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近藤 恒夫 院長の独自取材記事

埼玉川越リウマチ・膠原病内科クリニック

(川越市/川越駅)

最終更新日:2025/06/04

近藤恒夫院長 埼玉川越リウマチ・膠原病内科クリニック main

川越駅から徒歩1分の「埼玉川越リウマチ・膠原病内科クリニック」は、2024年4月に開院した関節リウマチと膠原病専門のクリニック。近藤恒夫院長は、埼玉医科大学総合医療センターのリウマチ・膠原病内科で診療、教育、研究に携わってきた、経験豊富なプロフェッショナルだ。日本リウマチ学会リウマチ専門医として、開業後は大学病院と同等レベルの検査や治療の提供をめざしている。一方で、アクセスしやすい立地や、待ち時間を抑えるための予約システムなども整備し、より受診や相談しやすい環境づくりにも力を注ぐ。やわらかい語り口で話す温かい人柄の近藤院長に、同院の特色や診療に際しての心がけなどについて詳しく話を聞いた。

(取材日2024年5月7日)

受診しやすい環境で先進的なリウマチ・膠原病診療を

こちらのクリニックの特徴やコンセプトをお聞かせください。

近藤恒夫院長 埼玉川越リウマチ・膠原病内科クリニック1

当院は関節リウマチ、膠原病の専門クリニックです。以前勤務していた、埼玉医科大学総合医療センターのリウマチ・膠原病内科での経験をもとに、大学病院の外来と同様の診療をめざしています。関節リウマチや膠原病は内科の中でもマイナーな分野ですが、さまざまな臓器に障害が起こる疾患であり、治療には各臓器についての詳しい知識が必要です。そのため当院では、生活習慣病や骨粗しょう症などの疾患についてもリスク管理を行い、ファミリードクターとしての要素を兼ね備えているところも特徴です。また、検査についても大学病院と同程度の内容を実施できるよう設備を整えました。血液検査や尿検査、エックス線検査、超音波検査といった関節の評価に必要な検査は、測定から結果説明までが当日中に可能です。CTやMRIでの検査も、同じフロアにある別のクリニックと連携して早めにできるところもメリットでしょう。

どのようなクリニックにしたいという思いで開院されたのでしょうか。

以前は大学病院だからこそできる医学教育にも携わっており、やりがいがあり、長く在籍する道も考えていました。一方で、常に時間に追われながら診療を行わなければならない現実もあり、一人の患者さんに対して十分に時間を取ることができず、しっかりとケアできていないのではないかと感じていたのです。患者さんにより身近な場所で丁寧に診療を行いたいという気持ちと、大学病院で行っていたような先進的で専門的な医療をクリニックでも提供していきたいと考え、開院を決意しました。「埼玉川越リウマチ・膠原病内科クリニック」と名づけたのも、川越市内はもちろん、埼玉県内でリウマチや膠原病でお困りの方に対して力になっていきたいという思いからです。

川越駅から徒歩1分と、利便性の高い立地ですね。

近藤恒夫院長 埼玉川越リウマチ・膠原病内科クリニック2

関節リウマチは40代から60代の女性、膠原病は20代から40代と比較的若い女性に多く、双方を合わせると幅広い年齢層の方が発症します。埼玉県は車社会ではありますが、若い世代では車をお持ちでない方もたくさんいらっしゃいます。この場所は川越駅から徒歩1分で駐車場も完備していますので、どなたでもストレスなく通っていただけると思います。また、予約制を採用して待ち時間を短縮しています。診療する範囲がある程度定まっている専門クリニックであることもあり、診療後の会計のスピードも早いのではないでしょうか。時間に余裕がある分、患者さんとお話しする時間が増えることをメリットに感じています。

一人ひとりに合った先進的な薬物治療を提供

そもそも、関節リウマチや膠原病とはどのような疾患なのでしょうか。

近藤恒夫院長 埼玉川越リウマチ・膠原病内科クリニック3

もともと私たちの体は、免疫の正常な働きによりウイルスや細菌から守られています。しかし何らかの理由で免疫システムが強くなり、ウイルスや細菌ではなく、誤って自分の体を攻撃することがあります。これが「自己免疫疾患」という病気で、膠原病は特にさまざまな臓器障害を起こすものを指します。例えば、もし一つの臓器に異常を来す場合は、消化器などその臓器専門の先生が診ますが、膠原病は肺と腎臓、脳と肺など、症状が出る臓器の組み合わせが多様ですから、総合的に診なくてはいけません。また、関節リウマチは膠原病の一つで、免疫システムの異常から手足などの関節が攻撃され、腫れて痛む疾患です。進行すると骨や軟骨が破壊されて関節が変形して動かすことが困難になり、日常生活にも支障が出ます。

