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中坪 弥生 院長の独自取材記事

なかつぼ眼科

(高槻市/総持寺駅)

最終更新日:2025/03/27

中坪弥生院長 なかつぼ眼科 main

大阪府高槻市の住宅街の一角にある「なかつぼ眼科」。父が40年以上診てきた場所の隣に2024年4月に開業した。中坪弥生院長がこだわった院内には、優しいピンクをベースにした待合いやラグジュアリーな回復室などが備えられ、長年医療に従事してきた視点からのホスピタリティーが感じられる。子どもの頃から慣れ親しんだ土地で開業したことで、より地域との縁を深く感じていると話す中坪院長。白内障の日帰り手術などにも対応し、地域の「目のかかりつけ医」として幅広い年齢層から頼られるクリニックをめざしている。また、自身も1人の子どもを育てる母として、小児眼科にも注力。子どもの目線に合わせた聞き取りを心がけ、保護者の悩みに寄り添っている。

(取材日2024年5月22日)

開業して改めて感じる「家族のつながり」

お兄さまと同じタイミングで開業されたそうですが、やはり医師をめざしたのはご家族の影響でしょうか?

中坪弥生院長 なかつぼ眼科1

父が耳鼻咽喉科の医師、母ももともと看護師だったので、医師という職業が身近にあったと思います。3歳年上の兄が先に耳鼻咽喉科の道に進んでいたので、昔から手先が器用だったことや体力面なども考慮して、眼科を選択しました。兄は継承を視野に入れていたものの、勤務医として手術をこなすやりがいも感じていたために悩んでいたようでしたが、50歳を前に開業を決意。同じタイミングで私も開業して耳鼻咽喉科と眼科があれば地域の皆さんにも貢献できると考え、もともと父の医院があった建物の横に、1階は兄の耳鼻咽喉科、2階は私の眼科を開業することになりました。

お父さまが開業されてからは40年以上たつとお聞きしました。高槻市はまさに「地元」でしょうか。

そうですね。子どもの頃から、父の医院が自宅の目と鼻の先にあったので、高槻市のこの辺りはなじみ深い場所です。父もまだ現役の医師で、兄とともに診察を行っていますが、以前から「娘が眼科の医師になった」と患者さんにも話していたようなんです。「別の眼科医院に通っていたけど、娘さんのクリニックができるのを楽しみにしていた」という方がいらっしゃって驚きました。父がこの場所で40年以上の間、地域の方から信頼される医師として尽力してきた意味の大きさを感じますね。開院する前は高齢の方がメインの患者層になるかと予想していたのですが、近隣に学校がいくつかあるので小・中学生も多いです。開院時期が春だったこともあり、学校健診で視力低下を指摘されたお子さんなど、さまざまな年齢層の方に来ていただいています。

幅広い年齢層の方が来られる中で、どんなお悩みが多いですか?

中坪弥生院長 なかつぼ眼科2

大人では、コンタクトのご相談やドライアイで困っている方が多いです。特に最近は、パソコンやスマートフォンを長時間見ていることで、ドライアイになる若い方が増えていると感じます。ドライアイにもいくつか種類があるのですが、マイボーム腺の機能不全が原因の場合、IPLという光治療器を使った自由診療にも対応しています。また、お子さんはやはり視力低下のご相談が一番多いですね。こちらも自由診療ではありますが、寝ている間に装着して視力補正をめざすオルソケラトロジーなども含め、ご要望に合わせた選択肢を提案しています。

患者に寄り添う気持ちが随所に光る院内デザイン

院内のこだわりを教えてください。

中坪弥生院長 なかつぼ眼科3

1階にある兄の営む耳鼻咽喉科と、異なる雰囲気にしたところです。というのも、眼科の院内は視力検査などに影響が出ないよう、兄の医院でメインに使っている木目調の床材などが選びにくく、石目調にしました。その分、待合室は優しいピンク、診察室はビタミンカラーのオレンジを差し色として取り入れ、温かな雰囲気にしています。手術室の椅子も、座ってしまえばわからないのですが、緊張しながら手術室に入る方が最初に目にする色なので、こだわって選びました。手術後に安静にしていただく回復室は、一部分だけ柄の壁紙にしたり、ゴールドの縁が印象的な化粧台を置いたりと、よりおしゃれでくつろげる空間にしています。

子育て中とのことで、保護者としての目線での工夫はありますか?

