、歯科に関しての専門的な話から、それ以外の情報交換のようなお話まで何でも話していただきたいです。お子さんも親御さんも歯科医院を受診した感覚がないくらいの診療が理想です。特にお子さんは小さい頃から来ていただくことで、歯科医院が怖くない場所だと印象づけられますし、将来本格的に歯列矯正を行わずに済むようにするためのマウスピース型装置を用いた矯正も提案できます。また、中学生以降は部活などもあり、歯科医院から足が遠のいてしまうケースが見受けられます。小さい頃から通っていただくと、難しい年頃の子も通いやすいのではないでしょうか。中高生が友達感覚で打ち解けやすい歯科医師をめざしていますので、長く頼りにしていただきたいです。
高齢化の進む社会の中での歯科医院の役割に関しても、お考えがあると伺いました。
開業したくらいの時期に、認知症を患った方へアドバイスする機会がありました。散髪や行きつけのカフェなどに月1回でも定期的に行くように促していたのですが、面倒でなかなか行けずにいたようです。高齢化の進む社会では、そういったお年寄りが増えているのではないでしょうか。そんな中で、歯科医院に自分で予約を入れて定期メンテナンスに出かけられることは、認知症かどうかの目安になるのではないかと思ったんです。田舎だと高齢の住民が無事だという目印を毎日掲げるといったようなシステムがありますよね。そのポテンシャルが歯科医院にあると思っています。地域密着のクリニックとして、そんな究極の予防システムの確立をめざしていきたいですね。
最後に地域の方へのメッセージをお願いします。
どんな世代の、どんな症状の患者さんでも気持ち良く帰っていただける環境を整えました。来ていただければご希望に沿った治療を提案します。どなたでも安心して通えるように経験も積んできていますし、開業の際に生体モニターを導入し、管理が必要な方に対して使用していますので、ご病気が心配な方もご相談ください。歯をきれいに導くというよりは、遊びに来るような感覚で来ていただいても結構です。スタッフ全員が「患者さんがどうすれば気持ち良く過ごせるか」を考え、より良いクリニックをめざして診療を行っています。
自由診療費用の目安
自由診療とはセラミックを用いた補綴治療/5万5000円~、インプラント治療/38万5000円~、ワイヤー矯正/77万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/95万7000円~、マウスピース型装置を用いた小児予防的矯正/7万7000円~、マウスピース型装置を用いた小児矯正/33万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。