安保 陽介 院長の独自取材記事
安保デンタルクリニック
(可児郡御嵩町/明智駅)
最終更新日:2024/06/14
明智駅より徒歩約17分の「安保デンタルクリニック」。2024年4月にオープンしたばかりの同院には、地域の人の通いやすい雰囲気を大切にしたいと、木が随所に使われたぬくもりのある空間が広がる。開業した安保陽介院長と、妻の安保園子副院長の2人体制で、地域の口腔内の健康を守るべく診療にあたっている。 「ゆくゆくは訪問診療も行っていきたいです」と話す陽介院長。それは園子副院長の地元であるこの地域で、医療貢献をしていきたいという想いがあるからだという。保険診療・自由診療を問わず先進の機器で診療し、患者ファーストの姿勢を崩さない陽介院長の治療に真っ直ぐに向き合う姿は、その誠実な人柄を物語るようだ。そんな陽介院長に今までの経験や得意とする治療、今後の展望など多くの話を聞いた。
(取材日2024年4月30日)
通いやすく地域に長く愛されるクリニックをめざす
木が随所に使われていて、すてきな院内ですね。こだわりはありますか?
患者さんの不安を少しでも和らげることができるよう、木のぬくもりを感じられる、優しい雰囲気にしたかったんです。診療室では患者さんの目線を考え、足元から緑が見えるように。横になった際には圧迫感がないよう天井を高く、そして木目で安心感をと。私の妻である園子副院長の希望がたくさん詰まっています。地域の方々が通いやすいよう、温かで真っすぐなクリニックというコンセプトを大切につくりました。長く愛していただけるクリニックになればと思っています。
どのような患者さんが多くいらっしゃっていますか。
40~80代くらいの方が圧倒的に多いですね。ですのでまずはその方にとって必要な治療をすることに主眼を置いています。具体的には、虫歯や歯周病、入れ歯の治療、インプラントといった幅広い治療の提供ですね。またこの地域はクリニックが少なく、潜在的に歯科治療を受けたくても受けられない方が多くいらっしゃるように思います。そういった方たちに歯科医療を提供して、噛み合わせの再構成をめざすような根本的な治療まで届けられたらと思っています。そして、将来的には訪問診療にも力を入れていきたい思っています。園子副院長は、病床の祖父の入れ歯がつくりたくて歯科医師を志しました。訪問診療によって、通院いただいていた患者さんのお口の健康と食べる楽しみを、生涯を通じてサポートしていきたいという気持ちは私も同じです。
歯科医師2人体制で診療を行っていると伺いました。
はい。園子副院長と一緒に二人で分担して診療しています。副院長はダイレクトセラミックという、精密で短期間での治療、なるべく小さく削る治療に力を入れています。この治療法は最小限の侵襲でご自身の歯を大切にすることができるので、これからメインでやっていきたい治療法の一つです。また歯科治療に恐怖心が強く女性の歯科医師を希望される患者さんやお子さんは多いです。その際は園子副院長が担当しています。
噛み合わせも見据えた治療計画で、長く持つ歯をめざす
陽介院長はどういった治療を得意とされていますか?
かぶせ物の治療ですね。特にセラミックのかぶせ物が得意です。また、治療前には計画をしっかりと立てることにも長くこだわってきました。とにかく手当たり次第に治療するのではなく、噛み合わせを含めた治療方針を考えて、治療のスタートからゴールまでの工程を最初に患者さんに提案します。そうすることで、総合的に長く耐えられる歯がめざせると考えています。診断と患者さんへの説明をしっかりと行い、その上でそれに付随するセラミックやインプラントでの治療も含めて提案して、しっかりと患者さんのお口の健康に向き合っていきたいと考えています。
これまでに学ばれてきたことやご経験を教えてください。
大学を卒業後は大学の付属病院で研修を行って、その後は12年ほど春日井市にあるくまの歯科で当院の開業まで勤務していました。そこでは歯科治療について本当に幅広く学びました。セミナーにも足しげく通わせてもらえ、長く安定する治療をめざして診療に向き合っていました。担当した患者さんの経過も追えましたので、治療後の口の中を自分の目で確かめられたのは大きな財産になりました。知識と経験を吸収して、その都度自分の技術の改善につなげて、ということを繰り返す毎日でしたね。院長は勉強熱心な方で、クリニックには歯学書もたくさんあったんです。数多くの書籍から知識を得ることができたのも貴重な時間になりました。また、新しい機器が開発されたら随時導入するクリニックでしたので、自分が使いたい道具を見極めることもできました。
これまでのご経験の中で、特に印象に残っていることはありますか?
