「妊娠するための力」を引き出す
心と体の両方を診る不妊治療
Shinjuku ART Clinic
(新宿区/西新宿駅)
最終更新日:2023/10/26


- 保険診療
- 自由診療
妊娠を考える女性にとって「年齢」は一つのポイントだ。しかし「Shinjuku ART Clinic」の阿部崇院長によると、不妊の原因はそれだけではないという。乏精子症や精子無力症といった男性側に問題が見つかることもあれば、若く健康な女性でも不妊に悩むケースはある。「妊活をして半年たっても難しければ、早めに相談にいらしてください」と阿部院長。本来誰もが持っている「妊娠するための力」を最大限に引き出し、患者の心と体の両方を診ながら、負担をできるだけかけない治療を心がけている。生殖医療相談に対応する専門のスタッフも在籍しており相談しやすい雰囲気だ。阿部院長に、同院の不妊治療の流れについて話を聞いた。
(取材日2023年1月23日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q不妊の原因にはどのようなことが考えられますか?
-
A
卵管閉塞や子宮内膜症などの女性側の病気が影響していることもあれば、乏精子症や精子無力症といった男性側の体の問題が見つかることもあります。ですが原因が特定できるケースばかりではなく、検査を行ってもその半数は原因不明なのが現状です。また女性の場合、35歳を過ぎると卵巣の機能が低下し、妊娠しにくくなるのが一般的です。男性は40歳を過ぎたり、健康状態や生活習慣が関係してきます。例えば糖尿病の方、サウナなど温度の高い環境にいることの多い方、サイクリングなど精巣が圧迫される体制を長くとる方。いずれも不妊に直結するとは限りませんが、心当たりがあれば早めに検査にいらしてください。
- Q不妊治療を受けるために適したタイミングはあるのでしょうか?
-
A
健康な男女が避妊をせずに定期的に関係を持っても、1年以上妊娠に至らないと「不妊症」と診断されます。また排卵タイミングなどもチェックして妊活をされている場合は、半年たっても妊娠の兆候が見られなければ受診をお勧めします。当院では患者さんの「妊娠するための力」を引き出せるよう、初診時に30分ほどの時間をかけて治療計画を立てます。ぜひパートナーの方と一緒にいらしてください。なお国の保険制度では、女性の適用年齢を42歳までと定めています。また当院では、女性の治療開始の年齢制限を46歳までとしています。いずれも男性側の年齢制限はありません。
- Q保険診療と自費診療の違いについて教えてください。
-
A
治療には保険診療と自費診療、また自費診療の中には先進医療にあたるものがあります。通常、保険診療と自費診療を組み合わせての混合診療はできないのですが、先進医療に限っては例外です。高性能の顕微鏡で精子を選別しての顕微授精「イムジー(IMSI)」や、受精卵を育てる過程を培養器内のカメラで撮影しながら進める「タイムラプス培養」などがそれにあたります。自費診療にあたるのは、慢性子宮内膜炎の検査や治療などです。当院では多くの場合で保険診療と先進医療を組み合わせ、金銭面にも配慮した治療プランを提案いたします。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1予約時間に来院し、問診票に記入
-
初診は完全予約制で、ホームページから予約が可能だ。来院したらまず問診票に記入。月経周期や既往歴に加え、もし不妊について検査・治療の経験がある場合、その内容や方法も含めて細かく記入する。
- 2医師による問診
-
問診票に記入したのち医師による問診が行われる。1人で受診することも可能だが、パートナーと一緒に来院すれば、双方とも問診や検査を受けられる。特に原因が男女どちらにあるのか不明な場合には、2人で来院することが望ましい。
- 3検査と説明
-
採血や超音波検査で、体の状態やホルモン値を検査。必要に応じて男性側の精液検査も可能だ。結果が出るまで、不妊治療に関する動画を視聴したり、治療や通院の流れについて看護師から説明を受けたりして時間を過ごす。
- 4希望を考慮し、治療方針を固めていく
-
検査結果を踏まえ、医師から治療方針が提案される。保険制度や年齢制限についても説明があり、先進医療について相談することもできる。検査が残っている場合は検査の予約を、通院が決まれば次回来院日を調整する。
- 5治療スタート
-
治療方針が固まったらいよいよ治療開始。スケジュールについては事前にしっかりとした説明があるため迷うことは少ないだろう。同院には生殖医療相談に対応する専門のスタッフも在籍しているほか、医師も看護師も常に質問を受けつけているので、相談しやすい雰囲気だ。
自由診療費用の目安
自由診療とは強拡大顕微鏡を用いた形態学的精子選択術/1万円、タイムラプス撮像法による受精卵・胚培養/3万円