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膝の痛みは原因究明と対策が重要
重症化する前に早めの治療を

にしもり整形外科クリニック

(広島市安佐北区/可部駅)

最終更新日:2025/04/07

にしもり整形外科クリニック 膝の痛みは原因究明と対策が重要 重症化する前に早めの治療を にしもり整形外科クリニック 膝の痛みは原因究明と対策が重要 重症化する前に早めの治療を
  • 保険診療

年齢を重ねていくと、膝に痛みが生じる人は多い。膝の痛みを引き起こす疾患には、半月板損傷や関節リウマチなど、原因が異なる膝関節の病気がいくつかある。その中でも、変形性膝関節症は、膝関節の軟骨が加齢とともにすり減り、関節の炎症や変形が起こる疾患。病気が進行すると歩くことが困難になっていくため、違和感を覚えたらできるだけ早く病院で相談することが大切なのだという。そこで膝関節疾患の治療を数多く手がける「にしもり整形外科クリニック」の西森誠院長に、変形性膝関節症の症状、各治療法の詳細、受診のポイント、日常生活におけるケアに至るまで詳しく話を聞いた。

(取材日2025年3月5日)

痛みの軽減のための治療と並行しリハビリテーションや装具を活用。生涯自分の足で歩くことを諦めないために

Q変形性膝関節症とはどんな疾患で、どんな方に多いのでしょうか?
A
にしもり整形外科クリニック 模型を用いてわかりやすく教えてくれる

▲模型を用いてわかりやすく教えてくれる

加齢により半月板が傷み、軟骨がすり減ることで、徐々に膝の変形が進む病気です。男性よりも筋力が弱い女性に多い病気だといわれています。もともとO脚になっている方も多いため、体重が内側にかかり、軟骨が削れて薄くなっていきます。ほかには、遺伝もありますが、普段の生活習慣が原因となる場合も。椅子ではなく正座をする生活や、職業柄しゃがみこんで作業されることが多い方も、膝に痛みを訴える方が多いです。また、スポーツや事故などの外傷で半月板が傷んでいる方も発症しやすいです。寿命が短かった時代にはなかった病気で、長生きになった分、長期にわたって膝に負担がかかり変形も進行してくるのです。

Qどんな症状が変形性の膝関節症に当てはまるのでしょうか?
A
にしもり整形外科クリニック 丁寧に説明してくれる西森誠院長

▲丁寧に説明してくれる西森誠院長

まずは膝の痛みから始まります。初期段階では安静時の痛みはほとんどありませんが、階段の上り下り、坂道を歩く時などに痛みを感じます。変形性膝関節症が進行すると、痛みの頻度が増すため、歩くことがつらくなって歩行量が減り、筋力・体力が落ちてしまいます。支える力が落ちることで、さらに歩けなくなる……という悪循環になってしまうのです。これまで普通にできていた買い物やウォーキング、旅行などが、膝の痛みから出かけられなくなり、そのうち歩くことがおっくうになって引きこもりがちになるため、社会的な孤立も問題視されています。進行すると安静時にも痛みを伴うことがあり、就寝時の寝返りで痛くて目が覚めてしまう方もいます。

Q一般的にはどんな治療法があるのでしょうか?
A
にしもり整形外科クリニック 広々としたリハビリテーションルーム

▲広々としたリハビリテーションルーム

大きく分けて、薬物療法、理学療法、装具療法があります。薬物療法とは、痛み止めの処方や湿布や塗り薬などの鎮痛剤を使用する治療です。膝に水がたまっている場合は、ヒアルロン酸やステロイドによる関節内注射を行うこともあります。理学療法とは、膝の痛みに対するリハビリテーション。一人ひとりの患者の膝の状態に合わせて、ストレッチや筋力トレーニング、歩行などの生活動作の訓練、術前・術後のリハビリテーションなどを通じて、膝関節の機能改善をめざしていきます。装具療法とは、足底板やサポーターなどの装具によって膝関節を固定したり、守ったり、動作をサポートしたりします。装具によって膝にかかる負担を軽減する治療法です。

Qこちらのクリニックではどのような治療を行いますか?
A
にしもり整形外科クリニック エックス線検査を用いて診断

▲エックス線検査を用いて診断

まずはエックス線検査で変形があるかどうかを診断します。膝が痛くて歩かないと筋力が落ちて、軟骨がすり減り病状が進行してしまうので、リハビリテーションが重要です。しかし痛みが強いとトレーニングができないので、まずは鎮痛剤などで痛みを和らげるよう図ることからスタートします。その上で筋力トレーニングを行い、必要に応じて足底板などの装具を作製します。足底板とは、靴に入れて使う医療用の中敷きのこと。当院では専門の装具士が週に何度が訪れ、オーダーメイドの足底板を製作しています。進行度によっては手術を提案しますが、提携する病院で院長である私が執刀することもあります。術後は、当院でリハビリテーションが可能です。

Q患者さんが日頃からケアできることはありますか?
A
にしもり整形外科クリニック 日頃からケアすることが大切だという

▲日頃からケアすることが大切だという

ハーフスクワットなどもお勧めですが、もう少し気軽に取り組めるものだと、座った状態やベッドでできる筋力トレーニングがあります。例えば、寝転がって膝を立て、足を20センチ上げて下ろすといったトレーニングをまずは1セット10~20回から始めて、最終的に1日100~200回できるようになると理想的です。プールでのウォーキングもお勧めです。通常のウォーキングは膝に負担がかかるので、すでに痛みがある方には難しいと思いますが、水中ウォーキングは水の抵抗と浮力があるので膝へのダメージが軽減されます。プールであれば歩く距離が短くても、足の筋力だけでなく心肺機能にとっても良いトレーニングになるので一石二鳥です。

ドクターからのメッセージ

西森 誠院長

膝の痛みがあったら、早めに整形外科を受診したほうが良いでしょう。一口に「膝の痛み」と言っても、「水がたまっている」「膝がぐらぐらする」など原因はさまざまなので、どこがどう悪いかを病院で診断することが重要です。大がかりな手術を回避するためにも、早期のうちにリハビリテーションを開始し、痛みの改善につなげてほしいと思います。膝が痛くて歩けなくなると、家族や友人と出かける楽しみも奪われてしまいます。そうして筋力が弱り家の中で転倒して要介護になり、寝たきりの余生になってしまうことも。膝の痛みがなくなり歩けるようになれば、人生もより楽しく有意義なものになるでしょう。興味がある方は、気軽にご来院ください。

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