くまの歯科の院長から得た学びは、歯科医師としての私を大きく形づくるものとなりました。くまの歯科の院長は保険診療でも自由診療でも、すべての患者さんにできる限りのことをする方針の歯科医師でした。今私が行っている、治療計画を綿密に立てて提示するポリシーもその院長から学んだことの一つですので、これからも続けていきたいですね。くまの歯科で担当した患者さんに当院を開業することを伝えると、「友達を連れて顔を見せに行くね」と言ってくださったこともうれしいエピソードです。お年を召された方でしたので、感慨もひとしおでした。
先進の機器を使い、患者にとって必要な治療を提供する
診療時はどのようなことを心がけていますか?
初診の際には、主訴、つまり悩んでいることについてなるべく早く対処するよう心がけています。患者さんご自身が気になっている箇所は、応急処置だったとしても、できる限り早く解決に導けるように取り組んでいます。例えば詰め物が取れて来院された場合にはその場で対応しますし、歯の汚れが気になる方にはクリーニングをします。患者さんのニーズに応えたいという思いが強くありますね。もちろんできる範囲にはなりますが、そういった診療を続けることで、患者さんとの信頼関係が構築できると思っています。関係性を築いていくことができれば、継続した治療が必要な場合でも、患者さんも頑張っていただけるのではないでしょうか。ですので、困っていることをまずは解決することを大切にしたいと考えています。
スタッフさんへはどういったことを伝えているのでしょうか。
できる限り患者さんの意向に沿った対応をしていこうと伝えています。例えば歯科衛生士には、患者さんが一番気になっているところを重点的にクリーニングしてくださいといったことをお願いしています。一度ですべてをきれいにすることは難しくても、少しでも患者さんの悩みに寄り添ってほしいと話しています。その上で、患者さんがお話しされたこと、こちらが伝えたことや行ったことをすべてメモに残すようにしています。連携の面はもちろんですが、次回の来院時に前回の会話から発展したお話をすると、覚えてくれているんだとうれしく感じていただけると思うんです。ですので、必要事項だけでなくて細かな会話の内容も、すべてサブカルテのようなものに残しているんです。患者さんのことを大切に思っているということが伝わるように、信頼関係を築くためにも丁寧に行っています。
今後の展望と、読者へメッセージをお願いします。
通院いただいた患者さんのお口の健康は、生涯を通じてお守りできたらと思っています。定期的にメンテナンスに通っていただき、長いお付き合いができたらと思いますね。そのためにもさまざまなニーズに対応できるよう研鑽を積みながら、地域の一員としても成長していきたいです。そして、ここで治療したら良かったよ、と言っていただけるよう、信頼を一つ一つ築いていきたいです。今は保険治療でも昔入れた銀歯や、気になる着色がきれいになるよう導けます。当院では口腔内の写真を撮って変化を残していきますので、メンテナンスも経過をしっかり追えます。3Dスキャナーやマイクロスコープも、保険診療・自由診療に関わらず、必要な箇所に先進の機器を用いて治療を行っています。まずはご相談だけでも、ぜひ気軽にお越しいただけたらと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント/41万8000円~、ダイレクトセラミック/2万9700円~、セラミックを用いた補綴/5万5000円~