大人はもちろんですが、特にお子さんへの診療で心がけているのは、目線を合わせて話すことです。付き添いの保護者ではなく、どんなことに困っているか、なるべくお子さんから聞き取るようにしています。視力低下が進行しないよう「テレビやゲームを見る時間を短くしてね」「休憩を取ってね」と必ず話すのですが、ご自宅で「先生が言っていたから頑張ってみよう」と、親御さんから声かけをしてもらうきっかけになればうれしいですね。近い年齢の子を持つ母親として、子どもとの関わり方にも寄り添っていければと思っています。ちなみに、医院のロゴは、私の娘の名前から月をモチーフに作ってもらったものです。

先ほど手術室のお話がありました。手術についてお聞かせください。

中坪弥生院長 なかつぼ眼科4

当院では、白内障の手術と緑内障のレーザー手術に対応しています。どちらも日帰りで受けていただくことができます。手術自体は30分ほど、準備や待機時間を合わせても2~3時間ほどで終了します。特に機器の精密さは手術の内容に関わるので、時間をかけて選定したのも強みの一つです。場所移動を少なくするために1台で何役もこなす検査機器や、手術の際に怖いと感じる患者さんにリラックスして受けていただけるようにと導入した笑気麻酔などの院内設備に加え、ウェブ予約を導入したこともこだわりです。すべてに共通するのは、患者さんの負担軽減。気軽に通える環境をつくり、治療では痛みや苦痛が最小限になるよう配慮することが重要だと考えています。

育った街への感謝を忘れず、縁を大切に歩み続ける

地域や患者さんへの思いについてお聞かせください。

中坪弥生院長 なかつぼ眼科5

開業以来、父に「長くお世話になっていて」という方や、古くからの友人が来てくれることもあり、地元のご縁を大切に、この場所で長く続けていけたらと思っています。最近は、健康診断で眼底カメラを用いた検査などを取り入れている医療機関もありますが、30~50代の働き盛りの世代や子育て世代の方は、なかなか眼科に足を運ぶ機会が少ないのではないでしょうか。40代以上の20人に1人が罹患しているといわれる緑内障は、初期には自覚症状がほとんどないので、かなり進行してから発見されることも多いのが現状です。進行すると失明の原因ともなり得ますので、定期的な検診の重要性を発信し、気軽に立ち寄れる場所であり続けたいと思います。それが育った街への貢献であり、私の役目なのかなと考えています。

ところで、休日はどんな過ごし方をされていますか?

開業してからは、娘の保育園のお迎えにほとんど行けなくなってしまったので、休診日の木曜日は私の担当です。事務仕事をなるべく早く終えて、お迎えの後に公園に行くなど、娘と一緒に過ごす時間を大切にしています。また、野球が好きで、応援しているのは関西の2チーム。夫が娘を見てくれるので、友人と甲子園球場に観戦に行くこともあります。頻度はそれほど多くはありませんが、ちょっとした息抜きになっていますね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

中坪弥生院長 なかつぼ眼科6

「医療機関に気軽に来て」というのは本来おかしいのかもしれませんが、それくらい通いやすいクリニックにしたいと考えています。お子さんから高齢の方まで、幅広い年齢層の方に来ていただける「目のかかりつけ医」として、地域の皆さんに恩返ししていきたいですね。お困りのことがあれば、お気兼ねなく何でもご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ドライアイのIPL治療/初回5000円・2回目以降7000円、オルソケラトロジー/初年度片眼8万2500円・初年度両眼16万5000円(その他初回の適応検査代に5500円かかります)

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