全身疾患の早期発見にもつながる
検査から手術まで幅広くサポート
なかつぼ眼科
(高槻市/総持寺駅)
最終更新日:2024/06/14


- 保険診療
日々、多くの情報を得ている「目」。しかし、進行すれば生活や視力そのものに大きな影響を与えかねない疾患でも、初期には自ら症状を知らせてくれることは少なく、気づいたときにはかなり悪化していたというケースも。そんな人を一人でも減らしたいと、「なかつぼ眼科」の中坪弥生院長は定期的な検査の必要性を訴えている。よくあるかすみ目やドライアイなどの症状でも、気になる所見があれば検査を提案。緑内障や白内障をはじめ、糖尿病など目との関連が深い全身疾患にも注意を払う。白内障の日帰り手術にも対応しており、できる限り患者の負担が少ない形を模索しながら、検査から治療まで幅広くサポートしている。
(取材日2024年5月22日)
目次
早期発見し治療につなげるため、眼科の受診習慣がない人にこそ検査を受けてほしい
- Q眼科検診の重要性について教えてください。
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A
▲眼科に通う習慣がない人も、40歳を過ぎたら一度検査を
現在、40歳以上の20人に1人は緑内障の方がいるといわれ、60歳を過ぎると白内障のリスクも高まります。どちらも初期には自覚症状がほとんどなく、かすみ目やドライアイなどの症状を訴えて来られて、検査をして初めて見つかるということもあります。眼科に通う習慣がない方も、40歳を過ぎたら一度検査を受けていただきたいですね。通常、眼底検査には瞳孔を広げるための目薬を使うのですが、検査後4~5時間は見にくさやまぶしさを感じるというデメリットがあります。当院が導入している機器は、この薬を使用せずとも眼底のカラー写真撮影などができるので、気になる症状があった場合は当日中に検査を受けていただくことが可能です。
- Q検診から全身疾患の早期発見につながることもあるのですか?
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A
▲検診を行うことで、自覚症状のなかった疾患が見つかることも
はい、直接血管を見ることができるので、さまざまな疾患の発見につながりますね。眼底検査から見つかる疾患で代表的なのは、糖尿病です。糖尿病の三大合併症の一つといわれている「糖尿病網膜症」という病気があり、目の奥の細い血管が詰まることで、目の中に酸素や栄養が行き渡らなくなります。その状態を補おうとして新しい血管が出てくるものの、もともとあったものではないため脆く、簡単に出血を引き起こしてしまうのです。初期にはほとんど自覚症状がありませんが、小さな出血や血管が脆くなっている部分があるなどの所見から、糖尿病の発見につながることもあります。
- Q特に注意しておくべき疾患は何ですか?
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A
▲糖尿病と診断されている人は、特に注意が必要
先ほどの糖尿病網膜症は、進行すると網膜剥離など重篤な合併症を引き起こすことがあります。また、成人の失明原因の上位にあるともいわれているので、特に注意が必要ですね。すでに糖尿病と診断されている方でも、眼科には通えていない方が多いのが現状です。半年に1回、少なくとも1年に1回は眼底検査を受けていただきたいですね。また、頻度としては少ないものの、目の奥の視神経の腫れから頭の病気が見つかることや、動脈硬化に気づく場合もあります。
- Q白内障が見つかった場合、日帰り手術にも対応されていますね。
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A
▲日常生活に負担が少ないかたちで白内障手術を提供している
私の専門が白内障であり、勤務医時代にも多くの手術を経験してきたので、地域の方にも質の高い治療を提供したいと考えています。当日の流れとしては、手術の1時間ほど前に来院いただき、血圧や体調などを確認した後、瞳孔を広げるために薬や麻酔の点眼を行います。手術自体は30分ほどで終了し、回復室で30分ほど様子を見て問題なければ帰宅していただけます。当日に絶食なども必要ないので、体にも日常生活にも負担の少ないかたちで手術を受けていただくことが可能です。
- Q患者さんの通いやすさのためにされている工夫を教えてください。
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A
▲丁寧な説明を心がけている中坪院長
まずは気軽に受診していただけるように、ウェブ予約システムを導入しています。当日急にお時間ができた場合でも、来院前に順番を取っていただくことが可能です。また、検査の必要性や現在の状況についてしっかりとご説明するために、診察室に患者さん用の大きなモニターをご用意しています。ご納得いただいた上で検査や治療に進めるよう、丁寧なご説明を心がけています。