2種類のレーザー機器で
赤あざや黒あざ、しみの悩みに対応
浅草駅前まつだ皮膚科
(台東区/浅草駅)
最終更新日:2025/02/06


- 保険診療
- 自由診療
皮膚科でのレーザーを使った治療やケアというと、美容に関心が高い人のためのものと誤解している人もいるかもしれない。しかし、「しみを市販の化粧品で何年もケアしているのに良くならない」といった身近な悩みにアプローチするための選択肢でもある。「浅草駅前まつだ皮膚科」の松田洋樹(まつだ・ひろき)院長は、「しみやあざは、それぞれいくつもの種類に分かれ、対処の仕方が異なります」と言い、自己判断でのケアは限界がある場合があると話す。2種類のレーザー機器を活用し、あざやしみの悩みなど、さまざまな悩みにアプロ―チする同院の取り組みについて、詳しく話を聞いた。
(取材日2024年6月5日)
目次
2種類のレーザー機器を活用して、しみやほくろ、血管腫まで幅広い治療やケアに対応
- Q皮膚科にはどのようなレーザー機器がありますか?
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A
▲先進の機器を積極的に導入しており、幅広い診療が可能
よく使われているのがメラニン色素に反応するレーザー光線を照射して、しみなどの色素性病変や、異所性蒙古斑や太田母斑などの「黒いあざ」を除去するための機種です。老人性色素斑などのしみ・入れ墨に対しては自由診療扱いとなり、異所性蒙古斑・太田母斑・外傷性色素沈着症などは保険適用となります。このメラニン色素に反応するレーザー機器だけでも何種類もありますが、当院が採用しているのはハイスペックな先進マシンです。さらに、「赤いあざ」に対応する機器があるのも当院の強みです。
- Q「赤いあざ」に対応するレーザー機種とはどのようなものですか?
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A
▲「赤いあざ」に対応するレーザーで治療する松田院長
ヘモグロビンに反応するレーザー光線を使って、「赤いあざ」を取り除くための機種になります。皮膚良性血管病変である単純性血管腫、いちご状血管腫、毛細血管拡張症に対して行うもので、保険診療となる場合があります。このタイプの機種は総合病院でも置いていないこともあり、クリニックでありながら導入している当院は珍しい存在かもしれません。幸い、たまたまこれまで勤務した病院やクリニックにあったので、スキルもしっかりと磨いてきました。
- Q2種類のレーザー機器があるメリットは何ですか?
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A
▲「黒いあざ」に対応するレーザーで治療する松田院長
2種類のレーザー機器があれば、当然のことながら対応できる範囲はかなり広がります。しみや、黒いあざ、赤いあざ、いずれにも対応できるので、病状により院内で治療やケアが完結するのは、患者さんにとってもメリットといえるのではないでしょうか。また、症状に合わせて、2種類のレーザー機器による照射を両方受けることも可能です。患者さんのご希望にきめ細かに応えられるのも、2種類のレーザー機器があるからこそだと思っています。
- Qレーザー照射の流れを教えてください。
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A
▲「根拠のある診察と診療」を理念に掲げている
最初はスタッフによるカウンセリングというクリニックもありますが、「根拠ある診断と治療」を理念とする当院では医師による診察からスタートです。ライトつきの拡大鏡によるダーモスコピー検査、病歴などを聞く問診、触診などの結果、必要ありと診断される場合のみ、当日そのままレーザー照射に進みます。塗り薬またはシールタイプの局所麻酔をして、施術室でレーザー光線を照射します。また、どのタイプのレーザー機器を用いても、術後しばらくは紫外線対策を徹底することも重要です。レーザーを照射した場所は紫外線による色素沈着を起こしやすくなっていることを詳しくお話しします。
- Qレーザー照射後にリスクや注意点はありますか?
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A
▲肌の悩みがあれば気軽に相談に来てほしいという
レーザーを照射してから1~2週間の間、しみがさらに濃くなって驚く人もいるかもしれません。しかしそこから皮膚が薄皮のように剥がれていくので、決して無理に剝がそうとしないでください。また、疾患により必要なレーザー照射回数が異なるため、どうしても複数回の治療が必要となるケースもあるのをご理解いただければと思います。さらに、血管腫の治療では術後に内出血が出る場合もあります。出る期間は長くて2週間程度ですが、それでも患者さんの不安は小さくないでしょうから、施術を受ける場合はいつでも気軽に相談できるクリニックで受けてみてはいかがでしょうか。
自由診療費用の目安
自由診療とは入れ墨除去/1万1000円~、しみケア/1万1000円~