内 小保理 院長の独自取材記事
うち皮ふ科
(福岡市早良区/西新駅)
最終更新日:2026/03/25
自分をかかりつけとして信頼してくれる人たちの気持ちに応えたい――そんな思いで、2024年4月に開院したのが「うち皮ふ科」だ。院長を務める内小保理(うち・さほり)先生は、患者の困り事に真摯に耳を傾け、一人ひとりに合った治療法を提案している。また、自身の育児経験を生かし、子どものおむつかぶれなどに悩む母親たちに寄り添いながら、負担に配慮した治療法を提案してきた。「症状を抱えながら一人で悩み続けている人も少なくありません。そうした方の力になれたらうれしいです」とほほ笑む内院長に、同院の診療の特徴や患者への思いを聞いた。院長の温かなまなざしから、患者たちへの真心が垣間見える。そんな取材となった。
(取材日2024年12月5日)
一人ひとりを、ずっと見守り続ける「肌の相談役」へ
開院おめでとうございます。先生のご経歴と、開業までの経緯を教えてください。

私は大学を卒業後、大学病院の皮膚科でアトピー性皮膚炎や、薬疹、全身の紅皮症、皮膚がんなどさまざまな症例に携わりました。その後、クリニックにも勤務し、患者さんの日常的な皮膚の相談やしみ・しわ・ニキビ・毛穴相談など、美容皮膚科にも従事しました。そのような中で開業を決めたのは、一度診療をした患者さんをずっと診ていきたいと考えたからです。基幹病院では短いスパンで転勤があり、離れる際は、本当にありがたいことに「これからも診てほしい」と言ってくださる患者さんがいらっしゃいました。そうした方々のお気持ちに誠意をもって応えたいと思ったのです。また、お肌のトラブルは年代によってさまざまですから、長くお付き合いをしながら、その時々、お悩みに対応していきたいと考えました。
クリニックのコンセプトについても教えてください。
当院では、患者さんのお悩みに耳を傾け、幅広い選択肢の中からお一人お一人に合った治療法をご提案しています。患者さんの中には、「ほんの些細な悩みだから」と症状をそのままにされている方や、顔の赤みや湿疹などのケアを市販の保湿剤で済ませている方も多いようです。もちろん何度も経験している湿疹などに市販薬を使うことはあるでしょうし、それが間違いというわけではありません。ですが、クリニックを受診すればすぐに解決につながることもたくさんあると思うのです。日常生活の中でふとお肌に不安を感じたら、気軽にお立ち寄りいただける。そんな「お肌の相談役」でありたいと考えています。
患者さんと向き合う際に、心がけていることはありますか?

患者さんが本当に困っていることは何かを知るために、きちんと目を見て、お話に耳を傾けるようにしています。なるべくたくさん会話をするようにしていますので、時には人生相談のようになることもあります。そんなときは、もちろん私には解決できないこともあるのですが、せめて「話せて良かった」と言っていただけたらうれしいです。皆さんからいろんなお話を伺えることこそが、開業医の醍醐味(だいごみ)と感じています。また、私自身子育てを経験しているので、お子さまの肌荒れなどママの悩み事に寄り添えるのは一つの強みかもしれません。お風呂上がりに保湿をしなければならないけれど、お子さんが逃げ回ってなかなか塗らせてくれない……私にもそんな日々がありました。こうした経験を生かして、ママに負担がかかりすぎない方法をご提案できればと考えています。
小児から高齢者まで男女問わず。幅広い皮膚疾患に対応
大人の患者さんは、どのような悩みで受診されることが多いですか?

