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阿部 崇 院長の独自取材記事

Shinjuku ART Clinic

(新宿区/西新宿駅)

最終更新日:2022/12/13

阿部崇院長 Shinjuku ART Clinic main

東京メトロ丸ノ内線西新宿駅から徒歩3分、新宿駅から徒歩12分程の場所にある「Shinjuku ART Clinic」。交通の利便性や通院患者のクチコミから多くの人が訪れる不妊治療専門のクリニックだ。院長の阿部崇先生は、同じ新宿エリアで不妊治療を専門とする加藤レディスクリニックで技術を研鑚。本来、誰もが持っている「妊娠するための力」を最大限に引き出し、患者の心と体への負担を極力抑えた「自然周期法」を治療に取り入れている。日々切磋琢磨する阿部院長に、クリニックの特徴や治療方針、不妊治療に対する思いを語ってもらった。

(取材日2022年10月17日)

先進の設備と高度な技術力で治療成績の向上に努める

まずは、先生のご経歴についてお伺いできますか?

阿部崇院長 Shinjuku ART Clinic1

出身は山口県で、2000年に岡山県の川崎医科大学医学部を卒業しました。私の祖母も両親も産婦人科医でしたので、卒業後は母の出身大学だった日本医科大学付属病院の女性診療科・産科に入局しました。そこでは生殖医療だけでなく、不育症診療や、婦人科の内視鏡手術、腹腔鏡手術なども行っていたので、そこで得た知識や技術などの経験が、現在の不妊治療に大きく生かされていると思います。その後、2011年に加藤レディスクリニックの加藤修名誉院長にお声がけいただいたのを機に、同クリニックに勤務するようになり、加藤恵一院長のもとで技術を研鑚。2014年に当院の院長に就任することとなりました。

設備や院内のこだわりについて教えてください。

タイムラプスインキュベーター(受精卵を育てる培養器)をはじめとする、現代の生殖医療に必要な先進の医療機器のほとんどをそろえています。当院は先進医療実施施設です。設備ももちろんですが、一人でも多くの患者さんを妊娠に導くことができるよう、治療成績にこだわり、新しい技術も積極的に取り入れるよう努めています。院内には診察をお待ちいただく間に飲食が可能なラウンジや、採卵、胚移植後に体をゆったり休めていただくリラックスルームなど、患者さんが心身ともにベストな状態で治療に臨めるように、環境づくりに配慮しています。

どんな理由で、こちらのクリニックに来院される方が多いですか。

阿部崇院長 Shinjuku ART Clinic2

他の医療機関で、治療が思うようにいかず転院されてくる患者さんが約6割程度いらっしゃいます。クチコミで来院してくださる方、鍼灸院からのご紹介も多いですね。2022年4月に不妊治療の一部が保険適用となって以降は、初めての不妊治療を当院で受診される方や、治療費の負担が減ったことで、特に若い初診患者が増えています。クリニックによって考え方は異なりますが、私個人としては保険適用の範囲内で十分な治療ができるものと考えて診療を行っています。さらに来年1月には、「東京都特定不妊治療費(先進医療)助成事業」がスタートする予定なので、東京にお住まいの方にとっては、より治療が受けやすい状況になると思われます。

常に患者目線の心と体に優しい治療を

こちらで実践されている「自然・低刺激法」について教えてください。

阿部崇院長 Shinjuku ART Clinic3

当院で実践している「自然・低刺激法」は、患者さんの体や心の負担が少なくて済む不妊治療と言えます。必要最低限の薬を用いて、患者さんご自身のホルモンを最大限に生かした自然・低刺激周期の体外受精を主に行っています。生理的な範囲を超えた、いわゆる高刺激で卵胞を発育させた場合、ホルモンバランスの乱れから、次周期以降に発育してくる卵子に何らかの影響が残ってしまう可能性があるからです。薬の量は人それぞれ異なりますが、過剰な投与を避け、あくまで必要な量だけ使って治療を進めていくので、体への負担も減らすことができます。過不足ない理想的なホルモンバランスをめざし、治療成績もしっかり残していくことが、患者さんの速やかな妊娠とご出産、ご家族の幸せにつながるものと考えています。

