日進月歩のニキビ治療薬
根本的治療に加え予防も望める
浅草駅前まつだ皮膚科
(台東区/浅草駅)
最終更新日:2025/04/28


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多くの人が悩む尋常性ざ瘡(ニキビ)は、毛穴に皮脂がたまることをきっかけに発症。放置するとアクネ菌が増殖し、炎症反応が起こることで「膿がたまったニキビ」へと発展してしまう。また、ニキビが消えてもニキビ痕に悩む人は多い。観光客をはじめ多くの人が集まる浅草の地に開業して1年となる「浅草駅前まつだ皮膚科」には、ニキビの悩みを抱えた患者が日々多く訪れる。院長の松田洋樹先生は、患者のニキビの状態や肌質に合わせたニキビの治療薬や予防的に使用する薬によって、患者の悩みを解決へ導く。「ニキビは治療できるものなので、一度医療機関の受診を」と語る松田院長に、市販薬とは異なるニキビの処方薬についてや、フェイスラインにニキビができやすい理由などを解説してもらった。
(取材日2025年4月2日)
目次
自分に合った薬を使い、生活改善も取り入れながらニキビの完治をめざしていく
- Q肌トラブルの相談で多いものはどんな症状ですか?
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A
▲特にニキビやニキビ痕の相談が多いと語る松田院長
最も多いのが、尋常性ざ瘡(ニキビ)とニキビ痕についての相談ですね。診療では、ニキビの治療だけではなく予防も考慮して処方を行っているため、ニキビに悩む方は一度は保険診療の受診をお勧めします。ニキビの薬には、治療だけではなく予防にもつながる薬があります。自分に合った薬を使用することは、治療を進めていく上で非常に重要です。作用の強い治療薬は副作用も出やすいですが、使用時の注意点などを診察時にお伝えしています。市販薬だけの使用ではニキビをしっかりと管理できない上に、予防は望めません。また、医療機関でニキビを治療することで、ニキビ痕が残らないように注意していくこともできます。
- Qフェイスラインのニキビの原因はどういったものなのでしょう?
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A
▲肌トラブルに悩んだらまずは医療機関に相談を
フェイスラインは乾燥しやすく、主にそれが原因となりニキビが発症します。口の周りのニキビの原因は、ホルモンバランスの乱れや皮脂の過剰分泌によることが多いですね。口の周りのニキビは難治となりやすく、若い頃のニキビがおおむね消えても、ここだけは残るといった患者さんは多いのです。また、寝不足やストレスなどもニキビの原因となります。これは生活サイクルにストレスが生じると皮脂が出やすくなってしまうためです。健康な食生活も大切で、糖質や脂質を取りすぎると皮脂分泌が増える原因となります。薬を使用しながら生活習慣も改善していくことが治療には大切です。
- Qニキビ痕が残ってしまうのはどうしてなのでしょうか?
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A
▲自己流の対処は大きなリスクが
強い炎症が起きているものや、深いニキビはニキビ痕になりやすいですね。最も良くないのはニキビの治療を怠り放置することです。この状態でいるとニキビは治りにくくなる上、ニキビ痕もできやすくなります。またご自身でニキビをつぶしたり、市販の毛穴用鼻パックを使用することも良くありません。ご自身でニキビをつぶすと膿を出すための傷口が大きくなりますし、ニキビの周囲も赤く腫れてしまいます。医療機関ではニキビ痕が残らないよう、細い針のような器具を使用し、小さな傷口から膿を出します。毛穴用鼻パックは皮脂は取れてもクレーターになりやすく、黒ずみの原因ともなります。自己流でニキビや皮脂を取ることはお勧めできません。
- Qニキビやニキビ痕改善のために、注意する点はありますか?
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A
▲患者一人ひとりに合った治療の選択肢を提供
朝晩1回ずつの洗顔とスキンケアが大切です。メイクや日焼け止めが残ったまま寝てしまうと、毛穴が詰まりニキビの原因になります。メイクをしっかりした日にはクレンジングが必要ですが、そうでない日に洗顔をしすぎると肌荒れや乾燥につながってしまいます。乾燥肌か脂性肌か、肌質によっても適切な洗顔とスキンケアは異なります。スキンケアについては、いろいろなものを試していくより、使用しているものを減らすことがニキビ防止につながるケースが多いですね。特に脂性肌の人は、スキンケア用品の過剰使用で毛穴を詰まらせてしまうことがあるのです。
- Q実際の治療法はどういったものなのでしょう?
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A
▲レーザー治療も行っている
ニキビの治療で一般的なのは、ニキビ菌を殺菌するための抗生物質の塗り薬と飲み薬ですね。塗り薬だけで良い場合もあれば、ニキビの数が多い、深いニキビが多いなど症状の重い場合は飲み薬も併用します。抗生物質の薬はかぶれにくい点がメリットですが、予防は望めません。毛穴の詰まりを防ぐことがニキビ予防につながるのですが、薬には何種類かの塗り薬があり、薬によっては二キビ菌にアプローチするものもあります。ただ、どの薬も副作用があるため、使い方を守る、副作用が出た場合は中止するか使い方を変更するなど、慎重に使用する必要があります。保険診療で対処できない場合は、保険外の治療に移行することもあります。
自由診療費用の目安
自由診療とはレーザー治療/1万1000円~