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近藤 恒夫 院長の独自取材記事

埼玉川越リウマチ・膠原病内科クリニック

(川越市/川越駅)

最終更新日:2025/07/14

近藤恒夫院長 埼玉川越リウマチ・膠原病内科クリニック main

川越駅から徒歩1分の「埼玉川越リウマチ・膠原病内科クリニック」は、2024年4月に開院した関節リウマチと膠原病専門のクリニック。近藤恒夫院長は、埼玉医科大学総合医療センターのリウマチ・膠原病内科で診療、教育、研究に携わってきた、経験豊富なプロフェッショナルだ。日本リウマチ学会リウマチ専門医として、開業後は大学病院と同等レベルの検査や治療の提供をめざしている。一方で、迅速院内検査、アクセスしやすい立地や、待ち時間を抑えるための予約システムなども整備し、より受診や相談しやすい環境づくりにも力を注ぐ。やわらかい語り口で話す温かい人柄の近藤院長に、同院の特色や診療に際しての心がけなどについて詳しく話を聞いた。

(取材日2025年6月25日)

患者に身近な場所で先進のリウマチ・膠原病診療を

クリニックの特徴やコンセプトを教えてください。

近藤恒夫院長 埼玉川越リウマチ・膠原病内科クリニック1

当院は関節リウマチといった膠原病の専門クリニックです。以前勤務していた、埼玉医科大学総合医療センターのリウマチ・膠原病内科での経験をもとに、大学病院と同等の診療をめざしています。関節リウマチといった膠原病は、さまざまな臓器に障害が起こる疾患であり、治療には各臓器についての詳しい知識が必要です。そのため当院では、生活習慣病や骨粗しょう症などの疾患についてもリスク管理を行い、ファミリードクターとしての要素を兼ね備えているところも特徴です。また、検査についても大学病院と同程度の内容を実施できるよう設備を整えました。血液検査や尿検査、エックス線や超音波など関節の評価に必要な検査は、最短で当日中に測定から結果説明までが可能です。CTやMRIの検査も、同じフロアにあるクリニックと連携して迅速にできるところもメリットでしょう。

どのような思いで開業を決めたのですか?

大学病院では診療や研究に加え、教育にも携わっており、やりがいはありました。一方で、常に時間に追われ、1人の患者さんに十分な診療時間を取ることができないことにストレスも感じていました。患者さんにより身近な場所で丁寧に診療を行いたい、そして大学病院のような先進的で専門的な医療をクリニックでも提供したいと考え、開業を決意しました。開業後は診療時間を以前より長めに取ることができ、患者さんとお話しするための時間が増えたことをうれしく感じています。

川越駅から近く、便利な場所にありますね。

近藤恒夫院長 埼玉川越リウマチ・膠原病内科クリニック2

はい。関節リウマチは40代から60代、その他の膠原病は20代から40代と比較的若い女性に多く、双方を合わせると幅広い年齢層の方に見られる疾患です。この場所は川越駅から徒歩1分で駐車場も備えていますので、どなたでもストレスなく通っていただけると思います。また、待ち時間短縮のために予約制を導入しています。診療する範囲がある程度定まっている専門クリニックということもあり、診療後の会計のスピードも早いのではないでしょうか。

一人ひとりに最善と考えられる治療法を提案したい

関節リウマチといった膠原病は、どのような病気なのですか?

近藤恒夫院長 埼玉川越リウマチ・膠原病内科クリニック3

もともと私たちの体は、免疫の正常な働きによりウイルスや細菌から守られています。しかし、何らかの理由で免疫の働きが過剰になり、ウイルスや細菌ではなく、誤って自分の体を攻撃することがあります。これが「自己免疫疾患」で、その中でも膠原病は特にさまざまな臓器障害を起こすものを指します。もし一つの臓器に異常を来すのであれば、消化器などその臓器専門の先生が診ますが、膠原病は肺と腎臓、脳と肺など、症状が出る臓器の組み合わせが多様なため、総合的に診ることが必要です。また、関節リウマチは膠原病の一種で、免疫システムの異常から手足などの関節が攻撃され、腫れて痛む病気です。進行すると骨や軟骨が破壊されて関節が変形し、動かすことが困難になり、日常生活にも支障を生じることがあります。