クリニックの特徴や長所はどのようなところにありますか。

当院は不妊治療専門施設として、加藤レディスクリニックと技術提携のもと開院しました。常日頃から治療に関する情報交換をしながら、お互いに研鑽し合うことで、高度な不妊治療を提供し続けることができると考えています。「このクリニックに来ていなかったら、わが子に出逢えなかった」、などの感謝の言葉は、私たちにとって本当に大きな励みになります。また、手前味噌な話ですが、「コミュニケーションがとても取りやすい」というお声も多くいただきます。これまでじっくり話を聞いてもらえなかったり、流れ作業のような扱いが嫌だったという話を度々伺いますので、当院では医師をはじめ、スタッフ全員が常に患者さんの声に耳を傾けるように心がけています。

先生の治療方針や治療に対する思いをお聞かせください。

阿部崇院長 Shinjuku ART Clinic4

当院では、「より自然に、安心で速やかな妊娠」を心がけた診療を行っています。皆さん、お忙しい中、時間を割いてクリニックにおいでいただくわけですから、なるべく効率よく治療を行い、短い期間で妊娠していただくことが理想です。また、不妊治療はご夫婦の協力や意思疎通が欠かせませんので、初診時はなるべくご夫婦でご来院いただき、妊娠しづらくなっている理由や治療に対するわれわれの考え方について、30分程度かけてお話します。その上で治療の選択肢をいくつか提示し、最終的にはご自身で決めていただきます。例えば、私たちがお勧めする治療がAでも、患者さんが希望する治療がBだったりすることもあります。そんな時は、なぜ私たちがAの治療が適切であると判断しているのか、その根拠となるデータを示し、双方のメリットやデメリットなどもきちんと説明した上で、最終的には患者さんご自身が納得して治療に臨めるよう、いつも配慮しています。

根気のいる治療を前向きに行うためのサポートを

患者さんと向き合う時に先生自身が心がけていることは何ですか?

阿部崇院長 Shinjuku ART Clinic5

安易に安心させるようなことは言いません。でも、ネガティブなことも極力言わないようにしています。不妊治療は根気のいる治療です。長い戦いになってしまうことも少なくありません。でも、必要以上に不安な気持ちになってほしくないんです。妊娠までの過程は、その方の体の状態や年齢などによって異なりますが、なるべく治療には前向きに臨んでいただきたいと思っています。皆さん、大切な時間を使って治療を頑張っていただいているのですから、患者さんが知りたい情報や、その日の成果などをしっかり伝え、それでも治療がうまくいかない時は、その理由をきちんと説明します。ただ漫然と状況を話すだけで、不安な気持ちを抱えたままにすることのないように心がけています。

クリニックの今後の展望について教えてください。

患者さんの要望には、今以上に応えられるようにしていきたいですね。予約の枠は多めに開放していますが、今現在、クリニックの診療時間が少し短いので延長も視野に入れて、さらに治療成績ももっと上をめざして努力してまいります。あとは患者さんだけでなく、働くスタッフの満足度も上げていきたいですね。医療の質を考えると、スタッフにはつい厳しく指導してしまうこともあります。ですが、クリニック全体で良い医療を提供するためにも、スタッフが働きやすい環境を提供することは必要だと思っています。そうすることで、患者さんの来院満足度も上がっていくのではないかと考えています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

阿部崇院長 Shinjuku ART Clinic6

妊活を試みてから、半年経過しても妊娠しない場合は、とにかくまず相談に来てもらうことをお勧めします。妊娠は歳を重ねるごとに、その可能性も厳しくなっていくのが実情です。そうならないためにも早期受診が肝心です。当院では、不妊治療の門を叩くハードルを少しでも下げるため、無料のカウンセリングも行っています。最初は相談に来るだけでも構いません。検査してみたら、早い段階で治療を開始したほうが良いことがわかったなんてこともあり得ます。それに、治療は夫婦で行うものですので、旦那さんの意識と協力が必要不可欠です。当院では自然低刺激治療の詳細や不妊治療の最新事情が学べる動画配信なども度々行っていますので、治療を視野に入れていらっしゃる方は、ぜひホームページをチェックしながら、そちらも参考にしていただきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

【保険適用外治療】
・タイムラプス撮像法による受精卵・胚培養/3万円

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