小児のうちから予防歯科を習慣に
口腔内から一生涯の健康を守る
亀戸駅前キリン歯科
(江東区/亀戸駅)
最終更新日:2024/12/13
- 自由診療
予防歯科が大切だとわかっていても、子どもに関しては「まだ乳歯だし……」と油断してしまう人も多いかもしれない。しかし「乳歯だからといって問題を放置しているのはお勧めできません。なぜならば、永久歯にも悪影響を及ぼすリスクがあるからです」と注意を呼びかけるのが「亀戸駅前キリン歯科」の大町浩之院長だ。小児でなければできない矯正なども、予防歯科に通っていればちょうど適したタイミングで開始することも可能だという。歯科恐怖症にならないためにも、小さな頃から歯科医院は定期的に通う楽しい場所というイメージを育むのもよいだろう。多角的な専門性を持ち、小児歯科においても一口腔単位での緻密な治療を強みとしている大町院長。子どもの予防歯科は具体的にはいつから始めるべきなのかなど、詳しく教えてもらった。
(取材日2024年11月8日)
目次
乳歯の頃からの予防歯科で悪い習慣を正して成長を良い方向に導き、口腔内から健やかな体へ
- Q子どもの頃から予防歯科を中心にするメリットは何ですか?
-
A
子どもが虫歯(う蝕)になる前からしっかりと予防していれば、基本的に歯科医院で痛い思いをすることはありません。万が一、初期の虫歯が見つかったとしても、ほとんど苦痛を感じることのない簡単な治療で済むでしょう。ところが、何の予防もせずに虫歯が大きくなってから受診すると、どうしても大がかりな治療が必要です。歯科治療がトラウマ体験となり、大人になっても歯科医院を避けるようなことにもなりかねません。そのようなルートをたどり、お口の中がボロボロになってしまった患者さんも数多く診てきました。そうならないためにも、子どもの頃から予防歯科に通う習慣をつくっていただければと思います。
- Q子どもはいつから予防歯科に通うべきですか?
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A
目安としては上の前歯2本と下の前歯2本が生えそろう1歳頃になったら、一度歯科医師によるチェックを受けることをお勧めします。なぜならば、将来的に反対咬合になる可能性が高いなど、その時点でわかる問題も少なくないからです。もちろん、もっと早く連れて来ていただいても構いません。妊婦健診をスタートと考えてもよいでしょう。子どもの口腔内の健康を保つために最も重要なのは食事と言っても過言ではないのですが、どれくらいの月齢で何を食べたらいいのか、離乳食への心構えなどもお伝えできますからね。
- Q口腔内の健康を守るために子どもの食事は何を注意すべきですか?
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A
顎の発育のためには「硬いものをよく噛む」のが推奨された時代もありました。確かにそれも正解なのですが、現在は「口の中で何をどのようにかみ砕き、飲み込むか」までが大事という考え方が主流になりつつあります。硬いものばかりを食べさせすぎると前歯でかみ砕く悪い癖がつきやすく、顎の成長を滞らせる一因になりかねません。本来、かみ砕くという作業は奥歯で行うべきものですからね。例えば、ご飯は奥歯ですりつぶすように食べるので、パンよりもご飯を中心とした食事を心がけるようにしてください。
- Qいずれ永久歯に生え替わる乳歯でもしっかりケアすべきですか?
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A
乳歯といえども永久歯への影響もあるので、決しておろそかにはできません。例えば、乳歯の虫歯を放置していると永久歯にエナメル質形成不全が起きる場合もあります。また、間違った噛み癖のままで食事をしていると、歯並びが悪くなったり顎の成長が抑制されてしまったりするので要注意です。5歳くらいからMFT(口腔筋機能療法)も開始できますし、顎の成長を促すマウスピース型装置を用いた咬合誘導などもできます。これらは成長の力を利用するので、乳歯の頃でなければできません。ですので、予防歯科で様子を見ながらタイミングを逃さないようにしていただければと思います。
- Qこちらでの小児歯科の特徴をお聞かせください。
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A
大人の治療同様に、小児歯科でも幅広い専門性を生かして一口腔単位での精密な治療を強みとしているのが最大の特徴です。例えば、マウスピース型装置を用いた矯正やワイヤー矯正、床矯正装置などを用いた矯正も行っていますが、当院は小児矯正専門のクリニックではありません。幅広く一般歯科に対応しているからこそ、矯正中に虫歯の治療や親知らずの抜歯が必要になった時も院内でほぼ完結します。歯並び、噛み合わせ、顎の成長を正しく導き、ブラッシングや食生活の指導をさせていただきますので、気になることがあれば気軽にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児の咬合誘導/33万円~、マウスピース型装置を用いた小児矯正/33万円~、ワイヤー矯正/33万円~、床矯正装置/33万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。