どのようなきっかけで診断されるのでしょうか。

膠原病の症状は、発熱、関節炎、筋肉痛、皮疹から歩行障害や皮膚の硬化、筋力低下などまで多岐にわたります。受診のきっかけでは、発熱、皮疹、関節炎などと検索した結果、膠原病にたどり着くケースや、かかりつけの先生が膠原病を疑って紹介されるケースが多いですね。一方、関節リウマチは、初期症状として朝の関節のこわばりや痛み、熱っぽさ、倦怠感などが見られます。インフルエンザや風邪でも関節は痛くなりますが、1、2週間以上続く場合にはリウマチを疑う必要があります。

治療法についても教えてください。

近藤恒夫院長 埼玉川越リウマチ・膠原病内科クリニック4

関節リウマチの治療は非常に進歩していて、薬物療法を適切に行うことが重要です。お薬により関節の腫れや痛みの軽減や、関節破壊の進行抑制などを図ることで、病気になる前と同じような生活をめざせるでしょう。一方、膠原病の治療もお薬の服用が主となります。免疫の働きを正常になるよう促し、炎症を鎮めるためにステロイドや免疫抑制剤などを使用します。薬は病気に対するメリットとデメリットのバランスを見ながら、一人ひとりに合わせて安全性を重視しながら調整する必要があるため、専門の医師による診療をお勧めしたいです。当院では、入院治療が必要な際は埼玉医科大学と連携していますので、ご安心いただければと思います。

セカンドオピニオンを希望される方の来院も多いと伺いました。

開業して1年経過しましたが、セカンドオピニオン希望で来院される方が意外に多いと感じています。主治医から「自分はリウマチや膠原病が専門ではないため、専門の先生の話を聞いてみて」と勧められて受診する方、患者さん自身が診断や治療に疑問を持って受診する方などが主です。私も、「他の先生の話も聞いてみても良い」という考えなので、自身で診ている患者さんにセカンドオピニオンを勧めることにも抵抗はありません。もちろん1人の医師の話を聞き、それを信じて治療するのも悪いことではありませんが、同じ検査結果の数値を見ても人により解釈が異なることもありますし、ガイドラインという治療の指針も人によって使い方が異なることもあるのです。ですから、疑問や不安を感じているなら遠慮なく他の医師の意見も聞いてみることをお勧めします。

患者のストレスを軽減するため診療環境の整備にも注力

患者さんのストレスを軽減するために心がけていることはありますか?

近藤恒夫院長 埼玉川越リウマチ・膠原病内科クリニック5

関節リウマチや膠原病は長期的に治療をしなければいけないので、前向きにストレスなく行うほうが良いと考えます。長い付き合いになることも多いので、話しやすい関係や環境は重要です。患者さんになるべくストレスを感じず通院していただけるよう配慮しています。また治療では、注射製剤の使い方やお薬の副作用など、患者さんにご理解いただかなければならないことが多くあります。金額の高いお薬もあり、医療費についての対話も大切です。ご説明やご相談をする機会も多くありますので、カウンセリングルームを設置するなどお話ししやすい環境も整えています。毎回の診察でその日の検査結果を聞いて治療方針を相談できることもストレスを減らすことができるのではないでしょうか。

今後の展望をお聞かせください。

大学病院時代から埼玉県のリウマチ診療に長く携わってきたので、埼玉県のリウマチ診療をより良くしたいという思いが強いです。県内の先生方と顔の見える関係を大切にし、連携を深め、リウマチ診療をより充実させたいというのが将来の目標です。当院には遠方から通ってくださる患者さんもいて、それはとてもありがたいことなのですが、やはり患者さんのご負担を考えるとなるべく通いやすいところで治療を続けていただくのが良いのではないかな、と思うのです。ですから、当院に限らず患者さんに適した診療、医療機関を提案します。私自身もネットワークを広げて信頼できる先生と連携していけたらと思っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

近藤恒夫院長 埼玉川越リウマチ・膠原病内科クリニック6

リウマチといった膠原病を専門に診る医師として、理想とする「治療ゴール」は見えています。ただし、医療費や通院頻度のこともありますので、治療に求めることは患者さんそれぞれ違いますし、めざすゴールもまた異なるはずです。一番大切なのは、患者さんがハッピーに、ご自身の生活を楽しめることだと思うので、できるだけ前向きな気持ちで治療を継続できるよう、一人ひとりに合った治療戦略を一緒に立てていきたいと考えています。今は治療の選択肢もいろいろありますので、どうぞ安心してご相談ください。

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