湿疹や皮膚炎をはじめ、ニキビやじんましん、手足・顔や首のイボなどさまざまな皮膚疾患を抱えて来られます。特にニキビは炎症が強いとくぼんだ痕ができやすいので、早めに治療を始めることが大切です。当院のニキビ治療は保険診療を優先していますので、お気軽にご相談ください。また、帯状疱疹は最初のうちは虫刺されと間違うことが多いので市販薬で対処される方もいらっしゃいます。しかし、早く治療を始めると重症化の予防につながり、受診が1週間遅れるだけで予後が大きく変わります。何か異常があれば早めのクリニック受診をお勧めします。ほかにも、水仕事などによる肌荒れや、しみなどのご相談にも対応していますので、気になる方はぜひいらしてください。
小さなお子さんの場合は、いかがですか?
赤ちゃんの乳児湿疹、おむつかぶれ、あせもや手足のイボのほか、お肌の乾燥、アトピー性皮膚炎などのご相談が多いです。赤ちゃんや小さいお子さんですと、ご自分の症状をうまく言葉で伝えることが難しいケースがほとんどだと思います。そして、そのまま皮膚症状が悪化してしまうことも少なくありませんので、親御さんにはお子さんの皮膚の様子をよく観察していただき、気になる症状があればご相談いただきたいです。また、お肌のバリア機能が不十分なうちは、かぶれや湿疹といった症状も出やすいので、しっかりとスキンケアをしていただければと思います。先ほども申し上げたとおり、私自身も子育ての経験がありますので、親御さんと同じ目線で診療・アドバイスをすることができるはずです。ママ友に悩みを相談するように、お気軽にいらしてください。
皮膚外科の医師による診察日を設けて、粉瘤の切除など入院が不要な手術にも対応しているとか。

当院では月2回ほど、皮膚悪性腫瘍の専門知識を持った医師による診察を行っています。原則、完全予約制としていまして、初診の方も電話予約を受けつけています。症状としましては、粉瘤のほかにも皮膚のできもの、ほくろ、皮膚がんなどの心配がある方に対応しています。また、ほくろやしみについては、良性と悪性の区別のためにダーモスコープという特殊な拡大鏡を用いた検査を行いますが、確定診断のためには皮膚生検が必要です。皮膚生検では、局所麻酔を行い、病変の一部を円形にくり抜いてから縫合し、約1週間後に抜糸となります。結果が出るまでには2週間ほどかかるのが一般的です。
数々の選択肢の中から、一人ひとりに合った治療を提案
診療の幅が広いことは、患者さんにとってもメリットになりそうですね。

幅広い選択肢の中から、患者さんの状況に合ったご提案ができると思います。当院の近くには大学があり20代の患者さんも多いのですが、初めての一人暮らしをされている中で皮膚にトラブルが生じ、一人でドキドキしながら受診される患者さんも少なくありません。そうした方の力にもなれたらうれしいです。たとえ症状が同じでも、アプローチの方法は一つではありません。お一人お一人のお悩みに寄り添い、保険診療だけでなく自由診療も視野に入れて、一番良い方法を探していきたいと考えています。また、先述したとおり、皮膚腫瘍の外来も完全予約制で受けつけておりますので、電話でご予約の上、ぜひご相談ください。
患者さんの待ち時間削減のため、ウェブ予約を導入されているそうですね。
ええ。お子さんの育児に奮闘されているママや、日々忙しい働き盛りの方にとっては、クリニックに電話を入れる時間も惜しいと思います。そういった方々に、いつでもお好きなタイミングで予約を入れていただけるよう、ウェブ予約の受付を導入しました。時間帯予約を採用していますので、院内でお待ちいただく時間も減らせるのではないでしょうか。ただ、土曜日の皮膚腫瘍の外来と、平日の手術や処置のご予約はお電話でお願いできればと思います。詳しくは、当院の総合ウェブ受付ページをご覧ください。
最後に読者へのメッセージをいただけますか?

「皮膚の相談役」として地域に根差し、困った時にいつでも頼っていただけるクリニックにしていけたらと思います。お肌のトラブルを解決するためには、ご自身のお肌のことを理解し、お一人お一人に合ったスキンケアを行うことが大切です。皆さんのお肌のコンディションづくりや、トラブルのないお肌づくりをサポートできたらうれしいです。皮膚症状でお困りの方は気兼ねなく受診していただけたら幸いです。