膠原病は自ら気づいて医療機関を受診するのが難しそうな病気ですね。

おっしゃるとおり、自分で疑うことは難しい病気です。症状としては、発熱、関節炎、筋肉痛、皮疹から、歩行障害や皮膚の硬化、筋力低下などまで多岐にわたります。受診のきっかけとしては、発熱、皮疹、関節炎などと検索した結果、膠原病にたどり着いたことや、かかりつけの先生が膠原病を疑って、紹介されることで来院されるケースが多いですね。一方で、関節リウマチは、初期症状として朝の関節の朝のこわばりや痛み、熱っぽさ、倦怠感などの症状が現れます。インフルエンザや風邪をひいた時でも関節は痛くなるので、2、3日でしたら様子を見ますよね。ですが1、2週間以上症状が続く場合には、リウマチを疑う必要があります。

関節リウマチや膠原病と診断されたら、どういった治療を受けるのですか?

近藤恒夫院長 埼玉川越リウマチ・膠原病内科クリニック4

まず関節リウマチについては、治療が非常に進歩していて、薬物療法を適切に行うことが重要です。お薬により関節の腫れや痛みを軽減につなげ、関節破壊の進行の抑制を図ることが可能で、病気になる前と同じような生活をめざせるでしょう。一方、膠原病の治療も主に内服薬の服用です。免疫異常と炎症の両方を鎮める必要があり、基本的にステロイドや免疫抑制剤の使用が不可欠です。薬は疾患に対するメリットとデメリットのバランスを見ながら、個々に合わせて安全に調整する必要があるため、専門の医師による診療をお勧めしたいです。当院では入院治療が必要な際は埼玉医科大学と連携していますので、ご安心いただければと思います。

患者のストレスを軽減するため診療環境の整備にも注力

院内は温かみのある、すてきな内装ですね。

近藤恒夫院長 埼玉川越リウマチ・膠原病内科クリニック5

一般的な内科とは違い、関節リウマチや膠原病は定期的な通院が必要となるケースが多いので、患者さんがストレスを感じないような場所にしたいという思いでデザインしました。リラックスしていただけるように、強い印象を与える色は使わないようにしています。また、治療を進めていくにあたり、注射製剤の使い方や、お薬の副作用など、患者さんにご理解いただかなくてはならないことが多くあります。金額の高いお薬もあるので、今後の医療費をどのように考えていくかという対話も大切です。そういった説明をしたり、患者さんのご相談を受けたりする際にはカウンセリングルームを使い、お話ししやすい環境を整えています。

患者さんと接する際は、どのようなことを心がけていらっしゃいますか?

関節リウマチや膠原病は自らの不摂生が原因でなる病気ではなく、なかなか予防ができない病気です。それでももし病気になり、治療をしなければならなくなった時には、前向きに治療に臨んでいただきたい。そうした思いから、できるだけストレスにも配慮した診療を行い、前向きに通院していただけるように心がけています。

なぜ医師を志し、この分野を専門とされたのか、教えていただけますか?

近藤恒夫院長 埼玉川越リウマチ・膠原病内科クリニック6

幼い頃から、人に対して良いことをして、笑顔にできる職業に就きたいと考えていました。どのような職業があるか考えた際、頭に浮かんだのが警察官か医師だったのです。病気にも興味があったので、医師になろうと決意し勉強に励んできました。その後医学部を卒業し、初期臨床研修を行う中で、全身の免疫異常を診る膠原病に興味を持ちました。当時ちょうど、膠原病の克服をめざせる良いお薬が出てきたことも、この分野を選んだ理由の一つです。外科に頼らず、内科だけで工夫しながら治療ができるというところにもやりがいを感じました。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

体の症状で気になることがあれば、一度関節リウマチや膠原病の検査をしていただくのも良いかと思います。思うような結果でなかった場合でも、経過を見ることで診断が変わることもありますし、必要があれば適切な病院を紹介いたします。皆さんの生活をより良くするためのサポートを精一杯行ってまいります。気になる症状のある方は、ぜひお気軽にご相談くださいね。

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